俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

取材後記

2006-10-07 23:57:14 | 今日この頃
 あー、神宮に応援しに行ったら腕痛いわ~。こんばんは、ATOPです。昨日の大雨から一転、晴れ渡り抜群の青空。神宮は新たな伝統、明治対東大戦。圧倒的な力の差を見せつけ、9ー0でした。取り敢えず勝って良かったです。

 今日は取材後記を少し。現在、ウェブの方でやっているアメフト部の企画の取材後記です。この間、合宿所へ行き第3回で扱う平山主将を取材してきました。6時から話し出して、取材が終わったのが19時半。1時間半に及ぶロングインタビューで、A4の白紙が裏表びっしり埋まりました。平山さん自身、私が今まで取材してきた体育会の選手の中でも結構話す方で、とても取材しやすかったし、感想としてものすごく楽しかった。
 記事を読んでくれれば分かると思いますが、顔だけでなく発言の内容も格好いいです。ただ記事がわりと荒削りなのでかっこよさが半減しています(汗。それはともかくとして、私個人として感じたことを少し書こうと思います。
 私が一番強く感じたのは「勝利へのこだわり」。これはおそらく体育会一かもしれません。それぐらい「勝利へのこだわり」を持ってます。勝たなければやっている意味がない。勝つためにやっている。当たり前ではありますが、そういった言葉を口にする選手って結構少ない気がします。にも関わらず、アメフト部の前主将・山さんもそうでしたし、平山さんもそれらを口にします。
 記事中にもありますが、平山さんと山さんでは大分タイプが違います。山さんは高校から活躍していた学生アメフト界のエース。もちろん、明治には推薦で入ってきてます。それに対して平山さんは小学生の時から高校まで野球一筋。明治には一般入試で入学してきて、大学からアメフトを始めました。そういった経歴的にも全く違いますし、性格に関しても大分違います。山さんは豪快な部分と繊細な部分が入り交じった感じで、表現は悪いですが「賢いバカ」みたいな部分があって、繊細な部分があるにもかかわらずそれを隠して、豪快に大盛り上がりします。それに対して平山さんって豪快な部分はなく一言で言えば「謙虚」です。
 そんな2人が同じことを言うんです。これには驚きました。05年の体育会誌をお持ちの方はアメフト部の主将の言葉をお読みください。自分達の弱い部分から目を背けず、「やれば勝てる」ことを植え付け続けていました。そして練習は絶対裏切らないという言葉。そして私の記者の目にもあるように「実際、試合に出て闘うのは監督でもOBでもない学生だから。その学生が『勝ちたい』という意識を維持できれば絶対負けない」。この言葉が山さんを表した言葉そのものだと思います。
 それに対して平山さん。記事を読んでくれれば分かるとおり、似たようなこと・同じことを言っています。自分達は弱いことを認識するからこそ強くなれる。そして勝つ。技術云々ではなく「勝ちたい気持ち」が全てを支配する。この勝利へのどん欲さを直接聞いていると、山さんが平山さんを主将に推薦したわけが分かった気がしました。
 それから単純に感動したのは、

―――では、どうして平山さんはアメフトをするんでしょうか?
平:今の立場からすれば、チームのためにしてあげられるから。それでチームを勝たせたい。あとみんなの喜んだ顔が嬉しいから。野球で言えば部員が100人いたって本当に喜べるのは9人かもしれないし、20人かもしれない。でもアメフトだったら何人いようと全員でやれる。どんな人間でも必ず試合に出られる可能性はあるし関与ができるから、全員で勝ったときに“ワァー!”って全員が喜べるのは最高の栄誉です。今年も初戦勝ってみんなの笑顔がみられたのは自分にとって最高のことだった。

これ。こういうことを言える人は強いだろうなって感じた。主将になるべくしてなったんじゃないだろうかなと感じました。

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