無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

3年ぶりに書籍版『周波数帳』発売へ

2013-07-24 01:07:26 | 書籍
 三才ブックス編集者のツイッターによると、今年10月に『周波数帳』の最新版が出るようです。

 現時点での最新版である『周波数帳2011-2012』は、3年前に発行。その間、『ラジオライフ』毎年2月号付録の『ラジオライフ手帳』や『おもしろ無線受信ガイド』付録の『周波数帳ミニ』でお茶を濁していました。
 一方、スマートフォン向けのアプリとしての『周波数帳』も登場。書籍ではできないような検索機能を有しています。

 付録ではすべての周波数を網羅しないし、かといってスマホは持っていない‥‥こんな需要を満たすかのように、ついに3年ぶりの書籍版『周波数帳』が刊行されることになったようです。3年前のときより、デジタル化してしまった無線が多くなってきている状況下で、どう仕上るのか今から楽しみですね。

JR西日本、防護無線と乗務員無線の配線を間違える

2013-07-12 00:21:04 | 鉄道無線
 JR西日本は7月11日、「無線装置のアンテナを接続する配線が誤って接続されていた事象について」と題したニュースリリースを出しました。これによると、防護無線機と乗務員無線機が逆に空中線共用器(デュープレクサー)に接続されていた車両があったというのです。

 NHK山口放送局のニュースによると、この車両は下関総合車両所新山口支所所属のキハ47-3006。改造を行って出場した今年6月13日以降、24日間にわたってこの状態が続いていたとのこと。7月6日に運転士が乗務員無線の不具合を申告するまで、山陰本線や山口線、芸備線で約5000km走行していたそうです。
 ご存じの通り、防護無線は373.2750MHz、乗務員無線(Cタイプ)は414.4250MHz、414.5500MHz、415.2000MHzの3波を使っています。デュープレクサーは370MHz帯と410MHz帯のバンドパスフィルターが内蔵されているはずなので、逆に接続すると感度が低下してしまうのです。乗務員同士の通話なら問題ないかもしれませんが、基地局から遠いところでの司令との通話では、感度が低下してしまいます。そんなことで、運転士が不具合を申告したようです。

 原因は、施工ミスだった模様。無線は列車で唯一の連絡手段なので、こういったミスはなくしてもらいたいものです。