ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

サンマテオ Bストリート北端エリア

2016-11-15 22:16:17 | 生活
 サンマテオ Bストリート北端エリアは、サンマテオ市のメインストリートであるBストリートの北端の界隈のことを指す。北端というのは、カルトレインのサンマテオ駅よりも北側という解釈でいいだろう。Bストリートと言えばサンマテオ市でも洒落たバーやレストランが集合する通りであり、特に1番通りから4番通りにかけて、当ブログでは紹介できないような、一人で行くにはちょっと敷居の高い賑やかなお店がずらりと並んでいることは、独身日本式サラリーマン諸氏の知るところであろう。しかし、1番通りを過ぎ、駅前広場を越えるとそこには別世界があるので、ここで紹介しておこうというのが今回の企画である。

この界隈の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①急に高まるヒスパニック色
界隈に立ち入るとすぐに気が付くが、急にヒスパニック色が高まる。メキシコ系のスーパーや、雑貨屋や酒屋のようなお店も全て“La”や“El”などの接頭語が付くお店となっていて、メキシコ系大衆食堂も数件軒を連ねている。通りはスペイン語が飛び交い、子供たちが遊んでいたり、駐車場で意味もなくうろつく男や、無暗にカーステレオからメキシコ民謡を大音量で流している女などがいて、まるで国境の町、エル・パソへやってきたような気持ちになれるのだ。以下に界隈のお勧めスポットを簡単に紹介していく。


②メキシコスーパー2件
そんなヒスパニック系の人々の台所になっているスーパーマーケットがこの狭い区画に2件もあり、どちらもなかなかに繁盛しているようだ。お店の前には山盛りの野菜や果物が置かれている。小さなスーパーの店内にはけっこうな客がいるので混雑していて、熱気に包まれており、まるでメキシコ・シティの市場にやってきたような気分に浸れる。野菜類も比較的安いようだ。


③ペルー料理 “Fusion”
通りの西側に面したペルー料理屋。店内は狭く見えるが奥行きがあり、中は広いようだ。表側はバーになっていて、南米のサッカーの試合を見ながらパシフィコビールが飲める。品物はマンコラやアンデス・カフェに比べるとやや劣る気もするが、小ぎれいで安心感があるだろう。ランチは13ドルでなかなかちゃんとしたペルー料理セットが食べられるが、出てくるのが遅いので気を付けよう。


④Thrift ショップ
Thrift Shopも2件並んでおり、古着や雑貨コーナーはなかなかに面白い。特にネクタイコーナーが秀逸で、そこそこ綺麗で、日本ではもう売っていないだろうと思われる柄のものがたったの数ドルで手に入る。その他楽器やCDなども、ややヒスパニック系に合ったものが置かれており、Goodwillとはまた違った趣きがあるといえる。


⑤メキシコ食堂
面白そうな食堂が数件並ぶ。亜細亜人が入るとジロジロ見られそうな雰囲気で、まだ入る勇気を持てずにいるが、近いうちに足を運び、紹介したいと思う。


 サンマテオ市は駅に近いこの便利な通りを新たなビジネスエリアとして再開発したいと考えているようなので、中南米の雰囲気は数年もすると無くなっているのかも知れない。30代独身日本式サラリーマン諸氏の少年時代には、頻発した凶悪な少年犯罪の元凶がニュータウンの持つ“コミュニケーションの希薄さ”や“多様性のない画一的な閉塞感”にあると論じた学者がいた。筆者には今でもその因果関係がいまいち理解できず、「風が吹けば桶屋が儲かる」的に聞こえてしまうが、学者が言うのだからまず間違いなかろう。都市は人に影響を与えるのだ。独身日本式サラリーマン諸氏は、マイノリティとして積極的にこのヒスパニック通りを歩き、都市に多様性の息吹を与えてみてはどうだろうか。