Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

「峠の釜飯」<3/3> サプライズ!なんと、宮内庁御用達とは・・

2006-12-19 10:58:00 | 食彩+酒の肴
?????

 「たいへんお待たせしました・・・」

 「さあ今から、名物『峠の釜飯』とやらを、食するぞ!」

 「・・・XXOxxxxx?!」(左記、エセ男爵のセリフなり)

 「で、味の方は如何?」

       「・・・!」
                     そして、「・・・?」


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<以下、ウイキペディア百科事典より部分抜粋掲載・・

『外観・内容』
A)釜めしの中身直径15cmほどの栃木県産の益子焼の釜に入った醤油味の炊き込みご飯である。
B)釜の上半分の上薬が塗ってある茶色い部分には「横川駅」「おぎのや」という文字が刻まれている。
C)釜の上には厚さ5mmほどの蓋が付いており、さらにその上に包装紙が被せられ紐で割り箸とともにくくりつけてある。
D)具は鶏肉、ささがき牛蒡、しいたけ、たけのこ、うずらの卵、紅生姜、栗、杏。
E)別に香の物が付く。
*)また、皇室専用の釜めしがあり、しいたけではなく松茸が入っている。

 以上、
   ウイキペディア百科事典の(筆者)による説明解説文である。外観とイングリーディエント(ingredient):食材構成)の紹介である。

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 「・・・?」

 「あのう?何か、この説明ではどうも、もの足りません?」

                           ですって?
 その通り!

 「味は如何か?」

 という、肝心な説明は(ウイキペディア百科事典では禁物!)為されようはずもなかろうよ、、。

 全国で「峠の釜飯ファン」の方々にはたいへん失礼だが、味は物足りなくどちらかといえば薬品使用っぽい後味悪き甘さのみ口の中に残り、それぞれの食材の味はテンデンバラバラ且つ均一に甘口味に整えられ、真にもって食した後の満足感と「バランスのとれた旨み」を感じないのは、なぜであろうか、、、。

 ウム、どうも鶏肉の出汁(トリガラスープ)などを活かし効かし、巧く鳥のスープを処理しつつ炊き込んでいないのでは?等と、我輩は思うのである。つまり、はっきり言わせて貰いますと『人口調味料』独特の味が舌に残って後味悪く、これで「宮内庁ご用達だの名物駅弁だの・・・」とは、けしからん!

 もう一つ、何故か我輩の食感の基本にてこの手の和食に対しては、必ずや「磯の香り」を求めている遺伝子が存在していること、あらためて気付いた。

 「釜飯には、どうしても磯の香りがほしい・・・」

 焚き込みご飯にも、海老で出汁をとるとか、ファイナルに海苔をまぶすとか、そういった芸当を求めてはいけないのであろうか。そう、かの地は群馬県。海の幸など本来的に在ろうはずもなく、また、求めてもいけない。

 最後にもう一つ、駅弁たるもの朝早くから本店の厨房で大量にこしらえて据え置き、数時間の後「冷たく」なった状態で食すもの。ならば、思い切ってもう少し「濃い味付け」にしては如何(どう)か?我輩関西以西の地域の出身であるが、「濃い味付け」も納豆も焼き鳥も、ほとんど関東以北の食品食材且つ味の付け方は、受け入れ可能である。かの「釜飯」(添付写真)を食したときのことを思い出せば、鶏肉の調理方法は、どうも「鶏のから揚げ」程度?いや、煮込んでいるか?を。添えてあった記憶あり。やはり鶏肉は、別途調理する段階で(全ての食材は別々に調理されたものを添えてある。と、判断する!)、たれ付け「焼きとり」の如く「甘辛い濃い口」の味付けをすべし。

 やはり、
         「名物に旨いものなし!」
                            で、あるか。

 しかししかし、まだ諦めたわけではなく、完全に失望し「峠の釜飯」に決別した訳ではない。

 「そうだ!そうなんだ!」

 「そう、是非そうしなくては・・・」

   来春はぜひとも、あらためて「おぎのや本店」に繰り出し、あたたかい出来立ての釜飯に挑戦する。そうしてもう一度記事にしなくては、、、。


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<編集後記>:わが故郷広島に(歴史的には、たぶん)釜飯で名乗りを上げた「酔心本店」という和食の老舗あり。(こちらから酔心本店のホームページに入れます・・)
 広島っ子なら誰でも一度は足を運んだ経験は、あろう。また他県(特に東京?)からお見えになった客人を接待する時も、必ず一度は「酔心本店」に案内する?或いはすでに案内されたご経験をお持ちの方もいらっしゃるか。

 名物「峠の釜飯」を食した後、あらてめて思のである。

 「酔心の釜飯」の味を、あらてめて見直した。

 我輩は特に「あなご釜飯」を好んで食す。広島駅弁の「あなご飯」弁当も、大好きだ。瀬戸内海の「あなご」の味は抜群か。そう、いよいよ師走。ならば、きょうび既に牡蠣シーズン到来なるか。カキ釜飯も良い、、、。

 かくして磯の香り、いよいよ懐かしくなった・・・