銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ポーラー・エクスプレス

2018-06-02 00:09:18 | は行
今宵は2004年製作の「ポーラー・エクスプレス」!
クリス・ヴァン・オールズバーグの10数ページの絵本が原作で、日本では“急行「北極号」” の名で村上春樹が翻訳している。フルCGだが、単なるCG作品ではなく、モーションキャプチャを駆使し、トム・ハンクス等の実際の動き・表情をレンダリングし、子供向けと言えないほど仕上がったクリスマス・ファンタジー作品。

クリスマスイブの夜、サンタクロースの存在に疑問を持ち、信じられなくなった少年の前に突如として蒸気機関車が現れる。それは“ポーラーエクスプレス『北極号』” と呼ばれ、北極点へとむかう汽車だった。少年は、車掌に乗るのも乗らないのも自分の自由意志で決めるように言われ、躊躇するものの動き始めた汽車に思わず飛び乗っていた。車内にはサンタの存在を信じる少年少女が既に乗り込んでいて……という導入。

トム・ハンクスが自分の子供たちに読み聞かせていた絵本の映画化を企画し、ロバート・ゼメキス監督と組んだ作品。その分、ハンクスによるハンクスの映画になっていて、父親、車掌、ホーボー、サンタと4役もの声を使い分けたり、モーションキャプチャでレンダリングしたものを少年に使ったり、とやり過ぎ感は否めない。でも作品自体は、ファンタジーとして原作のイメージをより膨らませて映像化していて秀作だと思う。
コメント

バイオハザード:ザ・ファイナル

2018-05-08 00:26:10 | は行
今宵は2016年制作の「バイオハザード:ザ・ファイナル」!
ミラ・ジョヴォヴィッチがヒロインを務めるサバイバルホラーゲームの映画化シリーズ第6弾で、前作から4年ぶりの完結編。冒頭は、やはり前作のラストシーンから継続して始まる展開となっているが、前作のエンドクレジット直前まで登場していたジル・バレンタイン、エイダ・ウォン、レオン・S・ケネディ等は本作では登場せず、映画本編では詳細不明。ただし、小説版ではそこのところを補完しているので、興味があれば小説も、という感じ。

レッドクイーンとの戦いに敗れ、瓦礫の下で目を覚ましたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、廃墟と化したホワイトハウス周辺の建物を徘徊するうちに、異様な機械音に導かれ、とあるコンピュータールームへと辿り着く。そこで待っていたのはなんとレッドクイーンであり、彼女の口から“人類滅亡まで残り48時間である”“T-ウイルスの抗ウイルス剤がラクーンシティの地下にあるハイブにある”“自分はアンブレラ社の社員に危害を加えられないが、アリスならできる”といったことをを聞かされる。半信半疑ではあったが、一縷の望みとアリスはラクーンシティを目指し……という導入。

“I” が2002なので、なんと14年で完結するという息の長い作品。ま、本来は2014の予定が、ミラの妊娠・出産でずれ込んだのだが、それでも12年だけどね。ミラは相変わらず格好良いのだが、やはり14年の歳月は美しさより逞しさに偏ったな、と言う感じ。本作ではモデルのローラが序盤に出演している。オーディションで採用されたと言うが、前作の中島美嘉と言い、日本市場を意識している感じが見え隠れする。作品としては、“ハイブに始まり、ハイブで終わる” というコンセプトで、かつての作中で見たセットがまた生かされていて、結構懐かしく、楽しく観られた。
コメント

ブラック・ダリア

2016-07-09 00:01:56 | は行
今宵は2006年制作の「ブラック・ダリア (COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
40年代に起こった女優志望の女性が惨殺された未解決事件を題材にジェイムズ・エルロイが自分なりの解釈で書いた同名小説をブライアン・デ・パルマが映画化したサスペンス。事件の解明を主軸にするというよりは、“ブラック・ダリア” 事件を追う二人の刑事の運命と姿を描いた感の強い作品で、単なるサスペンスより人間ドラマ色が強い。

LAの空き地で腰の部分から切断され、血が全て抜かれた女性の惨殺死体が発見される。被害者はハリウッドで女優になる夢を見ていたエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)と判明する。この事件の担当となったLA市警の刑事、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)はその捜査に着手するのだが、なかなか進展が無く……という導入。

