先日のカンパニー・ミーティングで、ショーの内容を改善するための予算が下り、今年中に色々な箇所を修正することをききました。
その中の大きな企画の一つが森のシーンのアレンジで、全体の変更はこれからですが、一旦カットされていた巨大カマキリのような虫“スティック・バグ”が今日から復活しました。
パンデミック直前に自動操縦の準備はできていましたが、昨年11月の再開後もまショーの中には入っていませんでした。
今まではアーティスト2人が手足にマグネットの付いた虫の足を着け、かなり長い距離を上り、私にとっては重労働でしたが、無人での復活となりました。
バトンの演技の音楽のアレンジも企画の中にあり、今日はアーティスティック・ディレクターと音楽監督・編曲のリチャード・オベラッカーさんとのミーティングがありました。
大きな変更はありませんが、音を豪華にし、ドラマティックにしたり、細部のアレンジをするそうです。
現在の曲に対する解釈も含め、イメージが改めて膨らみ、良い機会になりました。
1回目のショーのポスト&ビームスのシーンのアクトで、ハンドルを自分でコントロールしながらロープをジグザグに滑り降りようとすると、なぜか全く降下する気配がなく、同じ高さの元の位置に戻りました。
時々ロープがねじれていたり、引っかかることもありますが、何度やっても同じだったので、諦めて次のポジションに移動しました。
2回目のショーでも同じことが起き、何が原因なのか疑問でしたが、後からリガーさんが原因を突き止めてくれました。
普段は15%ぐらいある劇場内の湿度が、今日は3%しかなく、湿度の低さによりハンドル部分とロープの接触部分の滑りが悪くなっていることに加え、私は他のアーティストに比べて体重が軽く、重さの足しにならないからだろうということでした。
それにしても、3%って・・・と、あまりの湿度の低さにびっくりしてしまいました。