アフリカ南部、1400万人に飢餓の危機(AFBbbの記事より)
だいぶ昔ですが『うるるん滞在記』という番組の、武田真治さんが出ていた回のことです
東南アジアの辺境の村に、ボランティアで井戸を掘りに行くという内容です。
この番組は、毎回、最後の現地の人たちとの涙の別れが、一番の見せ場でした。
ですが、どういうわけか武田さんの様子は、どこか冷めた雰囲気です。
その理由が大分後になってからナイティナインさんのラジオで分かりました。
実は裏では、持っていったサックスを盗まれそうになったり、村の長老に自分の家の目の前に井戸を掘れと要求されたり色々あったそうです。
それですっかり幻滅してしまい、別れの場面でもどうしても泣けなかったそうです。
さて、たまに『その××円でアフリカの子ども○人の命が救える』みたいな広告を見かけます。
しかし、これはどう考えてもおかしいです。
というのも、物の原価は安くても、本当に彼らのもとに届くにはこの何十何百倍の経費がかかるからです。
送金にも手数料がかかり、物を卸すにもいくつもの業者がからみ、輸送量もかかります。
そもそも、そのための道路や施設から作らなければならないかもしれません。
それでも届けばいい方で、たいていは途中で悪い役人がくすねて、横流ししておしまいです。
ですから、××円がそのまま薬や食料になって困ってる人の手に届くなんてありえないです。
結局、何が一番必要なのでしょうか?
それは「強い国家権力」です。
アフリカ原産の穀物が存在せず、乾燥地帯も多く、エイズやエボラのような未知の病原菌が絶えず出現する…
アフリカの悲劇は、こうした要因から社会全体の経験値が上がらず、部族社会から抜け出せないところにあります。
それに豊富な天然資源が欲しい先進国としては、そのままの方が都合がいいのです。