事件を巡り翻弄される刑事二人とケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)を絡めた人間ドラマを構築しつつ、実際の事件を加味することでなかなか面白く仕上がっている。ただ結末はちょっと強引さもあるような、ないような。ちなみに“ブラック・ダリア” とは、黒い服を好んで着ていたことからマスコミが当時流行っていたアラン・ラッド主演の映画“The Blue Dahlia” をもじっての命名。
コメント

バイオハザードV リトリビューション

2016-05-21 00:03:47 | は行
今宵は2012年制作の「バイオハザードV リトリビューション」!
初回限定アウターケース仕様。
ミラ・ジョヴォヴィッチがヒロインを務める大ヒットゲームの映画化シリーズ第5弾で、前作のラストシーンから継続して始まる展開となっている。また舞台としてシミュレーション用実験場という名目でニューヨーク(タイムズ・スクエア)、東京(渋谷)、モスクワ(赤の広場)の街が登場する。

ウェスカーとの死闘の末、生存者達を救出してタンカーの甲板へ出てきたアリス(M・ジョヴォヴィッチ)を、上空からかつての盟友ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)率いるアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。アリスは、孤軍奮闘するも圧倒的な戦力の前に追い詰められ、戦闘機の爆発に巻き込まれ海へと転落する。意識を取り戻すと目の前には夫と娘との平和な家庭で主婦をしている自分が居たのだが……という導入。

東京シーンでは中島美嘉がミラとバトルシーンを演じるなどなかなか面白い演出となっていたり、舞台となる街が、実は一区画程度の再現されたものであったり、となかなか飽きさせずに見せる作品に仕上がっている。エンディングは、意図的に2017公開予定の「Ⅵ ザ・ファイナル」に向けての締めくくり方で、ちょっと物足りない気がするが、ま、いいか。エイダ・ウォン役の李冰冰(リー・ビンビン)は、見た目は良いけど、大の日本嫌いなんだとさ、なんで出演したのかねぇ。
コメント

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3

2015-08-20 00:13:03 | は行
今宵は1990年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」!
映画には無かったのに、ビデオソフト化する際に第1作のエンディングに洒落で入れた“TO BE CONTINUED...” のテロップがまさか3部作の大作なるとは誰も思わなかったSFアドベンチャーの第3弾完結編。ほぼ1年の間にパート2と3を同時進行させ、2を編集しつつ、3を撮影するという慌ただしさの中で仕上がった作品。

デロリアンは落雷に打たれ、ドク(C・ロイド)は100年過去に飛ばされてしまう。1955年に取り残されたマーティ(M・J・フォックス)は、ドクが後世に残した手紙を受け取り、その指示に従い55年のドクと再会し、85年に戻るべく過去のドクが鉱山に隠したデロリアンを掘り起こすことに成功する。しかし、鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン” の名が彫られた墓石を発見し、過去のドクが殺されることを知ったマーティは……という展開。

パート1,2とはうって変わって、本作の舞台は開拓時代の西部なので、楽しんで観られた作品。1がマーティの父親の話で、2がマーティ自身に関わる話、そしてこの3はドクに焦点を当てた話になっている。過去に飛んだマーティが自らをクリント・イーストウッドと名乗ったうえで、“荒野の用心棒” や“ダーティー・ハリー” のパロディというかオマージュがあり、なかなk楽しませてくれる仕上がりになっている。個人的には、1>3>2の出来かな。
コメント

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

2015-08-18 00:12:13 | は行
今宵は1989年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」!
監督のロバート・ゼメキスと制作総指揮のスティーヴン・スピルバーグが再び手を組み、極力前作のスタッフ・キャストを集めて作成したSFアドベンチャー第2弾。今作では、より進化したデロリアンで30年後の未来と30年前の過去を行き来する内容だが、前作以上に各年代の笑いのツボを狙ったり、M・J・フォックスが同時3役をこなしたりと、芸が細かい。

無事に現在に戻ってこれたマーティ(M・J・フォックス)の前にドク(クリストファー・ロイド)が血相を変えてデロリアンで乗り付けてくる。30年後の未来で、マーティとジェニファーの子供達に危機が訪れているので、それを回避するため2015年へとタイム・ワープをすると言い、強引に2人をデロリアンに乗せ出発する。そして、着いたところは30年後のヒル・ヴァレー、そこに降り立ったマーティは……という前提。

1985年の30年後って、今(2015)なんですよね。まぁ映画のようにガジェットとかは進化していないけど、なんか不思議な感覚。ゼメキスもスピルバーグも30年後は想像するしかなかったから仕方ないけどw 内容的には、未来-現在-過去と盛りだくさんに詰め込んじゃっていて、面白いんだけど前作ほどのめり込めない。5年経過してるのにM・J・フォックスは若い!
コメント

