ありさの日記

 『ラスベガスの澄み渡る青空より』

先生、それ、違いま~す!

2012-03-21 | 日記
 エアバッグのトレーニングがシアター内でありました。
 案の定、始まる前から憂鬱・・・身体も気持も重たくなっていて、こちらに来てすぐにあったこのトレーニングの時の心境を思い出しました。
 まずは、一つ上の階のフロアから2種類の落ち方をし、その後、同じ階のレイルの上からすることになりました。
 このレイルの上で、10分以上飛ぶ決心ができずに立ち続け、コーチのポールやテクニシャンの皆さんに待って頂いたことを今でも鮮明に覚えています。
 今日もコーチはポール・・・そんな私のことを良く良く記憶しているのも分かっていたので、彼の顔を見て思わず苦笑いしてしまいました。
 レイルの上で数秒考えましたが、以前に飛べたという記憶が身体や心にあったからか、他のアーティストもいて、待ってもらうことができないという気持ちがあったからか、思った以上に早く決心がつき、すんなりと飛び降りることができました。
 以前の私を知っているポールもテクニシャンの皆さんも拍手・・・とても嬉しそうにしてくれました。
 飛べたことへのほっとした気持ちはありましたが、飛ぶまでの感覚、空中にいる間の感覚、エアバッグに落ちる瞬間の感覚、すべてがストレスで、終わった後にもその余韻はずっと残っていました。
 やはり、好きにはなれないトレーニングです。

1回目のショーで、途中までは普通に回っていたボートが、一度回転を停めた後、なぜか逆回転になってしまいました。
 みんなで、修正を試みましたが、どうやっても回転方向は変わらないまま、ボートから順に飛び降りるアーティストも飛ぶことができず、ボート上で行うアクトを誰もが何もすることができず、ただみんなで漕いでいる状態が長く続き、結局そのままステージを下げて行き、沈むことになりました。
 どうすることもできなかった状況に、このような経験は初めてだとみんな苦笑いでした。

 そのショーをバレエの先生が観て下さっていました。
 ショーの前に、今日私がどこに出ているかをお伝えしていましたが、ショーの後、お話していてどうも話が噛み合わないと思うと、嵐のシーンではなく、ボートは初めに座って漕いでいる人だと思っておられたようです。
 更に、森のペンデュラムも、まさか私が空中をスイングしていると思わなかったと・・・どれもこれもの先生の勘違いに、思わず“先生、それ、違います!”と突っ込んでしまいました。
 
 先生は明日の早朝の便で発たれることになっていたので、ショーの後、先生のお泊りのホテルのフードコートでお話することにしました。
 日本にいる時には、そんなにゆっくりお話する時間がない方々と、こちらでお話する機会ができ、大切な時間を過ごせていることをいつも感じます。
 今日も、楽しい話題、真面目な話題、たくさんお話することができました。
 お忙しい中、ラスベガスへの旅を計画して下さり、心や体で実感できる温かいものをたくさん下さった先生に、本当に感謝しました。
コメント (2)
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