ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

ウドゥピ スナック

2016-11-20 18:33:38 | 食材
 ウドゥピ・スナックは、スナック菓子である。ウドゥピとはインド南部の地方の名前であり、ウドゥピ・スナックはその地方のスナックということである。先日記載したとおり、筆者が最近出入りしているインディアン・スーパーマーケットのナマステ・プラザでは、多くの種類のスナック類が販売されている。その中でもこのウドゥピ・スナックは、赤と緑色の目を引く装丁の真ん中に、中身の写真がしっかりと写っている安心感と、大きすぎないハンディーなパッケージから、インドスナック初心者でも比較的手に取りやすい。若い頃にはかっぱえびせんやポテトチップス等をつまみにして、学友の宅で酒を飲んでいたであろう、30代独身日本式サラリーマン諸氏に、ビールと一緒に美味しく楽しめるインドスナックをいくつか紹介していこうという企画なのだ。ウドゥビスナックには沢山の種類があるが、今回は下記の5種を紹介する。


この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①Original Plantain Chips
プランテンとは、日本では“食用バナナ”とでも呼ぶべきか。熱帯地方では主食にされるバナナのことである。甘くない。Original Plantain Chipsはプランテンの輪切りを揚げたものであり、バナナチップスと見た目は同じだが、味が甘くない。サクっとした歯触りの後の、うっすらとした塩味、そしてプランテンの持つほんのりとしたバナナの香りと濃厚な脂肪分が口の中に広がる。

②Murukula
Murukulaは、まるでキューピマヨネーズを3、4センチ出したものをそのまま揚げたかのようなフォルムのスナック菓子だ。原材料は米粉や麦粉をヤシ油で揚げたもののようで、インドカレー風味のパンチの効いたスパイスが混ぜられている。まず、歯ごたえが素晴らしく、カリッカリッという硬派な食感の後に、うっすらとした塩味が訪れ、最後にインドスパイスが口中に残る。


③Tapioka Slices
この製品は特にお薦めできる逸品だ。あのタピオカをイメージしてしまい、一体どんなスナックだと不安を憶えるだろうが、本来タピオカとは芋のことであるらしく、その芋のポテトチップスだ。我々が知っているあの、蛙の卵のようなタピオカは、タピオカ芋のでんぷん分を利用して作られているものらしい。要はこんにゃくだ。Tapioka Slicesのかたちは我々が知っているポテトチップスをさらに細くスライスしたようで、味もポットチップスと同じ塩味、ただ、硬度を1.4倍ほど大きくした感じだ。普通に美味しい。


④Om Pudi
これはインド式ベビースターラーメンだ。パリパリとした食感。ヤシ油のオイリーさがやや気になるが、うっすら塩味に、インディアンスパイスの葉っぱが混ぜらてていて、独特な香りが口の中に広がる。


⑤Kara Sev
これも特に諸氏にお勧めするスナックだ。サッポロポットのベジタブル味のような、幼虫フォルムのKara Sevは、“Kara"が“辛い”なのかと思うほど、そのスパイスが脳天までやってくるスパイシースナックだ。

 
 以上だ。かなり足早に紹介し、その良さを十分に伝えられていないかもしれないが、どれもビールやウィスキー系の酒と非常に良く合うスナック類で、日本でもバーやスナックに置いてあっても全く遜色ない。日本や米国のスナックのように「○○味」というフレーバーが施されておらず、素材の旨味を楽しめるところも美点だ。独身日本式サラリーマン諸氏も、ニジヤで買ったスルメと一緒に歯ごたえのあるウドゥピ・スナックを楽しんでみてはいかがだろうか。楽しいお酒になって、ムトゥは踊り、ラジューが出世する。そして2週間もすると、自分の体臭が変わり始めていることに気がつくだろう。

Yama Sushi

2016-11-20 07:37:58 | 食事
 Yama Sushiは、ベルモント市にある日本料理レストランだ。エルカミノ通りのカルトレインのベルモント駅の向かい側周辺は、小規模ながら商業施設が集まっており、Yama Sushiもその界隈の中にある。ラルストン通りに面したお店であり、駐車場は隣接されていないので、店の前や近辺に路上などに駐車する必要がある。このお店から数件離れて、スシ・モンスターという日本料理屋があり、混同されがちなので注意されたい。


このお店の特長は以下の通りだ。参照にしてもらいたい。


①雰囲気(外から)
エルカミノ通りからラルストン通りを山側へ入って数十メートルも行くと、もう一つ南側の通りへ抜けられる路地があり、その小道との角にある屋根の低い建物がYama Sushiだ。張り出した屋根からは電飾が吊り下げられ、開放的な大きな窓などの雰囲気は、ビーチなどのリゾート地にあるバーのようだ。


②雰囲気(中の)
店内は非常に綺麗で清潔感がある。4人掛けの卓が並び、奥にはカウンター席もある。カウンターには花や日本人形が飾られていたり、壁にもアジア風な絵画が掛けられている。そして、内装で特長的なのはイルミネーションだ。1本の一級河川が蛇行したような照明が天井の中央を横断しており、その色を変えながら室内を彩る。また、カウンター席の仕切り壁全体が青く点滅するようになっている。こう記述すると“POP POT 酷鍋”のような仰々しい内装をイメージしてしまうかもしれないが、このお店の照明は主張しすぎず、美しいので、お洒落な照明であると言っても差し支えないだろう。


③味・メニュー
周辺にある一般的な米国人向けのメニューと変わらないが、アボカドでスパイシーツナを包んで球状にした、“グリーンボール”というおつまみは美味であった。また鶏のから揚げは骨付きで出されて、何だかちょっと嬉しかった。〆にいただいたラーメンもさっぱりしたスープで美味しくいただけたので、独身日本式サラリーマン諸氏にも楽しんでもらえる味であると言っても差し支えないだろう。そして熱燗が他のエセ日本料理屋に比べて美味しかった。もしかしたら1ランク上のサケを出しているのかも知れない。

④店員
店員はおそらく中国人だ。カウンターには若い男と中年の女が寿司を握っている。純朴そうな人たちであった。ホールの若い女性はけっこう可愛いと言っても差し支えないだろう。

 我々日本人の間では、「山」と言えば「川」と返す合言葉が非常に有名であり、これを持ってして夜襲の折にも相手が味方であるか、敵であるかを判断していたという。このようなやり取りによるレコグナイゼーションは、天智天皇の跡目を争った壬申の乱の時分にも用いられていたそうだ。その時は「金」と言われると同じく「金」と返す方法だったらしく、敵前で多用しすぎた所為で、敵方に返し言葉を知られてしまい、大将を取り逃がしたのだそうだ。必要な情報を味方とは共有し、敵方には知らせない。それは壬申の乱から1300年の時を経た現代でも難しい。上記のYama Sushiの情報は諸氏に共有しても差し支えないので、安心して足を運んで欲しい。