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無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『航空無線ハンドブック2012』&『航空無線のすべて2012』

2011-09-19 02:48:01 | 書籍
 今年も、航空無線の本が発売される季節になりました。いつもの2冊の最新刊です。

  • 航空無線ハンドブック2012(イカロス出版/税込み1800円)

  •  すでに9月6日に発売されています。今回は、2011年版発行直後にオープンとなった羽田空港D滑走路に伴う管制周波数の運用を特集。表紙も、日本一の高さになった羽田の管制塔です。

  • 航空無線のすべて2012(三才ブックス/税込み1575円)

  •  こちらは9月20日発売。東日本大震災でエアバンドがどうなっていたかを特集しています。表紙は、被災した仙台空港です。

     いずれも、周波数データは別冊付録に掲載されています。最近は持ち運びを考慮してか、周波数データの別冊化がトレンドのようです。『鉄道無線のすべて』の周波数データも、1作目は本誌収録でしたが、『鉄道無線のすべて2009-2010』では別冊に収録されました。
     ところで、10月20日に新たに「いすみセクター」が設定されます。『航空無線ハンドブック2012』では締め切りの都合か記述はありませんでしたが、『航空無線のすべて2012』では間に合うのでしょうか? 気になるところです。

     航空無線は、いつも同じと思ったら大間違い。言い回しや航法が変わったり、ちょっとずつ変化しているのです。その辺をこれらの書籍でフォローしてみてはいかがでしょう?

    『周波数バイブル2012』発売

    2011-08-29 16:30:28 | 書籍
     マガジンランドから、『周波数バイブル2012』が発売されました。発売日は一応本日のようですが、マガジンランド公式サイトには今のところ記述がありません。

     毎回配列が変わる『周波数バイブル』ですが、今回はジャンルごとに周波数順の配列です。同じ周波数では、北から南へ都道府県順で並んでいます。
     ジャンルの配列は以下の通りです。
  • 消防無線
  • 救急無線
  • 警察無線
  • 防災無線
  • ライフライン無線
  • マスコミ無線
  • 官庁無線
  • 業務無線
  • 簡易無線
  • 鉄道無線
  • バス無線
  • タクシー無線
  • 航空無線
  • 船舶無線
  • 軍用無線
  • 微弱無線
  •  各ジャンルごとの基礎知識やV/UHF帯の割当原則、用語集は今回も掲載があります。毎年コロコロ変わる配列について、以前の記事で編集者の方からコメントをいただきました。
    三才の付録の手帳と同じで
    毎年買ってくれなくなりますから
    掲載スタイルを変えて
    同一データでも
    検索方法を変えて掲載してあるんです
    古いものでもいいので
    自分の使いやすいもので
    使ってください。
     商業ベースで考える場合、どうしても「売れること」が大前提となります。同じ配列だと、読者から「代わり映えしない」と受け止められてしまうようです。さらにそこから「代わり映えしないから、今あるので十分」と思われてしまうと購買意欲がたたれてしまい、次年度版の発行が困難に‥‥という図式になってしまうのでしょう。

     ところで、これは毎年のことですが、保存状態によっては表紙がカールしてしまうのが『周波数バイブル』の欠点。1冊単独で置いておくと、1日たつと表紙がクルンと丸まってしまうのです。
     書棚に立てるなど、両側から重みをかければカールしなくなります。600円という価格との兼ね合いがあると思いますが、ぜひとも改善して欲しいところです。

     『周波数帳』に掲載があって『周波数バイブル』に掲載がない周波数、あるいはその逆もあります。従って、受信生活をより豊かにするには、両方を買って読み比べるのがいいのではないでしょうか?

