松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

ナイロビ スラム街を歩く

2007年09月09日 | ケニア

          ナイロビ スラム街の子供たち

2007年9月3日月曜 はれ
タツさんの案内でナイロビ、スラム街を歩く。マコトさん
ヨウコさん、ユウ君の5人。ナイロビ一番のスラム街に
ミニバスで9時に出発。狭い路地、スラム街特有のすっ
ぱい臭いが鼻をつく。

子供たちの「ハウ ズウユウズ」あっちこっちからひん
ぱんに声がかかる。ナイロビのごみが集まる場所には
何を拾ってるのだろうか親子の姿、豚もいる。2時間程
歩いてスラム街のはずれに来た。


           ナイロビ スラム街のトコヤさん

途中には小さな小屋に学校らしき所では、地元で育った
先生にも会った。タツさんが引き継いだ学校に着く。学
校と言っても小さい掘っ立て小屋に小さい庭にブラン
コと滑り台があるだけ、どちらも手作りのもの。机など
あるはずがない。

タツさんの話によると7年前に立ち上げた日本人から
タツさんが引き継いで3年あまりたった。4ヶ月前に誰か
が放火したらしく小屋の焼け跡が残っていた。何の「恨
みがあるか知らない」がこれまでもいろいろあったと。

いいことをしていることだけどなかなか理解を得るの
がむずかしいようだ。優しい顔の40代,50代、60代の
3人の女性の先生に「学校を閉めますから」と長い時間
をかけて話していた。

途中で煮ていたなべを下ろしに来た先生の顔は曇って
いる。最後に別れのあいさつをした時先生の目には涙が
たまっていた。庭のブランコには小さい子供たちがはし
ゃいで遊んでいる。


           ナイロビ スラム街を歩く

子供たちや先生たちのことを考えると「何とかしてやり
たい」気持ちはあるが何にも出来ない「旅びと」のむな
しさ。学校を立ち上げることも難しい、しかし続けること
の方がいかに難しいことかも思い知らされた。

23歳で引き継ぎ今27歳のタツさんも顔には出さないが
やはりやるせない思いは後姿から察することが出来る。
5人はうちひさがれたようにスラム街をあとにした。私
には到底出来ないこと。出来ることを精一杯やったタツ
さんに感謝。


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2 コメント

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事実は生々しい… (★相模のコン★)
2007-09-10 17:40:00
実に胸締付けられるレポです。
これがナマの現実なんですネ。
返信する
コンさんそうなんです (松尾清晴)
2007-09-11 22:24:27
ケニア、スラム街
国の政策で少しづつなくすことは可能
ではないかと考えます。

時間はかかるでしょうが、その国に住
んでいる人たちががんばってほしいです。
返信する

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