バック・トゥ・ザ・フューチャー

2015-08-16 00:41:31 | は行
今宵は1985年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」!
公開と同時に好評を博し、全米で“フューチャー現象” と呼ばれる大ブームを引き起こしたSFアドベンチャー。自動車型タイム・マシンで現在から過去へ、そして過去から現在へとタイムトラベルをする高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)を軸に描いた作品。元々は単発作品だったのだが、その盛り上がりぶりに結果として続編・続々編の3部作となった。

1985年。科学者ブラウン博士:通称ドク(クリストファー・ロイド)は、長年の構想を基に愛車デロリアンを改造しタイム・マシンを作り上げていた。友人のマーティ(M・J・フォックス)と共に試運転をしようとしたとき、ドクに恨みを持つ過激派が襲ってくる。過激派の凶弾にドクは倒れ、マーティも間一髪のところで、デロリアンに逃げ込み逃走を図る。そして時速140kmに達したときタイム・ワープが発生し……という導入。

言わずもがなの超娯楽作品。タイム・トラベル自体のアイディアは目新しくもないが、デロリアンのデザインとか、30年前に飛び、自分と同世代の時の両親に会う展開とかが、斬新で面白い設定。M・J・フォックスは当時、24歳なのになんて高校生役が似合うんだw もし、彼がパーキンソン氏病を発病していなければ、どんな役者になっていたのかなぁ、と思わずにはいられない。
コメント

ハプニング

2015-04-27 00:14:24 | は行
今宵は2008年制作の「ハプニング 特別編」!
初回限定アウターケース仕様。
独特な感性と展開の作品が多く、一部熱狂的なファンがいるM・ナイト・シャマランの手による作品。“人類滅亡は何の前触れもなく、突然起こった。そう、ハプニングのように。” といったキャッチコピーでも付けたくなるようなサスペンス・スリラー。

NYのセントラルパークを発端に、次々と人が自殺を図る異変が発生し始める。原因が特定できないままその異変は拡大し、各地に広まる様相を呈していた。そんな中、高校教師のエリオット(マーク・ウォールバーグ)は、妻のアルマ(ズーイー・デシャネル)と友人から託された女の子ジュリアン(ジョン・レグイザモ)を伴い得体の知れぬ、そして目に見えぬ異変から逃亡劇を図るのだが……という設定。

おそらく主題は、“環境汚染で自然環境が自主的に反応を起こし、自浄作用の一環として人間を排除する” っていうことだと思えるのだが、どうもその辺の解釈は観る側に丸投げって感じの作りで、シャラマンらしいと言えばらしいのだが、いまいち。ともあれ、飽きずに最後まで観ることはできる作品かな。

コメント

ホステージ

2015-02-27 00:07:45 | は行
今宵は2006年製作の「ホステージ」!
初回限定USA版アウターケース仕様。
交渉に失敗したことがトラウマとなり、その職を辞し片田舎の警察署長として赴任した元交渉人が再び事件に巻き込まれていくクライム・サスペンス。ロバート・クレイスのベストセラーを映像化した作品で、主演ブルース・ウィリスの娘が、劇中でも娘役で出演。ちなみに題名のホステージとは、“人質” の意味。

3人の若者が会計士のスミス(ケビン・ポラック)の高級車を盗むため屋敷に侵入するが、警報が作動したため、邸内に立て篭もる事件が発生する。この邸宅は要塞のような造りのうえ完璧なセキュリティーシステムを装備していたため地元警察では手を出せず、署長のタリー(B・ウィリス)は、郡警察に現場の指揮を委ね立ち去るが、妻子が犯罪組織に拉致監禁され、スミス邸からあるDVDをを持ち出すよう脅迫され・・・という設定。

立て篭もり事件と誘拐拉致事件、この2つが同時並行に進行するシナリオや展開のテンポが良いので、サクサク観られる作品。ただし、2つの事件とも犯人や黒幕については消化不良。ブルース好きには良いけど、一般受けするか疑問の作品。娘ルーマー・ウィリスは、なんとなくデミ・ムーアの面影はあるが、面影だけだ、残念。
コメント

