まるみのあっちこっち巡り

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文化学園服飾博物館 雛人形・雛道具に映し出された雅の世界

2014-11-28 12:25:55 | ミュージアム


日本人は古来より小さなものに慈しみを感じ、
盆栽や箱庭、雛人形・雛道具など縮小されたものに
世界観を表してきました。

現代のフィギュア文化にも通じる日本人の
ミニチュア文化に対する美意識の一端を探るのにも適した展覧会です。

私も子どもの頃は、雛人形を飾ってもらうのを楽しみにし、
それをおままごとにして遊ぶことが秘かな楽しみでした。
(りかちゃんハウスとは違い、高貴な感じを味わえたような…)

ガチャガチャを買うのも楽しみでした。
ただ、好みのものが出るとは限らないし、
しかも、母には無駄遣いと叱られるのも難でした。

日本の人形やおもちゃは精巧にできていて
ガチャガチャなどの「カプセルトイ」の中味でさえも
魅力的で精巧にできているので夢中にもなります。

小さなものに慈しみを感じるその世界観は、
日本人のDNAにしっかりと組み込まれているように思います。

人形、道具、その一つ一つの仕事に手抜かりはありません。
それが子どもの使うものであってもです。

豪華な雛人形ばかりではありません。
銀杏雛やひょうたん雛も展示されていましたが、
健やかに育って欲しいとの願いが込められているようで、
なんとも微笑ましい気持にさせてくれます。

秩父宮妃勢津子様の雛飾りには驚きました。
雛人形の布団やタンスの引き出しに納められたお着物まで
豪華な刺繍がほどこされていました。
お道具の一つ一つが立派な工芸品です。

今までもたくさんの雛人形を見てきたつもりでしたが、
本当にうっとりするようなもので、目の保養もできました。

東京都渋谷区代々木3-22-7
文化学園服飾博物館

2014.11.18

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