「龍の髭」

ツイッターを覗いてみますと、難易度ポイント４００Ｐ超の問題は、いちごナンプレ研究所 さんと ろばくん さんの作品が多いので、このお二方の作品を使わして頂く回数も多くなっております。ですので、過去に解いた問題も随時記事にしようかと思っています。

 

今回の題材は、ツイッターでの難易度ポイント４６５Ｐの ろばくん 作の対角線ナンプレで、次の図です。

　　　　　　　　

この作品は面白いことに、対角線ナンプレなのに対角線上にヒント数字が有りません。奇麗なヒゲみたいなので、私はこの作品を「龍の髭」と名付けました。まず、候補数字を書き出します。

　　　　　　　　

整理します。

　　　　　　　　

８で進めて、

　　　　　　　　

６で進めて、　　　　　　　　

　　　　　　　　

右上からの対角線で、１は１の内どれかが確定しますので、１は削除されます。

　　　　　　　　

同じく右上からの対角線で、５は５の内どれかが確定しますので、５は削除されます。

　　　　　　　　

中央ブロックで、２は２の内どれかが確定しますので、左上からの対角線の２は削除されます。

　　　　　　　　

同じく中央ブロックで、４は４の内どれかが確定しますので、左上からの対角線の４は削除されます。

　　　　　　　　

左上からの対角線で、７は７の内どれかが確定しますので、７は削除されます。

　　　　　　　　

４の強リンクが有ります。

　　　　　　　　

４が決まりますと４は全て削除されます。また、▢の４が決まりますと▢の４と▢の４の内どちらかが削除されます。そこで、▢の４と▢の４の関係を調べます。

　　　　　　　　

▢の４と▢の４のそれぞれと共通の領域に在る▢を見ますと、どちらの▢にも４は居ません。これは▢の４と▢の４のどちらかは４であることを表しています。そうすると、右上からの対角線上に４がダブりますので、４は誤りとなります。

　　　　　　　　

４は誤りですので、最初から４である４は削除されます。

　　　　　　　　

４で進めて、

　　　　　　　　

７で進めて、

　　　　　　　　

二国同盟で、

　　　　　　　　

中央ブロックで、９は９の内どれかが確定しますので、右上からの対角線の９は削除されます。

　　　　　　　　

９の強リンクが有ります。先程の４の強リンクの場合と同じ作業をします。

　　　　　　　　

▢の９と▢の９の関係を調べます。

　　　　　　　　

▢の９と▢の９のそれぞれと共通の領域に在る▢を見ますと、どちらの▢にも９は居ません。ですので、▢の９と▢の９のどちらかは９になります。左上からの対角線で９はダブることになりますので、９は誤りと判ります。

　　　　　　　　

９は誤りですので、最初から９である９は削除されます。

　　　　　　　　

９で進めて、

　　　　　　　　

中央ブロックで、３は３の内どれかが確定しますので、左上からの対角線の３は削除されます。

　　　　　　　　

９の偶数個連鎖です。９から左上へ 強・弱・強・弱 で、９は削除されます。

　　　　　　　　

多国同盟で、

　　　　　　　　

１の強リンクを造ります。▢と▢に１の強リンクが有ります。それぞれを赤と青に色分します。

　　　　　　　　

▢の９と▢の９のそれぞれと共通の領域にある▢に対抗として９が入ります。そして▢の９は削除されます。

　　　　　　　　

▢の９の色分けを赤青反対にしますと、▢の９と▢の９のそれぞれと共通の領域にある▢に対抗として９が入ります。そして▢の９は削除されます。

　　　　　　　　

どちらかは誤りですので、▢の９と▢の９の強リンクが出来上がります。従って、同じ領域に在る９は削除されます。

　　　　　　　　

９で進めて、

　　　　　　　　

１で進めて、

　　　　　　　　

２で進めて、

　　　　　　　　

２の強リンクを造ります。▢の２と▢の２は、▢の２が入るとと▢の２が入り、▢の２が入ると▢の２が入るので、一心同体です。

　　　　　　　　

▢の２と▢の２のそれぞれと共通の領域にある▢に２が入っています。そして、もう一ヶ所共通の領域が存在することにお気づきでしょうか。▢に２が入ります。

　　　　　　　　

対角線ならではの一手です。従って、２は削除されます。

　　　　　　　　

１で進めて、

　　　　　　　　

７で進めて、

　　　　　　　　

３で進めて、

　　　　　　　　

５で進めて、

　　　　　　　　

２で進めて、

　　　　　　　　

９で進めて、

　　　　　　　　

８で進めて、

　　　　　　　　

５で進めて、

　　　　　　　　

３で進めて、

　　　　　　　　

４で進めて、

　　　　　　　　

１で進めて、

　　　　　　　　

正解です。

 

何度も記していますが、条件が付くほど攻め口が増えますので解き易いと思います。この作品を対角線なしで挑戦したら一週間では解けないでしょう。でも新手を考案することが出来るかも知れませんが。

 

次回は「逆鱗」を再登場させます。

　　　　　　　　

以前は、屁論理というあやふやな手段を使いましたが、当時よりは棋力？がＵＰしていると自負していますので、Ｕ字型も屁論理も使わず解いてみました。当然、新手順もお披露目いたします。

 

ご覧頂きまして有難うございました。