ナタリー・ポートマンも!? 実は日本語が話せる海外の有名人たち(日刊大衆の記事より)
今と違って、昔は中国人はあまり身近ではありませんでした。
ほとんど架空の存在でしたので、漫画やアニメに登場すると、かなり勝手なキャラ設定がされてました。
その特徴のひとつが台詞の最後に必ず「○○アル」とつける、というものです。
こういう出身国ごとのキャラ付けはたいてい理由があります。
アメリカ人キャラが「○○デース!」とやたら元気だったりしますが、実際そんな感じの人をテレビで見かけます。
しかし、実際に「○○アル」と言っている中国人は、お目にかかったことがありません。
でも、ここまでやたらと広く受けいられているからには何かきっかけがあるはずです。
まず、その前に日本語の変なところを知る必要があります。
高校の時、英語で主語+動詞+目的語のSVOの第三文型というのを習いました。
I like China.
日本語に直すと「私は(S)中国が(0)好き(V)です。」みたいな感じです。
同じように英語の第二文型SVCを考えてみます。
I am a Chinese.
日本語に直すと「私は(S)中国人(C)です。」となります。
ここで不思議な現象に気が付きます。
第二文型だと、なぜか日本語の方にはbe動詞=Vに相当するものがありません。
我々は馴れているからなんとも思いませんが、外国人からしたらこれは意味が分かりません。
当の日本人でも理由を説明しろと言われたら困ります。
そして昔、日本語を教られた中国人も同じ反応でした。
そこで、SVCの時だけVがなくなる珍現象を解決するため、中国人用にbe動詞ぽく「ある」を使うことにしました。
上の例で言えば、「私は(S)中国人(C)ある(V)。」としたのです。
当時どこまで広まったのか知りませんが、その時のイメージが今だに続いている、というわけです。