うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

雲か霧か

2014年10月06日 | ソフトいろいろ

「雲か山か呉か越か」で始まる頼山陽の詩があります。

不安をとりあえずお預けにしておけば、便利な機能だけを使えるクラウド・コンピューティングは、どこかに置かれたサーバーが健在であってこそのもの、所詮ひとまかせの方法なのです。
命あってのものだねの現代版でしょうか。

どういう計算をしたのかわかりませんが、インターネットにつながったデバイスの数は、すでに100億を超え、5~6年後には500億になりそうだと言われます。
そうなれば、雲の神様も手が足りなくなって、お手伝いが必要になります。
真っ先に考えられるのは、すぐ下にある山ですが、噴火や地震がときどき起きるのでは、山の神様にだいじなことはさせられません。

やはり系類の最も近い霧の神になんとか協力をさせようというので、クラウドとデバイスの間にフォグ(霧)と呼ぶ分散処理環境をつくって、そこで大量のデータを事前にさばき、クラウドへの集中を和らげようと考えた人がいます。

フォグ・コンピューティングのこと
 ⇒ http://itnp.net/story/629

フォグという名が後から考えられたのか、フォグという名からシステムを思いついたのか、その順番がどちらかなどということは、神様がご承知ならそれでよいので、われわれの知ったことではありません。

霧というものは長持ちしません。
ウイルソンの霧箱を電気磁気学の先生に見せてもらったことがありましたが、そのときの一見は百聞を超えそこないました。よくわからなかったのです。
長持ちしそうもない、よくわかりそうもない、その霧がまた間に合わなくなったらどうするのでしょう。
スモーク・コンピューティング、それにはやはり隔離室がいるのでしょうか。

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