読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

テレビドラマの最高傑作、火曜サスペンス劇場・松本清張スペシャル 「捜査圏外の条件」(1989年)

2008-01-02 07:51:38 | 映画;邦画
原作:松本清張(1957年)
演出:田中登
脚本:宮川一郎
音楽:丸谷晴彦
出演:古谷一行、伊藤蘭、前田吟、甲斐智枝美、

ストーリーは、古谷一行さんと甲斐智恵美さん扮する兄妹に突然襲いかかる事件が迷宮入りしそうな展開になるところが伏線になり、古谷一行さんが復讐するそのプロセスが何とも哀しく切ないのです。確か、かぐや姫の「神田川」か「妹」が挿入歌になっていて、実に効果的に使われていました。このエンディングで私は涙してしまいました。後にも先にも私がサスペンスドラマで泣いたのはこの作品だけです。

この作品で健気に生きる女性を演じた甲斐智恵美さんは、昨年残念ながら亡くなってしまいました。ここでは彼女の追悼の意味を込めてその生涯を辿っておきます。

甲斐 智枝美(かい ちえみ 1963年6月16日 - 2006年7月10日)は、「1980年代に日本で活躍した女性アイドルである。歌手、女優としても活躍した。福岡県大牟田市出身。大牟田高校→堀越学園高等部(編入)卒業」。

「1979年、日本テレビの人気オーディション番組「スター誕生!」で第29代グランドチャンピオンを獲得。これをきっかけに芸能界入り。1980年、ポスト山口百恵を狙ったホリプロ所属のアイドルとしてシングル曲「スタア」で歌手デビュー。キャッチフレーズは「KIRARI!瞳が語る」。同期には松田聖子・河合奈保子・柏原芳恵・田原俊彦・三原順子・岩崎良美・浜田朱里・比企理恵・松村和子らがいる」。

「しかし、オリコン最高位は「マーマレード気分」の103位と奮わなかった。歌手と同時に女優、タレント業も並行させ、しだいに女優業に重心を移していった。アイドル雑誌の表紙を何度も飾った。女優としても、「野々村病院物語」(1981年)、「高校聖夫婦」(1983年)など、当時の人気ドラマに立て続けに出演」。

「1987年には、日本テレビ系の連続ドラマ「見上げればいつも青空」でヒロインに抜擢された。1982年には当時としては大胆なヌード写真集も発売された。そして、高校卒業して間もなく朝日放送で放送されたクイズ番組「三角ゲーム・ピタゴラス」では司会に抜擢され、持ち前の明るさを武器に、軽妙なトークと当意即妙な解答者とのやりとりが人気を博した」。

「1990年に堀越高校在学時代に知り合ったザ・スクエア(現・T-SQUARE)の元メンバーでスタジオ・ミュージシャンのドラマー、長谷部徹と結婚、芸能界を引退。2人の男児に恵まれた。変貌を遂げたあまりか、甲斐曰く、『幸せ太りをしてしまいました』とのこと。2004年3月11日『あの人は今!?』にて主婦業の傍ら生花店で働く姿が放送され、スタジオではデビューシングル『スタア』を披露、これが最後のテレビ出演となった。それ以降は、ホリプロ側に復帰を望んでいたこともあった」。

「2006年7月10日、朝になっても起きてこないのを心配して中3(当時)の長男が確認しに行ったところ、2階の寝室で首を吊っていたところを発見した。すぐに119番通報し、救急隊員が駆けつけ、午前6時45分ごろ、心肺停止を確認。自宅所轄の千葉県警習志野署が検死を行い、自殺と断定した。享年43。戒名は花香妙智信女」。(ウィキペディア)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