
ブダペストに出入りし始めて約1年目になった時点で、ようやく地元住民と西欧人観光客の違いが解り始める。判別可能なる理由はいたって単純。話している言葉がハンガリー語であるかどうか?ハンガリー語を話していなければハンガリー人ではない。
ハンガリー語はフィンランド語とよく似ていると聞く。
また、文法的には日本ごとも非常に共通点があるといわれているが、専門外でわからない。もう少し調べなければこの話し、以上深入りできない。
とにかく少数民族であるが『ハンガリー人』は、存在する。彼らは自分たちのことを『マジャール人』と称し、さらに彼らの言語を「マジャール語」と云う。音楽家リストを生み、近頃では、20世紀末、金融世界を圧巻したかのジョージ・ソロスもハンガリー人である。今も昔も、ハンガリーの教育水準は高く、芸術家に科学者数学者などなど、世界に名だたる傑物が多く生まれ出でているから、あらためて驚いてしまう。
ハンガリー人の起源はどうなのか?
かのモンゴル平原?今の場所よりも遥かに東方?その界隈にて遊牧生活を営んでいたマジャール人は、4世紀くらいから徐々に西に移動し、8世紀には現在のハンガリー平原にたどり着き定住し始める。さらに幾たびも西ヨーロッパ地域(今のオーストり-ならびにドイツ東部)の征服を試みるが撃退されハンガリー平原に押し返されつつ、ようやく10~11世紀をむかえる。その頃になりキリスト教徒の為政者に平定されようやくハンガリー人国家が、今のかたちの原型を整える。
話し最初に戻る。
しかししかし、どのハンガリー人にジプシーの血が混入しているかどうか?いまだにその見分けがわからない。
マジャール人、すなわちハンガリー人そのものが流れ流れてこの地に定住した民族であるから、
「流浪の民ジブシーと同じか?」
と、現地で問うと、
「とんでもない!我々ハンガリー人はハンガリー人で、ジプシーはジプシーです!」
と、お叱りを受けた事がある。
マジャール人の移動は4世紀に始まり、モンゴルからロシアの草原を辿り、約4~500年もかけて東洋と静養の境ウラル山脈を越えハンガリー盆地に至る。こんなマジャール人(ハンガリー人)の流れてきた経路と、ジプシーがこの地に流れてきた経路や経緯は違うようで、ジプシーは、インド~アフガン~ウラル~ペルシャなど等、どうも中近東からの流れでバルカン半島に入り、その一部が今のハンガリー盆地に定住し、さらに西に向かってイベリア半島に到達。そして多くのジプシーが今のスペインに定住している。
さて、話を戻す。
当地ハンガリーでのジプシーの血を引く連中には、金髪の人間もいれば、ゲルマン人のような輩もいる。我々東洋人には見分けがつかない。がしかし、知人のハンガリー人には、割合よく見分けがつくらしい。
ではどこがどう違うか?違いを理解するのに3年かかった。
ハンガリージプシーミュージックのメランコリックなバイオリン演奏は素晴らしく、ジプシーミュージシャンたちの奏でる日本の曲「さくら」あるいは「荒城の月」を聞けば、ほとんどの日本人はえもいえない感動に胸を揺さぶられ「理由なき涙」が溢れ出でる。我輩も経験があり、これは止めるすべもなく、やたら他人様に涙を見せたくない我輩にとっては、困りものである。
確かにジプシーの芸術的才能は秀でており、特に音楽的才能はすばらしい。
しかし、
昼間の一般事務をやらせるとだらしなくガタガタであり、すでに我輩経験済みである。
(1)時間のかんねん=0
(2)お金の計算、ダメ。「宵越しの金は持たない」という言い伝え?は、現実である。
(3)家族の絆が強すぎて、母親が風邪を引いたという理由で出勤に遅刻し、あるいは早退し、時に、ドタキャン的に仕事を休む。
(4)将来へ向けての計画的な暮らし向きをしないがため、多くのジプシーは貧困である。
(5)上記項目を加算すれば、おのずとジプシーの子弟の教育水準は低くなる。
となると、
いきおい盗みや犯罪を犯す確率が高くなる。
ハンガリー政府もこれには頭を悩め、各種の対策を講じ今日に至る。
語学力の問題もあるだろうが、現地では「ジプシー」という言葉を差別用語としている現実はさほど感じない。が、最近の映画では、どうもジプシーという言葉を使っていないようだ。日本の狭小な人権保護論者達の学芸会的なレベルで、ジプシーを差別用語と指定するのは、なんだか浮ついており、このあたりメッキ張り的な弱者保護。まるで戦わずして平和を述べる『平和主義者』であり、我輩は好ましくない。
さて、
ハンガリーに於ける「ジプシーの見分け方」は?
実際に付き合ってみればわかる!
この一言、如何なり?
<続く・・・>
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<写真>
モデル:MK嬢(曲がりなりにも「ジャズシンガー」)
撮影場所:於、ポジョニ・ウッチャの我輩のオフィス
雑感:ラフな出で立ちのMK嬢。まだ若いが、ドレスアップしたら相当なカタチになる、美形。残念なのは、写真が下手という事実。(いつまでたっても我輩、「女性写真」は大の苦手なり・・・)
やっとパソコンにむかえるようになりました。
前に教えて頂いた、司馬遼太郎の本、すごく難しいです。最近手にとったばかりですけど、読んでみようと思います。
ちなみにえせばろんさん元気ですか?(^-^)
其の通り。私も自分の眼で見たものを信じます。
と思い書き込ませていただきました。
何かコメントをくださいとの男爵殿からのご依頼に応えて何か書きます。
写真の背景に日本地図があるところがここは実は日本だったというオチの布石だったと僕は考えています。
ああ、バラしちゃってすみません…
それでもってこのお嬢さんが男爵氏で実は女だったということなんですよね?