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2015-02-17 00:02:43 | は行
今宵は2008年制作の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2DISC EDITION)」!
F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説をもとに内容を膨らませてた脚本で制作された作品で、第一次世界大戦終戦時から21世紀に至るまでのニューオリンズを舞台に、80歳の状態で生まれ、成長とともに外見が徐々に若返っていく男の数奇な運命を描いた巨編ヒューマン・ドラマを回想録形式で描かれている。

余命いくばくもない老女デイジー(ケイト・ブランシェット)は、病床で娘のキャロラインに、ある日記帳を自分に読み聞かせるよう求める。その日記帳にはベンジャミン・バトン(ブラッド・ピッド)という聞いたこともない男の人生が綴られていた。時は1918年、第一次対戦が終わった日に遡る。その日、ボタン工場の社長トーマス・バトンに男の子が誕生するが、母は子供の命と引き換えに息を引き取り、生まれた子は80歳の風貌であったため、トーマスはある施設の階段に18ドルと共に置き去りにしてしまう。それを見つけた施設を切り盛りするティジーとクイニー夫妻は・・・という導入。

2時間半超えの長編だが、飽きることなく観られた。しかし、本来なら0歳~80歳の精神年齢と肉体年齢のギャップを描き切ってこそ完成だと思えるけど、最後の方は詰め込んで終わり、みたいな感じなのがちょっと・・・子供ができて可愛いのに、わが子と共に成長できない自分の葛藤とか、山場は作れるのになぁ。とは言え、割と面白かったので、良しとしよう。
コメント

ヘンゼル & グレーテル

2015-02-08 00:09:30 | は行
今宵は2013年制作の「ヘンゼル&グレーテル」!
誰もが知っているグリム童話の〝ヘンゼルとグレーテル” の15年後を題材に、魔女狩り専門のハンターとなった兄妹の姿を描いたダーク・アクションにコメディの味付けをした作品。2013年に日本公開と発表後、公式サイトより日本公開日が削除され、公開、中止と情報が錯綜した後、結局、日本では劇場公開無しとなり、DVDとBDの販売となった。

ある晩、幼い兄妹は父親に森の中に置き去りにされてしまう。二人が助けを乞うた家が実は魔女の棲家で、兄は牢の中で太らせるためにお菓子攻めにあい、妹は手枷で自由を奪われ小間使いとして扱き使われていたが、ある時、二人は魔女の隙をついて反撃し、魔女をかまどで火あぶりにして無事自由となる。月日は流れ、その15年後、大人になった兄ヘンゼル(ジェレミー・レナー)と妹グレーテル(ジェマ・アータートン)は魔女狩りハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。ある日、子供の誘拐事件が多発する村から、事件の解決を依頼されて・・・という導入。

お馴染みの童話がこんな展開になるとは!といった感じで楽しめる作品。幼い頃、魔女にお菓子を強制的に食べさせられたヘンゼルが糖尿病を患って、インシュリン注射を常備してるとか、結構、笑える内容やドタバタの展開、映像もあり、充分見応えがあったので、公開されなかったのはちょっと疑問。ま、公開しても集客力があったかはわからないが・・・。グレーテル役のJ・アータートン、王女役(プリンス・オブ・ペルシャ)よりこっちの方が良かった。
コメント

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

2015-01-31 00:16:41 | は行
今宵は2010年制作「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」!
古代ペルシャを舞台に、ペルシャ帝国の第3王子でありながら、王家の血筋を引いていないダスタン(ジェイク・ギレンホール)を主人公に時間を遡ることができる“時間の砂”をめぐって繰り広げられる冒険活劇。体を張ったアクションや壮大なモロッコの自然美とスケールの大きい作品。2004年発売の同名ゲームの実写化だが、ストーリーは映画オリジナル。

ダスタンは、幼い頃にその勇敢さをシャラマン王に見込まれて養子となり、ペルシャ帝国の第3王子として帝国の拡大の一翼を担い、兄王子二人と共にコシュカーン征服への遠征に従軍していた。その途中、叔父ニザムが聖都アラムートが、敵国への武器供与を行っているという情報を入手し、アラムート攻めが決定した。ダスタンは勇猛果敢な働きををし、アラムートは陥落、戦利品として見事な短剣を手に入れるのだが・・・という導入。

ロケ地モロッコの壮大なスケールとエキストラの数に圧倒され、迫力のある映像が観られるし、冒険活劇らしくワクワクしながら楽しめる作品。J・ギレンホールのスタントなしのアクションがなかなかすごい。ヒロインのタミーナ王女役のジェマ・アータートンが絶世の美女というにはちょっと・・・かな、悪くはないけど。
コメント

