大量にものごとを処理する場合、厄介ごとが起きないように人間が考え出した「標準化」という方法があります。
標準化がすべてに善であるという迷信のようなものに染まってしまうと、「標X型」と書いてあいる文字を見たとき、つい「標準型」と読んでしまいます。
「標X型攻撃」がセキュリティ担当者の頭を悩ましているという記事があり、それを見て、標準型と名のついた I Tへの攻撃が厄介ごとのタネというのはどういうことなのかと、まるきりそっぽの疑問を抱いてしまいました。
標準型攻撃というのは、攻撃の基本形なのかという頓珍漢な想像までする始末です。
標準型という訳が、よくある直訳によるずれではないのかとまで疑って、探って行ったら targeted attack という言葉が出てきました。
なんだそれなら「標的」ではないのかとよく見ると、確かに「標的型攻撃」と書かれています。
「的」を「準」と見違えるとは、ずいぶん的はずれな話です。
標的型攻撃とは、明確な意思と目的を持った人間が、特定のターゲットに対して、特定の目的のために行うサイバー攻撃であるとされています。 (Wikipedia)
元来ターゲットにされるはずのない個人ユーザーに、標的型攻撃の矢が間違って飛んでこないように願いたいものです。