富良野岳の登山口に着いた。
登山者への注意書きがある。
ヒグマによる被害を防ぐために、犬など動物の持込を禁止している。
子供と犬を連れた登山者が入山届けを書いている。
犬が熊を呼び寄せて、子供を襲ったらこの親はどうするのだろうか。
私が襲われたら、どうするつもりなのであろうか。
熊は人間を恐れるが、犬を恐れはしない。
犬は自分のテリトリーを侵す敵なのだ。
犬が入り込むと、自分のテリトリーを侵されたと思い
防衛のために出てくるのだ。
この人は、多くの登山者に危険を提供する機会を作っている。
皮の登山靴を履いているから、相当の山屋なんだろうけれど
犬と熊の関係には明るくないらしい。
見たところこの犬は熊に歯向かうアイヌ犬とは思えない。
あれが目指す富良野岳だ。
正面に八つ手岩が見え出した。
エゾオヤマリンドウ だろう
左手に三段山が見える。
三段山は、ここから崖を登っても行ける。
安政火口が見えてきた。
あの前を歩いてみたかったのだ。
正面が上ホロカメットク山だろうか、
D尾根にたどり着く。
富良野岳はまだ先にある。
D尾根を下り始めると、目の前に三峰山が見える。
右手に富良野岳へと続く道が見える。
ガレ場が現われる。
ナナカマドの実がもう赤く色付いている。
山頂はまだはるか、
三峰山への分岐に出る。
ここで小休止
富良野岳への上りは木製の階段が設置されている。
右手から雲が湧きだしている。
あの頂が頂上だ。
眼下に見えるのは原始が原か
振り返ると、山の重なりが見えて登山の気分が味わえる。
頂上に着く。
生憎の曇り空となった。
登る時には気が付かなかったトリカブト
キキョウと同じ色なので見過ごしたか、
下山し始めると天候は雨になった。
予報では曇であったが、小雨中雨小雨
雨具の上を出して着たが、雫がたれてズボンが濡れる。
ザックカバーを持ってこなかった。 濡れて重くなった。
下山後、凌雲閣で汗を流す。
露天風呂から安政火口の正面が見えて、
山の温泉につかる実感を味わった。
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