幕末開港の舞台、下田港を遊覧船に乗船、
南伊豆の遠景などを楽しみながら
下田港内を一周するコースです。
下田港を出航、約20分で歴史名所を巡ります。
乗船するのは定員240名の黒船「サスケハナ」
乗船料は大人1400円、小人700円です。
秋から春にかけては船から「カモメの餌付け」を
体験でき、餌は100円で販売しています。
(餌はかっぱえびせんです)
「カモメの餌付け」より、
航跡波を眺めたいのですが・・・。
餌をあげる人が少ないので、
カモメもさっさと飛んでいきました。
こちらは1階席になりますが、
2階席は別途大人500円、小人250円かかります。
伊豆半島南端の石廊崎の東側に位置する下田港。
1854年の日米和親条約で函館港とともに
日本最初の開港場となりました。
貿易港としての役割は、江戸から遠く、
天城山を越えなければならない地理的条件から、
まもなく横浜港に移っていきました。
今回は天城越えドライブをしましたが、
これはもう横浜に移るしかないを実感しました。
下田港周辺は地形が複雑で、気象や海象の条件が
変わりやすく海難事故が多いことから、
1951年に避難港に指定されました。
遊覧船から見るとこの複雑な地形が魅力的で、
乗船する価値は高いと思います。
下田港の港内にある弁天島は、静岡県の天然記念物、
下田市の史跡の指定を受けています。
かつては湾内に浮かぶ島でしたが、
防波堤によって接続されて、地続きになっています。
幕末の志士吉田松陰は、黒船に密航して渡米しようと企て、
金子重之輔を伴ってこの地へ、弁天島の祠に隠れて夜を待ち、
暗くなると小舟で黒船へ接近を試みました。
2度めの挑戦でペリーのポーハタン号に接触するも
ペリーは江戸幕府との外交交渉に差し障ると考え、
松蔭らには面会もせず追い返し、部下に命じて
艦隊のボートで送り返させ、密航は失敗するのです。
江戸時代から江戸に向かう船舶の寄港地として
繁栄した下田港には、毎年、3000隻の
千石船の入港があったのだとか。
日本開国の舞台を黒船でひとめぐり、
下田の旅の思い出に。
静岡県下田市外ヶ岡19
2022.10.31
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