    周波数帳がiPhoneアプリに

    2011-08-27 17:38:41 | 書籍
     今日と明日の2日間、東京・有明の東京ビッグサイトで「ハムフェア2011」が開催されています。ここでは各アマチュア無線機メーカー、受信機メーカー、アンテナメーカー、販売店やクラブなどがブースを出展。日本のアマチュア無線で最大のイベントです。

     その中で、エーオーアールをはじめ、複数のブースに気になるチラシが置いてありました。それによると、『周波数帳』がiPhoneアプリになるというのです。
     今まで持ち運べる周波数データといえば、『ラジオライフ』の毎年2月号に付録する『ラジオライフ手帳』や、毎年8月に発行の『周波数バイブル』くらいしかありませんでした。しかも、できる限り荷物を軽くしたいときには、紙(本)という性質上多少なりともかさばってしまうのです。
     だからといって、周波数データをネットに頼っても総合的なサイトは皆無。意外とネットは使えません。仕方なく、必要なデータを携帯電話のメモ機能に登録したり、スマートフォンでファイル化したりするしかありませんでした。
     ところが、いざそれをやろうとするとデータ量の膨大さで心がくじけてしまいます。iPhone限定ですが、そんな手間を省くアプリが登場することになったようです。

     チラシでは、iPhoneアプリ版にはさまざまな検索機能が用意されています。GPS機能を使い、現在地で受信しうる無線局をジャンルごとに検索できるほか、キーワードやジャンルなど、紙ではなしえなかった検索も実現。単純に周波数順データをデータ化しただけの2011-2012年版CD-ROMに比べても、格段に機能が向上しているようです。
     アプリそのものは無料のようですが、データは全国を6エリアに分けて販売する模様。全国一括購入では2800円を予定しているようです。個人的には、もう少し安くしてもよさそうな気がします。

     秋には登場予定とのことですが、惜しむらくはiPhoneだけになっていること。せっかくなので、Androidにも対応して欲しいという声が多く聞こえそうですね。

    【18:06追記】
     その後ネットで検索をかけたところ、iPhoneアプリ開発元であるハンズエイドのニュースリリースが出てきました。詳細は下記リンクをご覧ください。
    国内唯一の周波数辞典「周波数帳」が iPhone/iPod touch 用のアプリになります!

    『周波数帳2011-2012』付録のCD-ROM

    2010-12-31 22:15:05 | 書籍
     3年ぶりの出版となった三才ブックスの『周波数帳2011-2012』。今回は、初めての試みとして周波数データを収めたCD-ROMが付録として封入されています。

     このCD-ROMは、Windows XPでの動作保証がなされているようです。しかし、手元にあるWindowa 7のマシンでも、周波数検索で必要なファイルをHDDにコピーすると正常に動作しました。
     ただし、CD-ROMを投入させたときに起動するプログラムについては試していません。手元にあるWindows 7マシンにはCD/DVDドライブがないため、CD-ROMの全内容をUSBメモリーにコピーすれば検証可能でしょう。
     なお、検証はあくまで「自己責任」で。結果がどうであろうと、本ブログはいかなる責を負いませんのでご了承ください。

     さて、CD-ROMの周波数データはテキストデータではありません。テキストデータであれば、表計算ソフトなどで自由に加工して使うことができるのです。残念なことに、いまいち不便な検索ソフトのおかげで、使い勝手が悪くなっている感は否めません。
     ところが、某掲示板にCD-ROMから周波数データをテキストとしてぶち抜く方法が掲載されました。それによると、CD-ROMにあるファイルを解析ツールで読み込むと、テキストデータが抽出されるというものです。
     早速、私も試してみました。確かに、解析ツールをちょこちょこっといじるだけで、お目当ての周波数データの抽出に成功。中身は、ユニコード形式のCSVファイルです。ただ、拡張子はCSVではないので、探すのにちょっと苦労するかもしれません。
     また、ファイルは30MHz未満、30~10000MHz、10GHz以上の3つに分かれています。ファイル名が連番になっているので、比較的わかりやすいでしょう。

     なお、CD-ROMの解析はライセンス条項に引っかかる恐れがあるため、掲示板のリンクや具体的なツール名は控えさせていただきます。興味のある人は検索してみてください。

    『周波数帳2011-2012』購入!