秘密でしたか…?
<(_ _)>
<(_ _)>
<(_ _)>
長々と意味不明なことをほざきましたがコレも永きに渡る風のせいだと思ってくだされば幸いです。
ゲホゲホ…
乱文失礼…ペコリ(o_ _)o))
先ほど立ち寄り貴女のブログ拝見しました。
時に、ブログに投稿するの、いやになりますよ、よく解ります。
司馬遼太郎先生の本(「日本のかたち」?でしたね)、これ、たいへん深遠な内容でおおいに含蓄あり、難しい本です。この本を読んでいるハシから、関連した本が読みたくなる、、、。
なぜか?その理由は明らかです。
司馬先生は、この本をまとめる以前、かなりの小説を書かれているし、小説を書かれる前にかなりの参考文献を紐解いておられる。その集大成が、このシリーズに凝縮され、しかもわかりやすく書き下されているから価値があるのです。初心者にも安心してページをめくれる本なのです。
しかし、デ~ンと構え、慌てず騒がず諦めず、じっくりとページをめくって行く事、肝要です。
とにかく、ちゃんと読めばよく解る本です。
今まだお若い自分に一度通して読んでおかれれば、もう一歳(10年後かな?)とって読むとよい。その時、またまた読んだ人の価値が数十倍も増加します。
そう、
必ず読んでくださいね~
そして、また遊びに来てください。私もお伺いします。
ありがとうございました。
何事も現場が大切!
懐に入ってみなければ解らないものです。
我輩の「やり方」、ご賛同頂きたいへん光栄です。
++++++++
以下、記事にできない無駄口を叩きます。(れいさま、この場をお借りする事、お許しください)
「・・・・」
(JR尼崎事故の書評です?)
「そう、JR西日本の幹部も、現場の理解が足りないよな~」
「・・・」
「おっしゃるとおり、JRの幹部も労働組合も所詮鉄道員だから、まず東大卒の幹部は一度電車の運転をやってみること」
「・・・・」
「労働組合の幹部は、もうここに至っては、全員辞職する事!JR組織内部にいてもおおめし喰らいの足引っ張り稼業であ~る」
しかし、
これでけりがつきますかね。
改善できますか?事故は未然に防止できますか?
いや、おいそれとはできないでしょう。
では、もう一度事故を起こしますか?それで目が覚めますか?そうすればけりがつきますか?
ま、そのうちJALが大事故するでしょう・・・
困りましたね・・・
JALもJRも、会社が潰れるまで、倒産するまで気がつかんでしょう?
いや、困った困った。
いま、日本が倒産するとまずい。もう50年待ってほしい。
いや、まってもかまいません。でも、待ってるあいだに国が亡くなるかも・・・
そうなんだよな・・・
オウ!日本人中高年の諸君!年金もらって、ぼやぼやするな。少しは若い衆の社会教育に目を向けたらどうだ!目をそむけて生きててまずいのではないのか!
若い人たち、いろいろな輩がいますが、中にはしっかりしていて、結構聞く耳持ってる気骨のある連中、いますよ、、、
ごめんなさい!ごめんなさい!
なに?おおかぜ引いた?
そ~か、風邪で療養中だ・・・
いや、我輩としたことが、申し訳ない。
なんだか叩き起こしたりして、、、
いくら歳が多いったって、そりゃ失礼だ。
申し訳ないです。
そう、
ゆっくり休んでください。
元気になって、また機嫌の良いとき遊びに来てくださ~い。
ありがとうございま~す・・・
日本ではジプシーと、そうでない人たちの区別が付かないようで、むしろジプシーの魅惑の雰囲気を歓迎しているかのようです。
が、当地では日本に於ける”犯罪の元凶である不良外国人”のように、ナチス・ドイツのユダヤ人のように、言われているようです。
また、そのホンネを隠すことで国際人のフリをするような。
ジプシーって、おもしろいですよ~、近寄りたくはないけれど。独自の文化を持っているんですね。だから(規制できないので)厄介者なんでしょうね。
西洋におけるジプシーと、日本における問題・・・ちょっと似たところがあるのかな。
おととし、西洋人に「キャンプをしよう」と誘ったら、夜はどこで寝るの?と聞かれ、テントの中と答えたら
「失礼な!わたしたちはジプシーではない!」
とものすごい剣幕で怒られました。
野外パーティーをしても、バーベキューをしても、キャンプをしてもよいけれど、野宿生活の様な(浮浪者のような)遊びはしませんってさ。
まして子供連れ家族で浮浪者の様な生活ごっこなんか、まるでそれではジプシーではないかっ!
って。。。わたしゃ日本人なのでジプシーだとまずいのか? と・・言いたかったけど、言えない迫力で怒られました(^^A
poresterさまの「国際感覚」と「国際的知識」、うかがわせていただき、たいへんありがとうございます。
今後とも引き続きご指導賜りますよう、なにとぞ宜しくお願いします。
コーヒー飲んでますから、これでようやく目を覚ませます。
平にご容赦!
すみません・・・
思わずTBさせていただきました。
司馬遼太郎の本についても
私も考えさせられた作家なので
感じるところがあります。