5月30日に運行開始予定の仙石東北ラインに投入される、HB-E210系ハイブリッド気動車。先頭車に2本1組の列車無線アンテナが装備されていることから、どのような無線機を搭載しているのか気になっていたところです。そんな矢先、
こちらのブログでその写真が掲載されていました。
写真を見ると、首都圏と同型のA/C/Dタイプ無線機のようです。仙石線を走行する都合上Aタイプは必須となり、なおかつCタイプ区間のデジタル化を想定しているため首都圏と同型になったのでしょう。
ボタン配列から表示類まで一致していますが、注意すべきは「子機」ボタンの存在。C/Dタイプ無線機には「子機」「デジタル/アナログ」ボタンが省略されているので、実際には子機を搭載していないと思われます。首都圏と共通化することで、コストを削減しているのではないでしょうか。
余談ですが、このブログに参考としてEF500形電気機関車の無線機の
写真も掲載。気になったのは、受話器の傍らに写っているチャンネル表です。
受話器の下に隠れているのはアナログ、受話器の上にはデジタルのチャンネル表となっています。よく見ると、デジタル化しているのは写っている範囲でD3chとD4chだけなのです。
3号線区のD4chは存在し、4号線区のD2chが書かれていないということは、2009年7月19日~10月10日の間に撮影されたものと考えられます。ブログには撮影時期は明記されていないものの、おそらくこの期間内で行われた公開ときのものでしょう。
仙台地区では、新製車両初のデジタル無線機搭載車が登場と相成りました。今後、既存車両がどのようにデジタル無線機に置き換わっていくのか要注目です。
【2月2日22:06追記】
仙石CTCさんより、HB-E210系は仙台地区での「新製車両」としては初のデジタル無線搭載車とご指摘をいただきました。一部語句を追加します。仙石CTCさん、ありがとうございました。