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開智総合部「お受験」1「過去問分析」

2008-03-30 22:32:18 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
わが家の、開智小「お受験」対策を、今日からシリーズでご紹介します。

今、整理してみると、次の「7つの柱」があったと思います。

①過去問分析
②図形対策
③問題集・教材の選定
④公開模試の活用
⑤受験生面接対策
⑥直前講座の単発受講
⑦自己発信対策

まず、①について
入試まで1年しかない…
今からやみくもに全分野を網羅しようとしても、とうてい無理な話
そこで、まずは、「敵」を知ること
これは受験の鉄則ですね。
開智小は2004年の開校なので、過去4年分の入試問題を分析すれば良いので楽です。

●ペーパー問題 

・常識…物の素材、季節、道具などの用途、野菜や果物の切り口、色の相違などを問う問題
問題によっては例題があり、関係あるもの同士を線で結ばせたり、仲間はずれに○をつけさせたりします。
方法もきちんと説明してくれるので、ほとんどの子どもはできるはず。
ただし、○をつけさせたり△をつけさせたりと設問によって指示が変わるため、先生の話をきちんと聞かなければならない。

・話の記憶…先生のお話を聞いてから質問に答える問題
お話はそんなに長くないので、注意深く聞けていれば難しくありません。

以上の2分野は、問題の「正誤」というよりも「きちんと人の話を聞くことができる」子どもかどうかを判定するための問題です。

うちの娘はどちらかというと落ち着きのないほうなので、とにかく人の話を最後まで聞くように日ごろから注意していました。
ここは差がつかない問題だけに、ミスると痛い

・同図形発見…同じ絵や形を見つける問題
これも決して難しくはないけれど、過不足なく同図形を発見するには注意深く「見る」ことが必要。
つまり、この問題は、子どもの観察力を問う問題です。

娘は「間違い探し」の本が大好きだったので、「異なるものをどんどん消していく」というコツを教えるだけでOKでした

・創造画…もともと描いてある形や線を利用して絵を描く問題
これは子どもの「創造力」を試す問題。
ただ、最初の2年だけで、最近は出題されていません。
おそらく、「絵を描く技術」と「創造力」とを一緒に図ることに無理があるのと、採点基準が難しいからではないかと思われます。

うちは、創造画対策はほとんどしませんでした。

・系列完成…模様や記号が、ある一定の法則で並んでいて、空白部分を埋める問題
これは近年必ず出題されています。
物事を筋道立てて論理的に見る力=「論理的思考力」を試しています。
で、年長児に「これを解かせるの?」というくらい難しいものもあります

それなりの練習をしないと太刀打ちできないため、うちは問題集で強化しました。
コツは「指さし方式」。
順序に従って指で押さえながら一つひとつ空白部分を埋めていけば完成します

・マジックボックス…変化の法則を見つける問題
箱に入れる前と入れた後を比較してその変化のきまりを見抜くもの。
やはり「観察力」を試されています。

・立方体積み木…同じ積み木を探したり、足りない積み木を補ったりする問題

・図形識別…4色ボールの三角すい、8色に塗り分けられた球について、見本と同じ物を探す問題

開智の図形問題は、昨日のブログでその一部の写真を載せましたが、チョー難問です。
それなりの対策をしないと解けません。(その対策については明日のブログで…)

そして…
実際に行われた19年度入試の内容は…

18年度入試まで1冊だったペーパーテストが、19年度入試から「ペーパーA」と「ペーパーB」、つまり常識問題と思考問題の分冊になり、常識問題のレベルが少し上がりました。
これは、説明会でも前もって説明がありましたが…

ペーパーA
・話の記憶…先生の話を聞いて、話の内容に出てきたもの、関係するものには○、出てこないものには△をつける問題
・重ね図形の記憶…図形(○△□の重なったもの)を30秒間見て記憶し、思い出しながら別のページに書く問題
・数の合成…足して「5」になる数のペアを見つけて○で囲む問題

ペーパーB
・同形発見…同じものを見つけて○をつける問題。
問題は「形」「クローバー」「顔」「魚の骨」「ちょう」の5問。
・図形識別…マッチの三角、マッチの三角すい、4色ボールの三角すい、8色に塗り分けられた球について、見本と同じ物を探す問題

ペーパーBの立体図形問題は相変わらず難問でした

次にペーパー以外の「行動観察」「運動」「作業」「面接」「自己発信」

これらついては、娘が体験授業を受けた塾で、2007年4月1日、開智の先生方をお招きして単独学校説明会が行われた時、詳しい説明があったので参考にしました

●行動観察
5~6名のグループで、大きな布をたたんだり、大きな紙を使って紙飛行機を折ったりする。
いきなり作られた小集団の中でいかに自分のポジションを瞬時に見つけるかを試しているということ。
将来のリーダーの素質だけでなく、思いやり、相手の立場に立つ姿勢、他者へのサポートの「可能性」を見るそうです。

娘の場合、これは得意中の得意分野。
これができるからこそ「お受験」向きの子だと思っていたので、特に練習する必要はありませんでした。

●運動
ゴムとび、前転、ドリブルなど、基本的な運動能力を見るとのこと。
採点は「できる・できない」と「タイム」の2点で行うという話。

娘は、これも軽くこなすでしょう

●「作業」
折り紙をちぎって貼ったり、毛糸を使って絵を作ったりするとのこと。
「発想力」「工夫」を見るが、過程ではなく、結果として出来上がった作品そのものを評価するそうです。
日ごろから作品を作ったら「よく聞く」「ほめる」「アドバイスする」を心がけて欲しい、という話でした。

娘の場合、スピードはあるけれど「雑」なので、その点を注意して練習しました。

●受験生面接
「絵を見てお話を作ってください」「次の中からピクニックに持っていくものを選んでください」「次の食べ物をどういう順番で食べますか?」などの発問にきちんと答え理由などを説明するということ。
他人にきちんと話を伝えられるか、を見ているそうです。

これについてもロールプレイング方式で何度も練習しました。

●保護者面接
このときは特に説明はありませんでしたが、10分程度で、「志望動機」「子どものアピール」などについて聞かれます。

●自己発信
「学術」「芸術」「運動」の中から、自分の得意とするものを何か1つ選んでプレゼンするもの。
過去においては「計算」「英会話」「詩の暗誦」「ピアノ」「バイオリン」「ハーモニカ」「ギター」「縄跳び」「マット」「跳び箱」「ボール」「鉄棒」などがあったそうです。

うちは、この時点で「鉄棒」をしようと娘と話していました
年中にもかかわらず、年長のお兄さんたちに混じって「逆上がり」や「前回り」「後ろ回り」をこなしていた娘だったので

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