    2010-10-16 20:47:55 | 書籍
     前回から3年ぶりの登場となる三才ブックスの『周波数帳2011-2012』。本日発売となり、早速入手しました!

     本文は1614ページとなり、前回の『周波数帳2008』から115ページも増量。そして、最大の特徴はCD-ROMが特別付録として綴じ込まれています。
     周波数からの検索しかできないようですが、今まで要望が多かった周波数帳のデジタルデータ化にこたえた形となりました。モバイルノートのHDDにコピーしておけば、外出先で周波数を調べたいときに重宝しそうですね。

     ジャンル別では、高速道路無線が削除されました。NEXCO各社や首都高速などがデジタル化したため、ジャンルそのものをカットしたようです。ところが、有料道路は県の道路公社や民間が管理するものもあります。これらは、各種業務無線のジャンルに吸収されてしまいました。
     しかしながら、すべてがデジタル化して久しい警察無線の署活系は健在。確かに、かつてはもっとも人気がジャンルでした。スピード取り締まり波350.1000MHzとカンパニー135.950MHz以外はほぼすべて受信できなくなっても、あえて掲載する必要はあるのでしょうか?
     どうせなら、今現在判明しているAPRの周波数をジャンル別に掲載した方がいいかもしれません。その方が、資料的価値が上がるはずです。実際問題、デジタル化で聞けないのに警察無線の周波数を調べている人がどれだけいるのかわかりませんが‥‥。

     いずれにせよ、「周波数の大辞典」ともいうべき周波数帳の待望の最新版です。ボリュームアップと付録で前回より1000円の値上げとなりましたが、受信活動には必須の資料といえるでしょう。ぜひ、受信機の傍らに常備してみてください。

    『周波数帳2011-2012』

    2010-08-26 05:31:56 | 書籍
     ここ数日間、無線関連書籍の話題をお送りしていますが、『周波数帳』の最新版の概要が判明しました。編集者のブログによると、タイトルは『周波数帳2011-2012』で、10月16日の発売となるようです。
     そして、今回はCD-ROMの付録があるとのこと。要望が多かった、周波数データの電子化が行われることになりそうです。

     3年ぶりの発行となる『周波数帳』。持っていて損はない資料といえるでしょう。今から発売が待ち遠しいですね。

    『航空無線のすべて2011』

    2010-08-24 18:55:42 | 書籍
     前回、三才ブックスの『航空無線のすべて』の最新版が発行されるのかどうか不明とお伝えしました。しかしながら、今年も発行されるようです。
     25日発売の『ラジオライフ』10月号に、『航空無線のすべて2011』が9月17日に発売予定との広告が掲載されています。やはり、羽田空港D滑走路オープンに伴う管制の変化を記事にしているようです。もちろん、「目で見る航空無線」として今注目を集めているACARSやVDLの解説も欠かせません。

     これだけ多くの書籍が相次いで発売されると、本棚が一気に狭くなってしまいますね。人によっては、スペースや予算の都合で厳選して買うことに迫られるかもしれません。いずれにせよ、自分にとって気になる本は買ってしまった方が吉といえそうです。

    これから発売になる書籍

    2010-08-23 03:12:32 | 書籍
     これから秋口にかけて、無線関連書籍が相次いで発売されるようです。今回は、これらをご紹介しましょう。

    まずは、航空無線の本から。

  • 航空無線ハンドブック2011(8月31日発売、イカロス出版/1800円)

     毎年の発行となる『航空無線ハンドブック』の最新版。例年なら9月末の発売となりますが、今年は1か月早くなっています。10月には羽田空港D滑走路オープンで管制方法も変わるはずですが、その辺りもフォローしているのでしょうか?
     一方で、三才ブックスの『航空無線のすべて』には新刊発行のアナウンスがまだありません。秋の発行なのか、あるいは今年は発行しないのかは不明です。

