外国に暮らすと文化の壁は様々の場所で痛感させられることがあります。
そして「バカの壁」もまた外国にも存在するようです。
「バカの壁」ってもう死語かな。
かの有名な養老孟司氏が書いた「バカの壁」という本が10年以上前にベストセラーとなったのは覚えていらっしゃいますでしょうか。
このバカの壁というのは、他者を理解してあげられない絶対的な壁、そして、その壁の絶対的存在がゆえに他者のことを「バカ」と決めつけてしまう壁のことです。
ともかく、この2年間、そうの壁にぶち当たることなく仕事を続けてきたのですが、今週、不幸にもその壁が立ちふさがりました。
社会人になって以来、同僚に対してはそういう気持ちになることなんてなかったんですがね…。
それはなんでかって、社会人になれば自分の理想や、イデオロギーを優先せずに、仕事が円滑に進む方を選ぶようになるからですね。
「空気を読む力」というべきなのか、「大人な対応」というべきなのかはわかりませんが、わざわざ自分の意見を押し付けあって争うことなんてしないじゃないですか。
正直なところ、そんなことをやりあって消耗したくなんかないんですよね。
でも、今週それを行いました。
本当に不毛な時間でした。
同じ業務に取り組むメンバーのベトナム人の同僚に、現在の進捗状況が思わしくないから、意見交換しようとしたのですが、全く話が通じませんでした。
そもそも、その同僚は「進捗状況が悪いと思いません」とのたまい、私の意見から真っ向対立。
状況に対する認識に多少差はあるとは思っていたけども、そもそも状況が悪くないと言われてしまったら元も子もないわけで…。
ただ、状況証拠はそろっているので、とにかく改善しないといけないという話に。
でも当然のことながら、そもそも状況が悪いと思っていないのだから打開策・改善策なんて出てくるわけもなく…
仕方がないので、私が考えた案を提示したものの、ご納得いただけず。
じゃ、「どうするの」と聞いたら、ほかのメンバーと相談しますというので、結論は翌日に持ち越しとなりました。
そして翌日。
私に何も言わずに午後休をとって早々に帰りやがった。
もう、その同僚を一切信用しないことを決意し、ほかのメンバーに相談することにしたんですよ。
そしてでた言葉は「私は責任者ではないので責任者のいない場での発言はできない」とおっしゃる。
でたー、ベトナムルール。
立場尊重主義。そして、恨みを買うことを極端に嫌う性格。
どんなに正しい事実や論理が存在しても、他者から逆恨みされることを避ける性質。
いずれにせよ、あなたもメンバーなんだから意見をくださいと言って、ご理解いただきミーティング。
そのメンバー曰く、進捗状況は確かに悪いけども、クライアントが必ずしも最終結果だけで取引をするかしないかを決めるわけじゃないでしょ?と。
え、そんなわけないじゃない。いくら現場は一生懸命頑張っていますっていったって、結果が悪かったらクライアントから仕事は来なくなるよ!と熱弁しました。
残念ながらこれが理解いただけず…。
じゃ、理解しなくてもいいから、現状同じことを繰り返していたらこのまま悪い結果になるけど、どうしたらいいと思う?と聞きました。
その答えは「現場はもっと頑張ると言っていますから、私は応援します」。
私は「うん、それで具体的にはどうやって?」と聞き返しました。
そのひとは「え、ですから応援します。現場の当事者が頑張るといっているんだから、それで問題があるんですか」とさも当たり前に答えるのです。
「え、なにもやり方を変えないの?もしこのまま悪い結果になったとき、クライアントにどう説明するの?現場がやるといったから信じました、私は何もしませんでした、というの?」と私。
残念ながらこの話もご理解いただけず…。
結果的にダブルパンチを食らって、もう今のメンバーで良い結果に導くのは無理かもしれないと思ってしまいました。
私のやり方が悪かったのかと反省してみたものの、納期まで残された時間とクライアントからの要望達成を考えたら、やれることはやらないといけないと私は思ったのですが…。
「ああ…バカの壁だ」と心の中でつぶやきながら一人残った事務所で、机をたたきまくってました。
なんていうか、理屈が通じない仕事ってつらいです…。
そんな一週間でございました。
