京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

窯詰め準備

2021-04-25 09:54:44 | 登り窯(玄窯)
少し前、いや結構前に登り窯を焚きました。
その準備の一コマ。

これから詰められる作品とゼーゲルコーン。

ゼーゲルコーンとは・・
『 ドイツの H.ゼーゲルが 1886年に考案した
高温測定用具であるが,
使い捨てなので計器とはいえない。 』

そうなの。一回使うともう使えない。
なぜなら、ほぼ釉薬と同じ成分で出来ており、
一定の熱量に達すると、溶けて傾いて、
窯の中の雰囲気を教えてくれるかわりに、
もとには戻らない・・。はかない・・
(大げさです(笑))


手前のピンクのゼーゲルは、7番。
7番は1230度で倒れる。
青色は8番(1250度)
朝日焼の登り窯では、各場所に
12番~7番まで置きます。
(12番1350度)


これはぐい飲み。
青色の釉薬で、12番を置く場所で取れます。

焼きあがるとこんな雰囲気。


これはイラボと呼ばれる釉薬の豆皿
これは、半月に釉薬が抜かれており、
地肌のところは、松の灰が掛って
焦げたような見た目になるよう、
11,12番の炎が強い所に詰められます。

興味出てきました?
ゼーゲルコーンに?(笑)
登り窯は赤松のみ使って焚かれ、
炎とのガチンコ勝負。
燃えている松を扱うの、
まだまだ上手くなれない。

これからもがんばります~!
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n3563e8dab2dd
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宇治

2021-04-24 15:33:32 | 京都・宇治
今日は、朝日焼周辺のお話です。

まず、夜にぎょっとする燈籠。

ぼやぁ~・・(しかも明滅する)

一番最初に気が付いた時は、
人魂見た!と肝が縮みました。(笑)
今は慣れ、昔の人はこの灯りで
お百度参りを踏んだの。。?すごくない?
なんて、願掛けの壮絶さに思いふけったり。


朝日焼きを出た時の夕焼け。
これからの季節が一番きれいに見えるのかも。
ただし、ありえないほど虫が飛んでいます(笑)


沈みゆく夕日。
朝霧橋の上から。


藤棚。
コレは、咲き始めを収めました。
今はもう終わりかけ・・
今、平等院の藤が長く垂れ、
美しく咲いているようです。
見に行くなら今!

知っていました?
藤の花の咲く前、ぎゅむって準備しているの。

奥の方に写っている、
やや芋虫チックな藤色のブツ。
あれが咲く前。
先の方から長くほぐれていき、
同時に咲き始める。そしていい香り。

ほぐれる途中を毎日眺めるのも
面白いと思います。さぁ、名所へGO!
つつじも満開です。

そんな宇治の今をお知らせいたしました。
また明日!
Please stay healthy and stay safe.

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https://note.com/hanshi_kase/n/nbd16651e5d5d
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お客様の作品

2021-04-23 15:20:46 | 作陶館日記
お客様の作品で、気になった物が
焼きあがっていたのでお披露目。


背の高いカップ、なんだか気になる。

釉薬を重ねて掛けてあると思います。
この焼き上がり風味、何と何を掛けたか。。
知っているんだけれども、分からない・・
という、喉元まで上がってきているだけど・・
という、もどかしさがあります。

上は、白マットを掛けてあると思うんです。
そのムラがイイ感じに下の釉薬と相まって
シブい感じになっているんだよなー。きっと。。
むむむーーーん。分からん(笑)

そのほかは、青磁の花生け。

膨らんでいる部分は、
カーブに合わせたハンコを作り、
隙間ができないように計算されている。
実はすごいんです。
という自慢話(?)でした。

・・京都・大阪・兵庫県に
非常事態宣言が出されました。
朝日焼作陶館は通常営業でございます。

皆様も、予防対応をしっかりとして
お越し下さいませ。
もちろん、我々もしっかり対策を講じます。

それではまた明日。

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窯詰め

2021-04-22 15:21:41 | 作陶館日記
窯詰めのお話です。
窯は、ガスの炎で1250度まで温度を上げます。
効率よく炎が巡るのが理想的。
しかし、同じパターンで入れると、
炎のめぐりが均一になり過ぎて、
格好イイ御本手の斑点が出にくくなるかも。

で、詰めた窯がコレ。

均一~!(笑)



下の段は、まだ色々あったので
高低差を付けて窯詰め出来たのですが、
小皿を入れ出したころから・・

皿と煎茶碗とで、形はまちまち。


ですが、、気が付いたらコレ。

同じところに同じ形の作品!(笑)

詰めている時にも思っていたと思いますが、
今見返すと、
よくぞいい色に焼きあがったもんだ。
と感心いたしました。

窯の中に台車を入れる時には
祈るような気持ちで押しましたとも。

あ、寒い時期の窯詰めがバレちゃう。
(厚手のフリースの帽子を被っております)

今日は還元の窯を焚いております。
明日も頑張る。では。
Please stay healthy and stay safe.

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姪御さんの作品

2021-04-21 09:27:03 | 気になるコト
お客様が可愛らしい作品を持ってこられました。

お花畑やぁ~!


幸せの渦巻きやぁ~!吸い込まれるぅ~。

私一押しの一品。

うさー!



う~んと、、くまー!

お客様に、この絵を描いている動画を
見せて頂きましたが、微笑ましいの。
素焼きされた陶器に絵を描くのって、
筆がくっくっと引っかかるので、
紙に書くよりはるかに難しい。

思っている形、大きさにするのすら難しい。
渦巻きなんて、超難しいンデス。

『 難しい~』なんて言いながらも、
楽しそうに描いている姿は、保存必須です。
今だけしか描けない絵でもありますしね。
大人になると、
「絵の配置・色の配色・出来栄え」
等々、、いろいろ気にし過ぎて
伸び伸びとした作品になりにくく。。
結果『 うん、普通に綺麗だよね 』という事に。
いや、それも素敵よ?

いつまでも伸び伸びとした心、
保ちたいものです。うん。

それではまた明日!
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n2d14e8559888
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