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2021年度(令和3年度)入試 合格体験記 第16回

2021-02-09 09:58:03 | 2021年度(令和3年度)小学校受験

年中クラススタート時、息子はまだ3歳7か月。
まだまだ幼さが目立ち、不安いっぱいの表情で入室していった姿を今でも鮮明に覚えています。

当初はなんとなく中学受験を考えていた我が家でしたが、周囲の様子やアドバイスから、小学校受験に興味を持ちはじめ、夫が慌てていくつかの幼児教室を調べる中、偶然たどり着いたのがアヤアカデミーでした。
今思えば、誰からの紹介もなく、小学校受験について何の知識も無かった私たちが、よく田村先生にめぐり会うことができたと、その幸運に運命を感じてしまいます。

息子の性格は超を100個付けても足りないくらいののんびり屋。
急ぐことが大の苦手です。
毎週、授業の最初の15分で取り組む積み木やブロック、パズルはいつも最下位でした。
家で練習すると、わりとできているにもかかわらず、入塾からしばらくそのような状態が続きました。
原因は授業が始まる前の準備が息子1人だけ遅く、みんなと同じスタートができないことにありました。
こののんびりな性格には最後の最後まで悩まされることとなりました。

アヤアカでの2年間で、田村先生から多くのことを教えていただきました。
当初、中学受験よりは小学校受験のほうが我が家には合っているのではないか?という程度のなんとなくぼんやりとした気持ちで、強い決意や覚悟もないまま受験の世界に飛び込んでしまっていたように思います。
そのせいで、年中クラスでは度々、先生から喝が入りました。
もちろん厳しいですが、愛のある喝です。
数多くいただいた喝のうち、最も心に突き刺さったのは
「このクラスはアヤアカ史上最低のレベル。長年やってきたけどここまで酷い年はなかった。もっと危機感を持ってほしい。週に一度アヤアカに通っていれば自然にできるようになると思っているのですか?家庭での過ごし方を良く考えてください。言われたことも家庭で取り組めないようなら、責任を持てないから辞めてください。」というお言葉です。
先生のおっしゃるとおりでした。
アヤアカに通っていることだけで満足し、安心してしまっていたのです。
田村先生に頼り切ってしまっていて、家庭で取り組むべきことを全然やっていないことに初めて気が付きました。
取り組んでいるつもりになっていただけで、全く足りていなかったのです。
先生から的確なご指導をいただき、この時やっと私自身が小学校受験を理解し、本当の覚悟ができました。

田村先生の素晴らしいところは、子どもたちの指導だけではなく、私たち親への指導も完璧なところです。
その愛あるご指導をいただいた日の夜、先生からご連絡をいただきました。
「今日は言い過ぎました。子どもにはそれぞれの成長スピードがあるので、今日のことがあったからといって、くれぐれも子どもを追い込んだりしないで下さい。各自のペースで決して無理はさせないで取り組んでください。」という温かいメッセージでした。
もしこのタイミングで、このメッセージをいただけていなかったら、その日の授業でお尻に火が付いてしまった私は、きっと息子を追い込むような取り組み方をしてしまっていたことでしょう。
先生はこのように、いつも的確なタイミングで的確なアドバイスをしてくださいました。

それからは、家族の意識が変わり、覚悟を持って受験に向き合うようになりました。
旅行や帰省の際にも教材を必ず持参し、大きなイベントがある日でも少し早起きをして朝の数十分だけでも時間を作るようにしました。
しかし、まだまだ幼い息子が親の計画通りにすんなり勉強するはずもなく、思うように進まない日ばかりでした。
あまりにも息子のやる気がない態度が続くと、まだこんな年齢なのだから仕方ないと頭では理解していても、どうしても自分のイライラする気持ちを抑えられず、日々ストレスと闘っていました。
こんなに幼くかわいい時期に、こんなに叱ってばかりでいいのだろうか?
小学校受験を選ばなければもっと違う過ごし方ができたはずではないか?
のんびり屋の息子には、いま無理をさせるよりも中学や高校受験のほうがタイミング的に合っているのではないか?
気持ちのコントロールがうまくできず、楽しく取り組めないときは、多くの悩みが頭から離れませんでした。
そんなとき、私の気持ちを楽にさせてくれたのは、同じクラスのママたちでした。
年中・年長クラスとずっと苦楽を共にしてきたので、本心を打ち明けることができ、何でも相談することができました。
本当に有難い存在でした。