ビッチ・スラップ 危険な天使たち

2014-09-19 00:05:34 | は行
今宵は2009年制作の「ビッチ・スラップ 危険な天使たち」!
マフィアが砂漠に隠した2億ドルのダイヤを横取りするためにチームを組んだ高級娼婦のヘル(エリン・カミングス)、麻薬売人カメロ(アメリカ・オリーヴォ)、ストリッパーのトリクシー(ジュリア・ヴォス)の美女3人が活躍するセクシー・バイオレンス・アクションで、B級テイストたっぷりの作品。

裏社会のボスであるゲイジが砂漠に隠した2億ドルのダイヤを強奪しようと画策した美女3人組だったが、計画通りいかずに結果として彼を拉致って砂漠までくることとなる。しかし、なかなか隠し場所の吐かないゲイジに苛立ちがつのったカメロは他の2人が止める間もなく射殺してしまう。そのため、取りあえず残された情報で砂漠を掘り始める3人なのだが、ゲイジの後ろには闇社会の大物であるピンキーがいることがわかったため、身の危険を感じ・・・という設定。

内容も伏線が引かれ、ちゃんと結末に結びついていくので、見応えあり。節目節目で時間を逆行させながら、少しずつ状況を解明していく手法もなかなか面白く、飽きない出来になっている。銃撃やアクションも結構派手で、充分楽しめる。女性陣もナイス・ボディだけど裸体は晒さないのでより妄想を掻き立てて官能的。個人的には、トリクシー > カメロ > ヘルって感じかな。
コメント

パンドラム

2014-08-29 00:10:05 | は行
今宵は2009年製作の「パンドラム (COLLECTOR'S EDITION」!
地球人口が飽和し限られた資源を奪い合う西暦2174年、地球と似た形態を持つ星へ移住計画が発動。その移住用宇宙船エリジウムの艦内を舞台に人類の存亡をかけたサバイバルを描いたSFスリラー。パンドラムとは、宇宙航海で発症する閉所恐怖症からくる心理的障害で、神経症や誇大妄想という症状をもたらすモノと本作では定義付けられている。

冷凍睡眠から目覚めたバウアー(ベン・フォスター)とペイトン(デニス・クエイド)は、交替要員の姿が見えないこと、自分達が隔離されていること等、艦内の異変に気づく。冷凍睡眠から覚めて間もないため、記憶の混乱を生じながらも、まずは司令室へ艦内を探索しながら進むことにしたのだが・・・という設定。

全体的に暗めの映像、かつ重め目の音楽なので、物語の雰囲気を上手く醸し出している。また展開も中弛みすることなく進むので一気に観る事ができ楽しめる。若干、観終わった後にあの内容(映像)は不要なのでは、というものもあるが、トータル的には秀作。ヒロインのナディア役のアンチュ・トラウェ、なかなか美しい人なので、汚れた格好じゃない作品も観たいものだ。
コメント

ハードキャッシュ

2014-08-26 00:03:18 | は行
今宵の友は2002年制作の「ハードキャッシュ」
現金強奪専門の知能犯と悪徳FBI 捜査官の間で繰り広げられる二転三転の犯罪クライム・アクション。知能犯テイラーをクリスチャン・スレイターが、強奪仲間バージニアをダリル・ハンナが、敵対するFBI 捜査官コーネルをヴァル・キルマーが演じるという顔ぶれ。強奪シーン、カーチェイス、見どころ満載の作品。

仲間のミスから逮捕・投獄されたテイラー(C・レイター)は、1年後仮出所となる。同じミスは犯さないようにとバージニア(D・ハンナ)ら4人の新たな仲間を集め、緻密に練った計画で場外馬券売り場を襲撃。計画は見事に成功し、200万ドルを手にしたかに思えたが、その200万ドルは全てFBI の囮捜査用の紙幣だったため、過去の仲間を頼って、紙幣の洗浄を行うことにしたのだが・・・という導入。

観ている分にはサクサクっと観れてしまうし、二転三転の展開も面白いけど、B級の域を脱せないので、ま、軽いエンターテイメント作品といったところかな。“ホセに始まり、ホセに終わる” そんな流れなのだが、その意図が理解できない、なにか伏線でもあったのかと勘ぐるが、何もない。実に謎(?w)だ。取りあえず暇なときに観る程度のものかと。
コメント