歌わない時間

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テネリフェ島

2010年04月02日 | 気になることば
ウィキペディア「テネリフェ島」の説明文の一部である。
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テネリフェ島(テネリフェとう、Tenerife)は、大西洋にあるスペイン領カナリア諸島最大の島。諸島最大の都市であり、カナリア諸島自治州の州都サンタ・クルス・デ・テネリフェが島の北東部にある。面積は2,034平方キロメートル。元々は火山島であり、スペインの最高峰、テイデ山 (3,718 m) がある。テネリフェ島で最も人口が多い。

交通手段としては、テネリフェ・ノルテ空港、テネリフェ・スール空港の2つの空港があり、フェリーも就航している。島内の主な公共交通としてバスが運行されているが、2007年春より路面電車も開通予定。
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テネリフェ島の説明と、その最大の都市サンタ・クルス・デ・テネリフェの説明が入り混じっていて、へたな文章だ。しかしウィキペディアではこんなのはめづらしくもないのである。

前段。「諸島最大の都市であり、」の「、」は有害。この「、」があるために読み手は混乱させられる。この文は、「諸島最大の都市でありカナリア諸島自治州の州都でもあるサンタ・クルス・デ・テネリフェが島の北東部にある。」とでもしなければならない。さらに前段最後の「テネリフェ島で最も人口が多い。」も有害。まったく余計。これ、「テネリフェ島」の説明ぢゃなくて州都のサンタ・クルスの説明ぢゃん。うっかり書いちゃったんだろうが、それにしても「諸島最大の都市であり」って文句をすでに上のところで書いてるんだから、重複だ。

後段。「交通手段」を書くんだったら、空路にしろ航路にしろどこからの便があるのか書くべきなんぢゃないのか。それに「2007年春より路面電車も開通予定。」というのはテネリフェ島全体を路面電車が走るってことなのか。でもテネリフェ島は沖縄本島より大きいんですよ。もし本当に全島的規模で走るんならそれを「路面電車」というのはおかしいし、部分的に、たとえば州都のサンタ・クルスのどこかとどこかの間に開通する、というのならそう明記しなければならない。

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