無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『航空無線のすべて2015』は9月29日発売

2014-09-15 22:49:30 | 書籍
 三才ブックスも、毎年恒例となった『航空無線のすべて』の最新刊を発売します。タイトルは『航空無線のすべて2015』で、価格は税込み1620円です。『ラジオライフ2014年10月号の広告では9月19日の発売となっていましたが、10日延期され9月29日となりました。

 公式サイトでは、現時点では未掲載。しかし、Amazonではすでに予約が可能になっています。
 内容は、やはりパソコンとの連携で航空無線の楽しみ方を特集している模様です。それ以外の内容は『ラジオライフ』に掲載の広告に記されていますが、ネットではCQオームメールマガジンでも見ることができます。

 奇しくも、『航空無線ハンドブック2015』と発売日が同じになってしまいました。両方買うもよし、片方だけもよし、航空無線の最新事情を資料としてそろえてみましょう。

信越本線の長岡─越後石山間がデジタル化?

2014-09-07 12:26:34 | 鉄道無線
 以前お伝えした、新潟地区のJRデジタル化。総務省無線局等情報検索で、デジタル列車無線の基地局が免許されていることが判明しました。

 検索結果を見ると、7月18日付で10局の基地局が免許されています。電波型式は「5K80G1D」「5K80G1E」で、400MHz帯に出力4Wの3波が割り当てられました。これを見る限り、首都圏のデジタル列車無線と同じといえるでしょう。
 一方、基地局の所在地を見ると、長岡市、見附市、三条市、加茂市、南蒲原郡田上町、新潟市秋葉区、新潟市江南区、新潟市東区に設けられています。これらの市区町村を沿線としているのは、信越本線です。特に、以前ご紹介したブログでは、追記を含め東光寺駅(三条市)、古津駅(新潟市秋葉区)、亀田駅(新潟市江南区)、越後石山駅(新潟市東区)の少なくとも4駅にデジタル列車無線用と思われるマストが建設されたとあります。まさしく、上記の所在地に符合するのです。
 これらの状況を勘案すると、信越本線のうち長岡─越後石山間がデジタル化すると判断できます。なお、越後石山までとしたのは、デジタル列車無線基地局が新潟駅の所在地である新潟市中央区に存在せず、最も新潟寄りでも東区にしかないためです。もしかしたら、実際には上沼垂信号場でデジタル・アナログを切り替えるかもしれません。

 なぜこの区間だけという疑問は残りますが、周波数はどうなるのか、いつから運用されるのか要注目でしょう。

無線関連書籍が続々刊行

2014-09-03 01:06:43 | 書籍
 8月から9月にかけて、無線関連書籍が相次いで発売されます。毎年発行されているものの最新版ばかりですが、発売日順に取り上げてみました。

  • FB2015・周波数バイブルマガジンランド/税込み800円)
  •  前回お伝えしたとおり、大幅値上げとなった『周波数バイブル』の2015年版です。8月26日の発売から1週間がたったにもかかわらず、公式サイトには一切言及がありません。従って、上記のリンクはAmazonのものです。
     今回は水色の表紙となっており、都道府県別の周波数順で掲載。お目当ての無線局の周波数を調べるより、受信機をサーチして引っかかった周波数を調べるのに適しています。『ラジオライフ』付録の『ラジオライフ手帳』よりも幅広いジャンルを網羅しているので、手元に置いておいて損はないでしょう。
     ただ、毎年のことですが表紙がカールしてしまうのはいただけません。本棚に収納するなり、何かの下敷きにすればカールする心配はなくなりますが、1冊だけ単独で置いておくと数日で表紙が丸まってしまうのです。この点だけは、ぜひとも改善を望みます。

  • おもしろ無線受信ガイドver.15三才ブックス/税込み1500円)
  •  8月28日に発売された、さまざまなジャンルの無線の聞き方を指南する『おもしろ無線受信ガイド』の最新版です。巻頭に、2013~2014年の無線界の動きを特集。以後、受信機レビュー、各ジャンルの聞き方、アンテナのレビューと続きます。最新の周波数データを掲載した『周波数帳ミニ2014-2015』が付録です。
     中身としては初心者向きではあるものの、自分が普段聞かないジャンルを改めて見ればノウハウがわかりやすく書かれています。デジタル化が進みつつある中、何を聞けばいいか参考になるでしょう。

  • 『航空無線ハンドブック2015』イカロス出版/税込み1850円)
  •  9月29日発売予定の『航空無線ハンドブック』2015年版です。今のところ公式サイトにもAmazonにも掲載されておらず、『エアライン2014年10月号の広告にしか記述がありません。広告には綴じ込み・別冊付録は明記していますが、特集などの具体的内容は書かれていないのです。現在鋭意編集中といったところでしょうか。例年通りなら、受信機やアンテナのレビュー、ACARSやADS-Bなど「目で見る」エアバンドの紹介、特定の便を出発から到着まで追っかける仮想交信ドキュメントなどが掲載されるものと思われます。

     手元の書籍を最新版にアップデートして、無線界の現状を知ってみてはいかがでしょうか?