     続いては、CQ出版社から受信関係の本が発行されます。

  • ワイドバンド受信機+PCで広がる電波受信(8月26日発売、CQ出版社/1890円)

     アマチュア無線ではおなじみ出版社ですが、あえて「受信」にターゲットを絞った書籍を発行。受信初心者向けに、音声ならびにPCを活用したデータ通信の受信を紹介しているようです。余談ですが、表紙のイラストの男性が野坂昭如さんにしか見えません(笑)。

     また、いずれも出版社公式サイトには掲載されていませんが、『周波数バイブル2011』(マガジンランド)がまもなく、『周波数帳』の最新版(三才ブックス)も10月には発売されるようです。無線が続々とデジタル化していく中で、いかに「今でも聞ける周波数」を多く掲載するか腐心しているのではないでしょうか。
     『周波数バイブル』は、年度によって掲載方法がバラついているのが玉に瑕です。一部の受信機を購入すると、おまけでついてくることもあるようですが、新刊が出たらそちらに移行するのでしょうか?
     一方の『周波数帳』は、実に3年ぶりの発行。編集者のブログによると、今年はCD-ROMが付録となる模様です。
     『周波数バイブル』も『周波数帳』も、受信活動には欠かせません。ぜひとも押さえたい2冊といえます。

     ネットで何でも手に入る時代ですが、やはり「紙」として手元に残しておきたいもの。こういった本を活用して、日々の受信活動に精進しましょう。

  • 『鉄道無線のすべて2009-2010』購入

    2009-09-11 01:14:33 | 書籍
     8月27日に三才ブックスから発売された『鉄道無線のすべて2009-2010』。私も早速購入したので、感想を述べてみたいと思います。

     今回の内容で好感が持てるのは、具体的な交信例が増えたこと。前回同様、全体の作りとしては鉄道ファンに鉄道無線への興味を持ってもらうような構成ですが、前回は交信例があまり掲載されていませんでした。
     しかし、今回は西武池袋線での公衆立ち入りや京浜東北線の人身事故の模様が、発生から運転再開まで一連の流れとして掲載されているのです。鉄道無線を初めて聞く人にとって、このような具体的な流れがわかるのはいいことではないでしょうか?
     ほかにも、現在進行中のJR東日本の首都圏在来線デジタル化情報や、「ピーギャラ」の空き線信号である私鉄のNEC式列車無線の機能紹介も掲載。あの「ピーギャラ」にはこんな意味があったのかと、目から鱗でした。

     また、今回の最大の特徴は、周波数データが別冊付録になったこと。本文の内容が増えたことで別冊化したようですが、結果的には持ち運びに便利になった気がします。
     ちなみに、本誌の分量は前回と変わらず159ページ。やはり、周波数データが別冊になった分だけ内容が濃くなった感じです。

     前回は初めての鉄道無線本ということで、手探り感たっぷりという印象でした。しかし今回はブラッシュアップされ、しっかりとまとまっているように思えます。おそらく、読者からいろいろ意見や要望があったのでしょう。
     前回のがさつな作りで辟易した人も、今回は買う価値があるかもしれません。

    『鉄道無線のすべて2009-2010』刊行!

    2009-08-05 13:11:23 | 書籍
     『ラジオライフ』非公式ブログの「kampf我流ラジオライフ」に、昨年刊行された『鉄道無線のすべて』の続編が登場するとの情報が掲載されました。
     これによると、今回は『鉄道無線のすべて2009-2010』と題し、8月27日に発売されるとのこと。価格は1,500円と前作より上がるものの、周波数情報は別冊付録になるようです。

     前回は何となく物足りなく消化不良的な印象を受けましたが、今回はどんな仕上がりになるのでしょうか? 3週間後の発売となりますが、今から楽しみですね。