無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

エーオーアールからAR6000登場

2013-05-14 13:29:14 | 受信機・アンテナ
 エーオーアールから、新型受信機が発売されました。AR6000を名乗るこの受信機は、昨年のハムフェアで出品されていたものです。

 気になるスペックは、9kHz~6GHzの広範囲を受信し、電波型式はSSB、CW、AM、FM、WFMで、FMステレオにも対応。メモリーチャンネルは、50ch×40バンクの計2000chです。
 外観はAR5001Dを踏襲。性能的にも、AR5001Dの発展版といえそうです。

 価格は、オープンプライス。民生用とはいえ、オプションでラック取り付け用パネルを用意していることから、完全に業務用途で販売しているようです。一般人が、おいそれと買えるような代物ではないのかもしれません。

 エーオーアールの受信機は、AR-miniが販売終了となり、AR8200MK3AR8600MK2がいまだにラインナップに並んでいます。そろそろ、一般人でも手が届く価格での新型受信機、特にハンディ受信機も開発してほしいものです。

相鉄、京急の設備投資計画で‥‥

2013-05-09 22:31:58 | 鉄道無線
 5月7日に、相模鉄道(相鉄)が今年度の設備投資計画を発表しました。この中で、「既存車両について、ATS-Pおよびデジタル列車無線の整備を実施」するとしています。
 引き続き、JRとの直通に向けての対応を行うようです。この内容から、誘導無線からデジタル列車無線への移行はまだ先と読み取れます。
 JRとの直通は、当初見込んでいた2015年度から2018年度に延期されました。デジタル化も延期されるのか、今後の動向が注目されます。

 一方、本日は京浜急行電鉄(京急)が今年度の設備投資計画を発表しました。この中で、気になる記述があります。
 「変電設備の更新をはじめ,列車無線の改良により保安度の向上をさせるなど,電力・信号・通信など諸設備の更新,改良を行います」とあるのです。現在、京急はいわゆる「1号線規格」の誘導無線を導入しています。これを、更新しようと計画しているのです。
 誘導無線をやめて空間波無線になるのか、アナログなのか、デジタルなのか、これだけの発表では判断できません。京急の更新をきっかけに、直通他社局の都営浅草線、京成電鉄北総鉄道芝山鉄道に波及するのかも未知数です。こちらの動きも、目が離せなくなってしまいました。

 今後、鉄道各社で相次いで今年度の設備投資計画が発表されます。列車無線の記述があるかどうか、内容を注意深く見ていく必要がありそうです。