日経平均、398円93銭安の1万6017円26銭で終了=東京株式(1/21)(時事通信の記事より)
正月友人のK君に久しぶりドライブに誘った時のことです。
車に乗り込んでくるなり開口一番彼からとび出したのは「今年の抱負がある」という宣言でした。
それで、ようやく十年前泥棒に割られて以来そのままになっている部屋の窓を直す気になったのかと思いました。
ですが、どうやら違います。
「俺、株式投資を初めてみようと思う」と言うのです。
聞けばもうすでに銘柄もいくつか買って投資家デビューを果たしているとのことでした。
それでさらなる飛躍を遂げようとK君は、今年最初の運試しをしてみることにしました。
初詣に寄った神社でおみくじを引いてみたのです。
ところが、「小吉」と書いたそれの「「相場」の欄には「今すぐに売って手仕舞いせよ」と書いてあるのです。
これを見て、なぜか僕のほうがぞっとしました。
なんだか神様に見透かされてる気分になったのです。
そして、その予感は的中しました。
年始早々、東京の投資市場が上記事の有り様です。
また、世界恐慌が起こる直前のアメリカでこんなエピソードがあります。
ある学者が、靴磨きをしている少年から株式投資をすすめられました。
それで、彼は「これはいよいよ株式が危ないかもしれない」と思ったそうです。
というのも、靴磨きの少年まで話が来るなんて、すでに市場が飽和しきっているということです。
K君には悪いですが、そんな話を思い出したりもします。
ですが、神社ファンの僕としては、おみくじが見事的中したと信じておきたいところです。