[Ctrl]+[Z] というキーコマンドがあります。
くるっと曲がった左向き矢印ボタンと同じ作用の「戻る」で、前に戻るのです。
このコマンド、いざというときは便利でも、使うときには何やらいまいましい感じがします。
「前に戻る」が、日常生活とは逆の言葉の組み合わせでできているからでしょうか。
ふだん「戻る」と言えば、だいたい後を向きます。
「後にもどる」「後戻り」が普通なのに、[Ctrl]+[Z] は「前に戻る」のです。
これを一度も使わなかった日は、何とはなしに気分が冴えています。
ラジオのアナウンサーにも、たびたび読みなおしをする人がいます。
普通に読んでいても、間違ったと錯覚するのでしょうか、途中で止めて「失礼しました」と、また前に戻って読み直します。
原稿が読みにくければ、読み違いも出るでしょうが、間違わないのに失礼は変だな、といつも思います。
前戻りは癖になるようです。
ボタンとリボンという唄がありましたが、ボタンと癖はあまりよくありません。