破戒僧であった一休和尚は晩年になって数々の名言を残しています。中でも面白いのは「大丈夫だ、心配するな、なんとかなる」「悟りなどないということを悟った」などで、並みの人間の境地ではないようです。
今回の題材は、いちごナンプレ研究所さん作の「一休さんⅡ」で次の図です。
候補数字を書き出しまして、
整理します。
この図から解き始めます。
3の強リンクが有り、二つの3は一心同体です。この図をA図とします。
そして、5の強リンク 5-5 が有ります。5と5ののどちらかは必ず確定します。
強リンクを造ります。5が入りますと3が入ります。二つの3は一心同体です。この図をB図とします。
A図とB図を重ねます。3と3のどちらかは確定しますので、3は入ることが出来ません。従って、3は削除されます。
進めて、
2の強リンク 2-2 が有ります。2と2ののどちらかは必ず確定します。
2を強リンクで繋げますと、Chain の両端に▢の2と▢の2が現れます。この二つの2は一心同体ですので、それぞれの領域が重なる▢に対抗として2が入ります。
従って、2は削除されます。
進めて、
6で進めて、
2を強リンクで繋げますと、Chain の両端に▢の2と▢の2が現れます。この二つの2は一心同体ですので、それぞれの領域が重なる▢に対抗として2が入ります。
2は削除されます。
進めて、
新手の 二国同盟型の Bahamut です。序盤で決めた3の強リンクを再登場させます。
二択に6と8を入れます。
8が入りますと第1行5列に8が入ります。この8は一心同体です。
▢の8と▢の8は一心同体です。どちらも二択マスですので対抗として6が入ります。この6も一心同体です。
▢の8と▢の8のそれぞれの共通の領域である▢に対抗として8が入ります。同じように▢に6が入ります。つまり二国同盟を造ります。しかしそうすると、▢では3と6の青グループがダブります。一つのマスに2個の数字は入れませんので、青は誤りとなります。従って、青グループの数字は全て削除されます。
これが 二国同盟型の Bahamut です。3で進めて、
6で進めて、
5で進めて、
7で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
8で進めて、
正解です。
私は Bahamut が好きなので、本文では Bahamut を採用しましたが。本来の新手は「二国同盟を造る」だと思いますので、以下に記します。
3の強リンクを使用しないと「二国同盟を造る」手順になります。▢と▢には同じ数字が入ります。色分けは赤でも青でも宜しいのですが、見やすいように本文と同じにします。
▢の8と▢の8のそれぞれの共通の領域である▢に対抗として8が入ります。同じように▢に6が入ります。そうすると▢には3と5は入れませんので、削除されます。
これが「二国同盟を造る」です。
結果、3が確定しますので、続きは本文と同じような進み方をしますが少し遠回りします。理由は、これだと▢の8は確定しないからです。
超難問と呼ばれる問題は、仮置き・仮定法問題として嫌われる傾向にありますが、ご覧のように新手順の宝庫です。いつもと違う方向から81マスを覗くと思わぬ手順を見つけることが有ります。市販の問題集だけではなくネットに公開されている作品も挑戦してみてください。
次回は、ツイッターで見つけた おとなりさん 作の対角線ナンプレで次の図です。
私はこの作品を「青芝」と名付けました。難易度ポイント457Pで、「世界一の難問」と殆んど同等ですが、対角線と云うヒントが有りますので、体感難度はそれほどではないかと思います。解けると嬉しいですヨ。
ご覧頂きまして有難うございました。
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