そして「バカの壁」もまた外国にも存在するようです。
「バカの壁」ってもう死語かな。
かの有名な養老孟司氏が書いた「バカの壁」という本が10年以上前にベストセラーとなったのは覚えていらっしゃいますでしょうか。
このバカの壁というのは、他者を理解してあげられない絶対的な壁、そして、その壁の絶対的存在がゆえに他者のことを「バカ」と決めつけてしまう壁のことです。
ともかく、この2年間、そうの壁にぶち当たることなく仕事を続けてきたのですが、今週、不幸にもその壁が立ちふさがりました。
社会人になって以来、同僚に対してはそういう気持ちになることなんてなかったんですがね…。
それはなんでかって、社会人になれば自分の理想や、イデオロギーを優先せずに、仕事が円滑に進む方を選ぶようになるからですね。
「空気を読む力」というべきなのか、「大人な対応」というべきなのかはわかりませんが、わざわざ自分の意見を押し付けあって争うことなんてしないじゃないですか。
正直なところ、そんなことをやりあって消耗したくなんかないんですよね。
でも、今週それを行いました。
本当に不毛な時間でした。
同じ業務に取り組むメンバーのベトナム人の同僚に、現在の進捗状況が思わしくないから、意見交換しようとしたのですが、全く話が通じませんでした。
そもそも、その同僚は「進捗状況が悪いと思いません」とのたまい、私の意見から真っ向対立。
状況に対する認識に多少差はあるとは思っていたけども、そもそも状況が悪くないと言われてしまったら元も子もないわけで…。
ただ、状況証拠はそろっているので、とにかく改善しないといけないという話に。
でも当然のことながら、そもそも状況が悪いと思っていないのだから打開策・改善策なんて出てくるわけもなく…
仕方がないので、私が考えた案を提示したものの、ご納得いただけず。
じゃ、「どうするの」と聞いたら、ほかのメンバーと相談しますというので、結論は翌日に持ち越しとなりました。
そして翌日。
私に何も言わずに午後休をとって早々に帰りやがった。
もう、その同僚を一切信用しないことを決意し、ほかのメンバーに相談することにしたんですよ。
そしてでた言葉は「私は責任者ではないので責任者のいない場での発言はできない」とおっしゃる。
でたー、ベトナムルール。
立場尊重主義。そして、恨みを買うことを極端に嫌う性格。
どんなに正しい事実や論理が存在しても、他者から逆恨みされることを避ける性質。
いずれにせよ、あなたもメンバーなんだから意見をくださいと言って、ご理解いただきミーティング。
そのメンバー曰く、進捗状況は確かに悪いけども、クライアントが必ずしも最終結果だけで取引をするかしないかを決めるわけじゃないでしょ?と。
え、そんなわけないじゃない。いくら現場は一生懸命頑張っていますっていったって、結果が悪かったらクライアントから仕事は来なくなるよ!と熱弁しました。
残念ながらこれが理解いただけず…。
じゃ、理解しなくてもいいから、現状同じことを繰り返していたらこのまま悪い結果になるけど、どうしたらいいと思う?と聞きました。
その答えは「現場はもっと頑張ると言っていますから、私は応援します」。
私は「うん、それで具体的にはどうやって?」と聞き返しました。
そのひとは「え、ですから応援します。現場の当事者が頑張るといっているんだから、それで問題があるんですか」とさも当たり前に答えるのです。
「え、なにもやり方を変えないの?もしこのまま悪い結果になったとき、クライアントにどう説明するの?現場がやるといったから信じました、私は何もしませんでした、というの?」と私。
残念ながらこの話もご理解いただけず…。
結果的にダブルパンチを食らって、もう今のメンバーで良い結果に導くのは無理かもしれないと思ってしまいました。
私のやり方が悪かったのかと反省してみたものの、納期まで残された時間とクライアントからの要望達成を考えたら、やれることはやらないといけないと私は思ったのですが…。
「ああ…バカの壁だ」と心の中でつぶやきながら一人残った事務所で、机をたたきまくってました。
なんていうか、理屈が通じない仕事ってつらいです…。
そんな一週間でございました。
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