Purcell
The Fairy Queen
Murray, Anderson, Fisher, Ainsley, Chance, Suart, Partridge, George
The Sixteen
The Symphony of Harmony and Invention
Harry Christophers
COR16005
1992ごろ?録音。66分16秒/65分34秒。CORO。ハリー・クリストファーズのパーセルを聴くのはこれがはじめて。クリストファーズのバロックものはバッハをはじめいろいろありますが、わたしはヘンデルの『シャンドス・アンセム』全集と『サムソン』を聴きました。どちらもすばらしかった。わたしは『妖精の女王』はガーディナーの演奏で慣れ親しんできたんですが、このクリストファーズのもガーディナーと同じ路線です。てきぱき、すっきり系。曲のよさを素直に聴けるいい演奏だと思います。
ソプラノのソリスト3人の中にベテランのアン・マレー(Ann Murray)が入っているのがポイントか。マレーはダブリン生まれのメゾで、アーノンクールの指揮でディドーを歌ったこともあって、パーセルもイケますよ。違和感なく聴いていられます。「嘆きの歌」はさすが深い味を出してる。それからバリトンでリチャード・スワート(Richard Suart)という人が入ってます。この人はギルバート&サリバンのサボイ・オペラあたりを主なレパートリーとしてきた歌い手ですが、始めのほうの酔っ払い詩人の歌などでその芸達者ぶりを発揮しています。
テナーのソリストはエインズリーとパートリッジですが、パートリッジは第4幕の2曲だけ。あとはエインズリーが受け持っています。ここでのエインズリーはまだ声が重くなる前で、爽快に、かっこよく歌ってますわ。やっぱええわエインズリー。第2幕のエコーの3重唱は、ソリストのアンサンブルではなく、合唱団の男声に合唱で歌わせています。それから第4幕の"Let the fifes and the clarions"をカウンターテナーではなく合唱団のテナー2人に歌わせています。
総じてソリストが適材適所で、フィッシャーとアンダーソン、このソプラノの2人とメゾのアン・マレーの使い分けもうまくいっているし、マイケル・チャンスも行儀よく出番をこなしているし、いいですよ。
The Fairy Queen
Murray, Anderson, Fisher, Ainsley, Chance, Suart, Partridge, George
The Sixteen
The Symphony of Harmony and Invention
Harry Christophers
COR16005
1992ごろ?録音。66分16秒/65分34秒。CORO。ハリー・クリストファーズのパーセルを聴くのはこれがはじめて。クリストファーズのバロックものはバッハをはじめいろいろありますが、わたしはヘンデルの『シャンドス・アンセム』全集と『サムソン』を聴きました。どちらもすばらしかった。わたしは『妖精の女王』はガーディナーの演奏で慣れ親しんできたんですが、このクリストファーズのもガーディナーと同じ路線です。てきぱき、すっきり系。曲のよさを素直に聴けるいい演奏だと思います。
ソプラノのソリスト3人の中にベテランのアン・マレー(Ann Murray)が入っているのがポイントか。マレーはダブリン生まれのメゾで、アーノンクールの指揮でディドーを歌ったこともあって、パーセルもイケますよ。違和感なく聴いていられます。「嘆きの歌」はさすが深い味を出してる。それからバリトンでリチャード・スワート(Richard Suart)という人が入ってます。この人はギルバート&サリバンのサボイ・オペラあたりを主なレパートリーとしてきた歌い手ですが、始めのほうの酔っ払い詩人の歌などでその芸達者ぶりを発揮しています。
テナーのソリストはエインズリーとパートリッジですが、パートリッジは第4幕の2曲だけ。あとはエインズリーが受け持っています。ここでのエインズリーはまだ声が重くなる前で、爽快に、かっこよく歌ってますわ。やっぱええわエインズリー。第2幕のエコーの3重唱は、ソリストのアンサンブルではなく、合唱団の男声に合唱で歌わせています。それから第4幕の"Let the fifes and the clarions"をカウンターテナーではなく合唱団のテナー2人に歌わせています。
総じてソリストが適材適所で、フィッシャーとアンダーソン、このソプラノの2人とメゾのアン・マレーの使い分けもうまくいっているし、マイケル・チャンスも行儀よく出番をこなしているし、いいですよ。