以前にも記しましたが既存のロジックだけでは解けない問題は、仮置き問題として嫌われているようです。問題集にもその様な超難問は出題されていません。根拠のない仮置き矛盾探し命の方は別として、ナンプレを楽しむ方は誰でも解きたいと思うでしょう。超難問こそ新手順の宝庫なのです。頭を柔らかくして挑戦してみてください。
今回の題材は、ろばくん 作の対角線ナンプレで次の図です。
ツイッターでの難易度ポイント520Pの作品で、私は「巌流島Ⅱ」と名付けました。
行・列・ブロックに候補数字を入れます。
対角線を整理しますと、幾つかの数字が決まります。
4で進めて、
1で進めて、
4で進めて、
多国同盟で、
3で進めて、
6で進めて、
▢の5と▢の5は一心同体です。確定する時は一緒に確定し、削除される時は同時に削除されます。
▢の5と▢の5のそれぞれと共通の領域である▢に対抗として5が入るのですが、三ヶ所在るので決められません。
しかし、左上からの対角線では▢に5が入ります。従って、5は削除されます。
5で進めて、
5で進めて、
5で進めて、(見やすいように敢えて三回に分けて進めました。)
9の奇数個連鎖です。9から左下へ 強・弱・弱 で、9は削除されます。
進めて、
ここで止まります。腕に自信の有る方は何とかして解きたいと次に確定する数字を必死に探すのでしょうが、そう簡単に進まないから難問なのです。私のやり方は違います。外堀を埋める、つまり一つの数字の Loop を造るのです。
▢の4と▢の4は一心同体です。
▢の4と▢の4のそれぞれと共通の領域である▢に対抗として4が入ります。従って、4は削除されます。
▢の4と▢の4は一心同体です。
▢の4と▢の4のそれぞれと共通の領域である▢に対抗として4が入ります。従って、4は削除されます。
4で進めて、
他の数字が確定しました。7で進めて、
9で進めて、
6で進めて、
8で進めて、
4の Loop に絡めて6の Loop を造ります。
中段ユニットでは6に対抗して、▢に6が入りますので6は削除されます。
4と6の Loop が出来上がりましたので、3は削除されます。
この図は Bahamut の材料にもなりますので、一旦保留します。
▢の9と▢の9は一心同体です。
▢の9と▢の9のそれぞれと共通の領域である▢と▢に対抗として9が入ります。従って、9は削除されます。
9で進めて、
▢の3と▢の3は一心同体です。
▢の3と▢の3のそれぞれと共通の領域である▢に対抗として3が入ります。従って、3は削除されます。
二国同盟で、
3の X-Wing で、3は削除されます。
3で進めて、
保留しておいた4と6の Loop を現わします。
Bahamut です。マスの中に6が単独で入っています。青は間違いですので、削除します。4で進めて、
2で進めて、
9で進めて、
3で進めて、
2で進めて、
8で進めて、
正解です。
決闘に勝った武蔵は船に乗って帰って行きますが、敗れた小次郎はひっくり返っています。
この解き順は参考になると思います。各人楽しみ方はそれぞれですが、もしご自分の進め方で止まってしまったら、是非使ってみてください。
次回は、いちごナンプレ研究所さんの作品で、「ありえへん!」と銘打った難問です。
ですので、作品名を「ありえへん!」としました。
実はこの作品の記事は非常に長くなりそうなので、本文では前振りが記せないと思います。従って、ここで前振りらしきものを。
作家さんのお持ちの難易度判定ソフトによると、この作品の方が「世界一の難問」より数値が上だそうですが、ツイッターで難易度ポイントを公開している方のソフトによると、この作品は279Pで「世界一の難問」は466Pだそうですので、かなりの差で逆転しています。ポイントの付与基準がそれぞれ違うので、どちらの方がより難しいかは不明でしょう。私の体感難度を比べようとしても「世界一の難問」はU字型以外で手を付けていませんので、無理です。
ただ、答えを求めるだけなら「ありえへん!」の方が圧倒的に早いでしょう。何故なら、三回楽しめるからです。
ご覧頂きまして有難うございました。
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