日々の出来事

当院の出来事を紹介します

スーパー看護師

2012-06-12 23:26:21 | Weblog
今年の一月からは、常勤の勤務獣医師がいない状況になっています。
この五年間は、勤務医がいない状況はなかったので、実質年中無休で診療していました。
大塚先生が都合がつけば出てくれるので、まだ年中無休状態は何とか維持しています。
7月1日も私はセミナーがあるため、その日の診療は大塚先生がしてくれる予定です。

日々の診療では、勤務医がいなくなった後、看護師たちの間に危機感が芽生えたと思います。
つまり診察や手術をする獣医師が一人しかいない・・・どうしよう・・・。
動物病院の仕事は、表向きの診察の他にも、
時間のかかる検査を継続的にしていたり(バリウム造影など)、
昼休みの間に手術をしたりするので、けっこう忙しいのが現実です。

糖尿病の子の血糖値や電解質の確認、点滴の調整、種々の投薬などなど、
しなくてはならない日々の仕事が山積しています。
うちのスタッフの中には、採血・血管留置針の設置、注射投薬を、
ほぼ確実にこなせる看護師が3人います。
彼女たちは獣医師の指示で、検査・点滴開始・経過による修正ができるのです。
「スーパー動物看護師」と呼んであげてもいいでしょう。

彼女たちにはできない仕事、それこそが獣医師本来の仕事です。
診察・診断決定・処方決定・手術・・・それ以外は彼女(彼)らの仕事になります。
手術の助手にも入ってくるし、麻酔管理の担当もしているので、
獣医大学の学生や新人の獣医師が見学にくると驚きます。

使えない獣医さんより、優れた看護師・・・、日々の実践での確信ですね。