俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

モロッコにいった話9(「アイト・ベン・ハッドゥ」・モロッコ4日目中盤)

2013-10-27 15:38:07 | モロッコ旅行2013
前回までのあらすじ

旅も4日目。これまですごしたマラケシュという街をあとにしアトラス山脈を越える我々一行。ようやくのことで山道を登り切りその後、道なき道を走って世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」のわきにあるレストランで昼食にありつきました。


9月20日 現地時間 14:00



昼食を食べ終え、いつも通りハサンが「『アイト・ベン・ハッドゥ』専門のガイドがいるから彼に話を聞いてくれーな。最後に○○ディルハム渡してくれ」(いくらだったか失念)と脈絡なく言い出す。「彼、英語うまいから大丈夫だ」と言われて紹介された…名前を忘れたが異様に物静かな長身男性。彼とともに我々はハサンと別れレストランから歩き出します。(※ハサンはレストランに残ってガイド仲間とパソコン囲んで音楽流したりフェイスブックやっています)



なんど聞いても正しく発音できない「アイト・ベン・ハッドゥ」。↓写真を見てもらえばわかるとおり山の上に立った要塞(カスバ)都市(クサル)である。



どことなく日本のお城に似ているのは川のわきの小高い土地を利用して集落を形成しているからなのかもしれない。違うのは城ではなくて集落であること。もともと外部からの敵から身を守るために建設した要塞都市だというからすごい。ただここで疑問が湧く。



『誰が住んでて、誰から身を守ってたんだ?』

これを日本に帰ってきてから調べてみたんですが、ここについて一切書かれてないです。地球の歩き方ですら書いてないのだから、よっぽどである…地球の歩き方は「アイト・ベン・ハッドゥ」に限らず、モロッコの建造物・街について歴史的な意味合いについて全く触れられていない。逆に言えば、日本人の旅行雑誌編集者ですらモロッコについては謎なところが多いということなのかもしれません。

がしかし。これ、腐っても世界遺産なんだから、そんな歴史的に謎なわけないだろ!と思うので、それは単純に英語文献をひっぱり出してきてまで書く気がない、めんどくさくて書いてないと僕は勝手に思う。

んで、自力で検討してみた結果を推察で書いていきます。(参照元はユネスコHPと現地ガイドの解説とガイドブックなど)

●もともと「アイト・ベン・ハッドゥ」があるこの土地は交易ルートだった
●モロッコの海岸の方からは塩を、砂漠の方からは金銀、奴隷を運ぶキャラバン隊の中継拠点だった
●築いたのはベルベル人のハッドゥ一族、おそらく11世紀か12世紀ごろに造られた
●当然交易ルートであるがために盗賊が盛んでそれから身を守るために建設

これが今のところはっきりした話みたいですな。ユネスコのHP見ると

The community areas of the ksar include a mosque, a public square, grain threshing areas outside the ramparts, a fortification and a loft at the top of the village, an caravanserai, two cemeteries (Muslim and Jewish) and the Sanctuary of the Saint Sidi Ali or Amer.

と言っているから、ここにはイスラム教徒とユダヤ教徒が住んでいたと。ということは単にベルベル人たちは彼ら自身が何教であったから、アラブ人・イスラム教徒と戦っていたとかというわけでないわけだ。
僕は「南からやってくる黒人たちから身を守るためだ」とガイドが言っていたのを記憶しているので、ここで中世のサハラ交易について少し考えてみました。



「アイト・ベン・ハッドゥ」が造られた11、12世紀のこの地域の情勢はモーリタニア近辺を領土としていた「ガーナ王国」がのさばっていたそうな。ガーナ王国は黒人国家でもともと独自の宗教を信じていたけども、のちにイスラム教を取り入れていったそうな(歴史的根拠はないそうです)。その後13世紀、同じ地域を支配したマリ王国も同様イスラム教国家だそうな。でもまぁそれぞれ完全に黒人だけの国家ではなくてベルベル人もいたそうです。

おそらくサハラ交易の中継地点であるこの土地は絶えず北の勢力(モロッコ・ムワヒッド朝)と南の勢力の境界に位置して、どっちつかずだったために自衛した拠点と考えられる…

うむ。考察はこの辺にして、見所を紹介しよう。
基本的に斜面をずっと登っていく。高台を移用した集落なので当然なんですが、これが要塞都市と呼ばれるのはどの民家も3階建てぐらいになっていて、1階は窓がなくて2階、3階に防衛用の窓がついていたりする。そして大通りは存在せず、基本的に袋小路。すべて防衛的仕組みになっている…日本の城下町と一緒ですな。




途中あぶり出しのお土産屋さんに寄りました(※寄らされている)。



それからさらに上まで登ってみる。




不思議である。こんな何の頼りにするない(川はあるけども)場所に誰かが襲ってきて自分を守らないといけないって。別にここに宮殿を築くとか都にするとかではなくて、ただの村だっていうんだから。守るってなんなんだろう…。



そして下ります。
行きは乾いた川を横断していきましたが、帰りは鉄筋コンクリートの橋を渡ります。なんか数年前にできたんだとか。ここの川もいまはからっからですけど雨季は2メーター超だって言ってました。すごし!

こうして世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」の観光をなにが世界遺産たらしめているのかがわからないまま、レストランに戻ってきたのである…。「アイト・ベン・ハッドゥ」。「アイト・ベン・ハッドゥ」。ヒロシです…。

<モロッコ旅行はHikali Safariで>

10月26日(土)のつぶやき

2013-10-27 04:06:48 | twitter

モロッコにいった話8(アトラスぅぅぅ越ぉえぇぇ・モロッコ4日目前半) goo.gl/uoqLZY


タモリ倶楽部おもしろいなぁ


モロッコ アトラス山脈を越える1: youtu.be/MvWQZQtHq_A?a@YouTube がアップロード

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「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたる例なし。世中にある、人と栖と、またかくのごとし」― 鴨長明

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モロッコ アトラス山脈を越える2: youtu.be/A02FTGmgpi8?a@YouTube がアップロード

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今日は朝から電車でバニング大尉の気持ちになりました。

「そういうときは、身を隠すんだ」

ドア前に立ちはだかってるあんた、ジムカスタムに撃墜されるぞ。


@tktkban ヒント・夢落ち

1 件 リツイートされました

@tktkban きゅうべぇがメガ進化します。


つか、あんなん今更新作映画にして意味あんのか。


メガ進化ってなんだよ!


田原くんはオホ進化しました。


なんだよ、授業だれもこねぇよ。


みんなまどまぎ見にいってんのか。


最初から無理だとわかってたのにl do the best.とか言ってしまった自分が恥ずかしい。


おー、だれか俺のはなし聞いてくれ