銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

グラン・トリノ

2013-07-18 00:28:39 | か行
今宵の友は2008年制作の「グラン・トリノ」!
朝鮮戦争に従軍後、50年間フォードの自動車工として従事してきた気難しい老人が隣に引っ越してきたアジア系移民一家との関わりの中で、自身の偏見に葛藤し、少しずつ心が開かれる姿を描いた作品で、クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたニューマン・ドラマ。“グラン・トリノ” とは、主人公が所有する72年式フォード・グラン・トリノ・スポーツ(2ドアスポーツルーフ)の車種名。

元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、50年勤めた自動車工の仕事を引退して以来、単調な生活を送っていたのだが、妻に先立たれたことでその生活により拍車がかかっていた。そして、周囲の家に次々とアジア系移民が引っ越してくることも苦々しく思っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノの盗難未遂事件をきっかけに、隣に住むアジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)やその姉スー(アニー・ハー)と接する機会が多くなって・・・という導入。

C・イーストウッド以外の主要な役には無名の役者を使っていたり、撮影場所もそれほど多彩でなかったり、派手なアクションもない、といったB級テイストたっぷりながら、観ているうちに引き込まれていく作品。偏屈で頑固な爺が、徐々に心を開く様も上手く描かれている。
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