読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

「地球の制止する日」(1951年)と「地球が静止する日」(アメリカ/2008年)

2009-05-21 08:35:44 | 映画;洋画
原題:The Day the Earth Stood Still
監督:スコット・デリクソン
脚本:ライン・ダグラス・ピアソン、デヴィッド・スカルパ
音楽:タイラー・ベイツ
撮影:デヴイット・タッタサール
出演:キアヌ・リーヴス(クラトゥ)、ジェニファー・コネリー(ヘレン・ベンソン)、ジョン・クリーズ(バーンハート博士)、ジェイデン・スミス(ジェイコブ)、ジョン・ハム(グラニエ博士)、キャシー・ベイツ、ロバート・ネッパー、カイル・チャンドラー、アーロン・ダグラス、ヒロ・カナガワ(イケガワ博士)

~任務遂行のために地球へとやってきた、宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーヴス)。クラトゥの謎を解き明かすべく政府や科学者はやっきになる中、今訪れんとする危機に気付いたのはヘレン(ジェニファー・コネリー)と息子(ジェイデン・スミス)だけだった。(シネマトゥデイ)~

原作は、ハリイ・ベイツの「主人への告別」(Farewell to the Master)だそうですが、このタイトルの原作に興味はあるものの、まずは、ロバート・ワイズ監督のオリジナルには次のような経緯が記されています。本作に登場する「ゴート」がとても古臭い姿に見えたのは、この原作を忠実に仕立てたものだったんですね。

~1950年代は、SF映画ブームとなったが、「空想科学映画」は子供向けのお伽話であり、異星人は敵対するモンスターとして描かれ、スペクタクルが優先されるジャンルの映画と思われていた。その風潮の中で、ストーリーを重視して高い知性と友好的な異星人像を提示し、人類と異星人のファースト・コンタクトとそれに対する人類の動向をシミュレーション風に展開させた、本格SF映画の先駆的な作品。異星人「クラートゥ」とロボット「ゴート」は、1977年「未知との遭遇」が公開されるまで、友好的宇宙人の代表的な名前になっていた。~


<ロバート・ワイズ - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%BA


原作はともかく、本作に関してはちょっと残念な仕上がりだと思いました。字幕の訳のせいかもしれませんが、登場人物のセリフが陳腐ですね。いろんな意味でもう一工夫ほしかった、そんな作品です。


監督は、スコット・デリクソン。初めて知りました。

スコット・デリクソン(Scott Derrickson、1966年生)は、「アメリカ合衆国で活躍している映画監督、脚本家。1995年に35分の短編『Love in the Ruins』でデビュー。当初は『ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ』の監督や、『ルール2』の脚本家として、ホラー映画・スプラッター映画ファンの一部で名を知られている存在であったが、近年では『エミリー・ローズ』や、『地球が静止する日』といったメジャー大作を手がけている」。

<スコット・デリクソン- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3


異星からの使者クラトゥを演じたキアヌ・リーヴス。「スピード」(1994)、「チェーン・リアクション」(1996)から「ディアボロス/悪魔の扉」(1997)から人気がうなぎ登りで「マトリックス」が頂点だったでしょうか、そのせいかこれまで取り上げていませんでした。

キアヌ・リーヴス(Keanu Reeves、本名:Keanu Charles Reeves、1964年9月2日 - )は、「カナダの映画俳優。レバノンのベイルート生まれ。ファーストネームの「キアヌ」はハワイの言葉で「山からの涼風」を意味し、より深い意味では「絶えず神の意識に集中する者」を持つ。父親はハワイ出身のアメリカ人地質学者[1]で、祖先にアイルランド、中国、ハワイアン、ポルトガルの血統を持つ[2]。母親はイギリス人の元ダンサーである。尚リーブスはカナダ、アメリカ、イギリスの三重国籍を持っているが、トロント育ちであるため自分のことをカナダ人とみなしている」。

<キアヌ・リーヴス- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%82%B9


ヘレン・ベンソン博士を演じたジェニファー・コネリーについては、下記で取り上げました。

<その指に輝くリングを外したくなるかも・・「ブラッド・ダイヤモンド」(アメリカ/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/1b9c938a1e2c0ef398c3251cdb5eb1f3

<逃げたらアカン、ほんとうにそう思える、「帰らない日々」(アメリカ/2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/99f8f0541327785d54e52897b7c9e57c


国防長官 Regina Jacksonに扮したキャシー・ベイツ。なんと言ってもロブ・ライナー監督の「ミザリー」、テイラー・ハックフォード監督の「黙秘」(1995)が印象に残っています。

キャシー・ベイツ(Kathy Bates、1948年6月28日 - )は、「アメリカ合衆国の女優。テネシー州メンフィス出身。本名はキャスリーン・ドイル・ベイツ(Kathleen Doyle Bates)。2人の姉がいる。1969年に南メソジスト大学卒業。舞台からキャリアをスタートし、1983年には『'Night, Mother.』でトニー賞を受賞。映画では1971年公開の『パパ/ずれてるゥ!』でデビュー。1990年公開の『ミザリー』で作中小説『ミザリー』の文字通り熱「狂」的なファンを演じてアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)を受賞した。また、ヒットしたテレビシリーズ『シックス・フィート・アンダー』にゲスト出演し、5エピソードで監督も手がけている」。

<キャシー・ベイツ - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%84


バーンハート博士を演じたジョン・クリーズ。伝説のコメディグループ、モンティ・パイソンの一員であったことを初めて知りました。

ジョン・クリーズ(John Cleese、1939年10月27日 - )は、「イギリスのコメディアン、喜劇俳優。モンティ・パイソンの一員として『空飛ぶモンティ・パイソン』に出演し、大いに人気を博す。代表的なスケッチに『バカ歩き省』『死んだオウム』『アルバトロス』『三つ尻の男」など』。

<ジョン・クリーズ- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA


グラニエ博士の扮したジョン・ハム(Jon Hamm, 1971年 - )はアメリカ合衆国出身の俳優。「ジェシカ」(2001)にも出演しているようです。

<ジョン・ハム- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A0


日本人学者イケガワ博士を演じたのはヒロ・カナガワさん。お初にお目にかかります。

ヒロ・カナガワ(Hiro Kanagawa、日本名:金川 弘敦(かながわ ひろあつ)、1963年10月13日 - )は、「カナダの俳優、声優。北海道札幌市出身。「Xファイル」のシーズン2第9話 「地底/Firewalker」 - ピーター・タナカ役、シーズン4第19話 「凍結/Synchrony」 - ヨニチ博士役、「ダークエンジェル」にも出演しているんですね。

<ヒロ・カナガワ - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%83%AF


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