日々の出来事

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よい刺激を続けて受けてきました

2013-01-25 17:24:54 | Weblog
20日の日曜日に、新潟小動物臨床研究会のセミナーに参加してきました。
以前はこの会の学術委員長を数年間していました。
今はその立場は後輩に譲り、一会員としての参加なので、とても楽チンです!

講師は東京都開業の米澤覚先生で、以前からの学会知り合いです。
小型犬や短頭種の犬に多発する「気管虚脱」という病気のスペシャリストです。
気管という空気を肺に送る蛇腹状の管がへしゃげてしまい、呼吸困難になる疾患です。
なかなか治せないイメージもありますが、今ではきちんと診断して専門家が手術を行えば、
しっかり治せる病気になりました。
その第一人者が米澤先生なのでした。

特殊な設備がなくても、よく考えてきちんと検査すれば必ず診断できるし、
上手に(正しく)手術すれば、相当に高い確率で治癒できる・・・、
すごい時代になりました。
特殊なプロテーゼ(支える材料)を自作し、気管の周囲に巻き付け固定することで気管の虚脱状態を回復できるのです。

そのプロテーゼの素材は光ファイバーの一種だそうですが、生体での異物反応もなく、
適切な形に形成可能なため、重宝しているそうです。
ちなみにこの素材がいい・・・と報告した先達は、私の恩師の先生です。
それを特殊な形態に加工して次の時代を切り開いた方が米澤先生なのでした。
講習会の翌日、当院に米澤先生がお寄りくださいました。
その際にこの素材の話になったのですが、流れとしての不思議なご縁を感じざるを得ません。

難しいことを当たり前にやっている先輩の講義を聞いて、よい刺激になりました。

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