息子は、アヤアカに入塾して以来、一度も行きたくないとか辞めたいと言ったことがありませんでした。
親としては本当に不思議に思っていたのですが、先生からどんなに厳しいご指導を受けたときでも、翌週の授業に行かないと言うことがなく、当たり前のように授業に向かうのです。
田村先生の愛情あるご指導を息子も感じ取っていたのだと思います。
それに加えて、息子は同じクラスのお友だちが大好きで、毎週みんなに会えることをとても楽しみにしていたのです。
2年間ともに過ごしてきたので、特別な強い絆を感じていたのだと思います。

そんな息子が、最後の天王山である夏期講習が始まって間もなく、アヤアカに行きたくないと初めて言いました。
私は「えーー!!!この時期に??どうして??マズイ!!!」と大変焦りました。
落ち着いて息子に話を聞いてみると、夏期講習のクラス編成で今までずっと一緒に勉強してきたお友だちと離れてしまい、楽しくない、寂しいということが理由であるとわかりました。
そのことに加え、この時期から一気に受験本番モードに変わり、時間制限を意識して取り組むようになったことが、のんびりな息子にとってはかなりのストレスになっていたようです。
ペーパーでも制作でも、時間制限があると時間内に終わることができず、点数に結び付かない。
家でも私が、もっと早く!遅い遅い!時間意識して!と繰り返し注意していたので、急ぐことが大の苦手な息子を追い込んでしまっていたのだと思います。
そこで、少しペースを落としたり、気分転換に小旅行に出かけたり、様々な工夫をしながらなんとか夏期講習を乗り切りました。
時間制限によって、今まで苦手意識がなかった問題でも、点数に結び付かなくなってしまい、すっかり自信を無くしていた息子。
しかし、最後の最後に受けた統一模試で、初めて良い結果が出たことがとても嬉しかったようで、夏期講習が終わるころにはなんとか自信を取り戻しました。

息子は夏期講習前に志望校を変更しました。
親の希望ではなく、息子自身が決めました。
私たちは当初、息子の話を聞いてもあまり本気にはしていませんでした。
「やっぱりアヤアカのお友だちと同じ学校に行く!」と、すぐに言い出すだろうと思っていました。
しかし息子の気持ちは変わることなく、強くなる一方でした。
この段階で志望校を変更すべきかどうか…迷っていた時、面談で、田村先生に相談させていただきました。
「それは本人に決めさせるべきです!」
先生ははっきりおっしゃいました。
「まだ自分の気持ちを言葉で表現する力が十分ではないから、説得力ある理由を言えないだけで、本人には何か確かな決め手があるのだと思いますよ。最後に決めるのは親ではなく本人ですよ。」
田村先生のこのアドバイスで、私たちの迷いは消え、息子が選んだ学校に行かせてあげたいと思うことができました。
普段のんびり屋でぽ~っとしている息子がそこまで強い思いで行きたいと思える学校に巡り会えたのなら、私たちはその気持ちを大切にしたいと考え、志望校を変更することにしました。
でも、アヤアカで2年間かけて田村先生にしっかりとご指導いただいていたので、焦る気持ちはありませんでした。
季節や常識問題など基本的な土台をしっかりと作っていただいていたため、最後はそのような知識を詰め込む作業に時間を費やす必要がなく、夏期講習後の1か月弱は、実践的な問題演習と苦手な制作にかなりの時間をとって毎日取り組むことができました。

受験を無事に終え、息子が希望する学校に合格することができ、本当に嬉しく思います。
息子だけではなく、年長クラスの受験生全員を第一志望合格に導いていただき、田村先生にはどんなに感謝しても感謝しきれません。
アヤアカデミーに入塾できて、田村先生に巡り会うことができて、本当に良かったです。
先生に2年間何とかしがみついてきて本当に良かったです。
かけがえのない時間となりました。
これからも先生に教えていただいたことを大切にしていきます。
本当にありがとうございました。

 


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