歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ガーディナー『ヘンデル/水上の音楽,王宮の花火の音楽』

2008年08月12日 | CD ヘンデル
Handel
Water Music / Music for the Royal Fireworks
English Baroque Soloists
John Eliot Gardiner
464 706-2

1983年(Fireworks Music)、 91年(Water Music)録音。69分09秒。PHILIPS。夏の定盤。ガーディナーにしては意外なほど開放的な演奏。文句なし。

『水上』は第1組曲、第3、第2の順。これは、王様の夏の遠出の際、第1が川のぼり、第3が食事だか休憩時だかのBGM、第2が川くだりのときに演奏されたって説に基づいてるんでしょ。聴いてても、わりと静かな第3組曲を中に置いて前後を壮麗な第1、第2ではさむのは妥当性があると感じます。

いまでも一般的にはヘンデルは『水上の音楽』『王宮の花火の音楽』の人と思われてるんぢゃないでしょうか(まあ『メサイア』もありますけど)。そういう状況に多くのヘンデリアンは憤慨するようですが、しかし『水上』も『花火』もやはりヘンデルらしい秀作ですよ。ヘンデルといえばまづ『水上』、と言われるのは、ヘンデルにとって決して不名誉ではないと思います。

わたしがいま住んでいるのはマンションの2階で、ぜんぜん眺めが利かないのがさびしい。理想は、打上げ花火の見えるマンションの上のほうの部屋で、川べりか海辺の花火大会の夜、サッシを開け放って、許される最大の音量で、『水上』と『花火』を楽しんでみたいです。

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