ウルトラマンタロウの「ぶっ飛びすぎている放送タイトル」TOP5 (ロケットニュース24の記事より)
さて、日本の英雄といえば、誰を思い浮かべるでしょうか?
多分、一番多いのは織田信長なんじゃないでしょうか。
天下統一という目標を初めてかかげ新しい時代を作ったヒーローです。
一方で、『努力・勝利・友情』をテーマにする少年ジャンプのマンガの主人公はどうでしょうか?
なんとなく、ちょっと抜けてるけど信念を持ち、持ち前の人の良さで仲間を惹きつける…
そんなタイプが多いような気がします。
あえて言えば、豊臣秀吉系が多いかもしれません。
でも、もしかしたら、そうした理想のヒーロー像ができたのは最近かもしれません。
というのも、古代より伝わる日本神話には、まったく違う英雄の姿があるからです。
まず、日本初の英雄スサノオです。
村の娘を生贄にするヤマタノオロチを倒すエピソードが有名です。
勇猛な神様だけに、なんとなく神剣アメノムラクモを武器に戦って倒したようなイメージがあるかもしれません。
けど、実際は、酒で酔わせて寝首をかくというしょっぱさです。
その次に思いつくのは、ヤマトタケルノミコトでしょうか。
彼もまた、スサノオのスタイルを受け継いでいます。
宿敵イズモタケルを倒すのに、女装して宴の席に潜り込み虐殺するという、何か別の性癖に目覚めてしまいそうな展開です。
このように、古代の日本のヒーローは実はずる賢く正々堂々とは戦わないのが伝統です。
さらにこの二神に共通しているのは、父親から疎まれた末っ子だということです。
他にも山幸彦やオオクニヌシも皆末っ子です。
これも、日本の武士階級の長子相続の伝統とも異なります。
上記事のウルトラマンタロウも末っ子で最強という設定ですが、案外こちらのほうが本来のヒーロー像に近いのかもしれません。