日々の出来事

当院の出来事を紹介します

術後管理中の急変・・・

2011-08-08 11:41:32 | Weblog
金曜日にCT撮影をして、土曜日に腸の腫瘍の摘出をした猫ちゃん、
手術は順調に終了していたんですが、術後一時間に急変してしまいました。

術後のモニタリング中で、大塚先生が付いてくれていましたが、
急に心拍数が低下し、血圧も下がってしまいました。
必死のレスキューを行いましたが、良い結果にはつながりませんでした。

急変の連絡をしてから一時間ほど持ちこたえてくれました。
なんとか心臓が動いているという状態で飼い主さんが到着し、
状況・経過の説明後に、お母さんの腕の中で看取っていただきました。
飼い主さんは冷静に話を聞いてくださいましたが、
お互いに非常につらい結果となってしまいました・・・。

スタッフ皆で最大限の努力をしたのですが、残念なこととなってしまい、
未だ脱力感・喪失感が抜けません。
うまくいくだろう、という予測のもと、安全を期して手術に臨みました。
生き物であるため急変という事態は常にありえるのですが、
手術はうまくいっていたため、当事者としては非常に悔やまれるケースになってしまいました。

飼い主さんの期待に応えられなかった時、動物病院の関係者は非常につらい思いをします。
元気になって帰っていく子がたくさんいる反面、つらいドラマがあるのも動物病院です。
今回の事態は通常そういうことは起きないため、非常にせつない気持ちで一杯です。