読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

投資したくなる小説「投資アドバイザー有利子」(幸田真音著/角川文庫)

2007-02-22 10:10:31 | 作家;幸田真音
第一章 プット・オプション
第二章 デイ・トレーダー
第三章 ヘッド・ハンティング
第四章 ライク・ア・バージン

「財前有利子(ありこ)は、ふたば証券に勤める投資アドバイザー。ペイオフ解禁を機に、個人金融資産の貯蓄から投資へという流れの中、個人客の投資相談に取り組んでいる。『自分の顧客には絶対に損をさせたくない』という信念で、上司や先輩社員も一目置く存在だ」。

「ある日、一人の老人が持ちかけた「二五〇〇万円を一週間で倍にしてほしい」という相談に、有利子の答は…。個人資産運用の世界を描くコミカル・エンターテイメント経済小説」。(BOOKデータベース)

「仕掛けは処女のごとく、手仕舞いは脱兎のごとく」。これは相場のことわざだそうですが、ビジネスの基本でもあります。これまでは投資というものに全く関心がありませんでした。何の因果かそんな私がベンチャー・キャピタルの仕事をするようになりました。もっか勉強中ですが、そんな折に電車で移動中に読む本をKIOSKで探していてふと手に取ったのが本書です。

第一章に登場するプット・オプションとは基礎商品を満期日までの期間内にあらかじめ定められた権利行使価格で売り付ける権利のことだそうですね。本書では「日経225」という商品が選択されます。「日経平均株価を権利行使日 (毎月の第2金曜が満期日)に、権利行使価格 (500円刻みで指定する)で買い付ける、又は売り付ける権利の売買をいいます。買い付ける権利をコール、売り付ける権利をプットと言います」。(日経225.com)


幸田 真音(こうだ まいん、1951年 - )。「本名澤登久子。滋賀県生れ。滋賀県立八日市高等学校、京都女子大学卒業。米国系銀行、証券会社で債券ディーラーや外国債券セールスなどを勤め、1995年、『ザ・ヘッジ 回避』で作家デビュー。国際金融市場にかかわった経験を生かし、証券、金融を主題とした経済小説を執筆する気鋭の女流作家」。

「テレビでも、『ブロードキャスター』、『サンデーモーニング』などにコメンテーターとして出演している。ペンネームは、為替用語の『マイン』(漢字には真実を本音で語るという意味を含めている)と、「ああだこうだ」で幸田」。(ウィキペデイア)


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