サスーンとの最後のお別れに行きました。
決心して行ったつもりでしたが、本人を目の前にすると、涙が止まらず、足が前に進みませんでした。
“ゆっくり眠ってください・・・そして、天国から私達KAファミリーを見守ってください・・・”そう心の中で話しかけ、最後のお別れをしました。
サスーンとの最後のお別れに行きました。
決心して行ったつもりでしたが、本人を目の前にすると、涙が止まらず、足が前に進みませんでした。
“ゆっくり眠ってください・・・そして、天国から私達KAファミリーを見守ってください・・・”そう心の中で話しかけ、最後のお別れをしました。
カンパニー・ミーティングがありました。
久しぶりの会社で、みんなとこのような気持ちで会うことになるとは思ってもいませんでした。
会う人、会う人と言葉なく、抱き合いました。
ミーティングの前に、グリーンルームに飾ってあるサスーンの写真に手を合わせ、トレーニングルームに上がりました。
ミーティングでは、事故の説明があり、来週にはシーンごとのトレーニング、リハーサルを再開、そして再来週には1日1回ずつ、ショーを再開する予定だということを聞きました。
最後にみんなで手を繋ぎ、彼女と彼女の家族を想い、黙祷を捧げました。
みんなで悲しみを乗り越え、手を取り合って前へ進もうとしていることを強く感じました。
何よりもサスーンがステージを愛していたことを忘れずに・・・
帰宅後、キッチンに保管してあったサスーンの手書きのキッシュのレシピ“Quiche by Sasoun”が目に入りました。
また作ろうと思います。
先日検査で子宮に見つかったポリープの切除手術をしました。
手術は無事終了し、翌日からほぼ通常どおりの生活はできましたが、すぐに仕事には復帰できないのでお休みをもらっていました。
そんな中、アーティストの一人から連絡をもらい、ショー中の事故のことを知りました。
初めは何がなんだか理解できず、何度も聞き返してしまいました。
でも、それは現実で、ただただ驚きと、ショックでした。
アクトではパートナーをし、ドレッシングルームも同じだったサスーンのことがずっと頭から離れませんでした。
すぐに二人の子供のことが頭をよぎり、次々と彼女のことが浮かび上がってきました。
私がこちらに来てすぐの頃、色々なアクトに挑戦し、なかなか自信が持てなかった私を、“あなたはバトン・トワラーなのに、こうやってアクロバットをやろうとしてる・・・私達アクロバット・アーティストにバトンをやれと言われてもできないのよ・・・”と励ましてくれた彼女・・・その言葉にどれだけ救われたことか・・・今でも鮮明に覚えています。
彼女が丁寧に書いてくれたキッシュのレシピをもとに何度もキッシュを作りました。
今でもそのレシピは大切に保管しています。
小柄なサスーンと私だけが、XSのハーネスを使っていました。
つい先日、私の新しいハーネスのサイズが合わず困っていると、自分のハーネスと比べたり、色々と手助けしてくれました。
私のサイズに合った新しいハーネスが出来た時、彼女と“次回もお願いすればちゃんとぴったりなハーネスを作ってもらえるね・・・”と話していました。
でももうその機会が来ることはありません・・・そう思うと、胸が重たくなります。
それと同時に、自分が日々行っているアクトがいかに危険と隣り合わせなのか、色々なことを考えてしまっています。
ただ、複雑な気持ち、何とも言えない気持ちで毎日過ごしています。
たくさんの日本の方から、心配や励ましの温かいメールを頂き、本当に感謝しました。