無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『周波数帳2014-2015』入手

2013-10-23 02:45:28 | 書籍
 日付が変わって昨日、三才ブックスから3年ぶりに発売された『周波数帳』の最新版『周波数帳2014-2015』。早速、発売日に入手しました。

 やはり、注目は『周波数帳』史上最大となったボリューム。前回の『周波数帳2011-2012』は、本文だけで1614ページありました。ところが、今回は1702ページと、単純計算で88ページ増となったのです。
 重量は、hamlife.jpによると1720gある模様。旅行などで持ち運ぶには到底困難で、やろうと思えば凶器にもなり得るヘビーさといえます。

 表紙は、事前にネット上で公開されていた写真では誤字がありました。「Very Low Frequency」の「VLF」とすべきところが「VHF」となっていたと、ニュースになってしまったのです。こちらは修正されたようですが、実はもう1か所誤字がありました。
 それは、「Medium Frequency」が「Mediun Frequency」となっていたのです。編集者が気づかなかったのか修正されなかったようで、このまま発売されてしまいました。
 今回の表紙のデザイン、どこかで見たことがあるようなと思った人がいるかもしれません。それもそのはず、『周波数帳』創刊号となる1982年版へのオマージュだったのです。
 第1章・ジャンル別周波数リストの扉には、1982年版の表紙が掲載されています。一方、第2章・周波数順リストの扉には、2000年版の表紙を掲載。まるで、『周波数帳』32年間の歴史を振り返るかのようです。どうせなら、過去の全表紙を掲載してもよかったのではと思ってしまいます。

 特筆すべきは、付録のCD-ROMの使い勝手が飛躍的に向上したこと。CD-ROMをパソコンに読ませると、検索ソフトをインストールすることになります。
 CD-ROMを取り出して検索ソフトを起動させると、4つのボタンが出現。そのうち「周波数検索」をクリックすると、検索画面が現れます。
 実際の使い方は、本文やソフト付属の「お読みください.txt」をご覧いただくとして、今回の最大の特徴は、データの全文検索ができるようになったことです。
 例えば、キーワードに「NHK」を入力して検索すると、本文の周波数順リストにおける「割当」の項目にある「NHK」を抽出して周波数順に表示されます。また、画面下にはヒット件数も現れるのです。
 元になっているデータは本文の周波数順リストのようで、キーワード検索ができるようになって周波数を探し出すことが簡単になりました。ちなみに、キーワードに何も入力しないで検索してみると、抽出する時間はかかるものの、登録されている全データ84427件が表示されます。

 はっきり言って、このCD-ROMは感動モノです。スマートフォン用の周波数帳アプリはあってもパソコン用はなかっただけに、重すぎる本を抱えなくても簡単に調べることができるのはうれしいところ。受信趣味を持つ人なら、持っていて損はないでしょう。

台風26号に警戒を!

2013-10-15 14:19:23 | お知らせ
 気象庁の観測によると、台風26号が関東に接近、上陸の可能性もあるようです。しかも、最接近は16日朝となる見込みで、通勤・通学の足への影響が懸念されます。
 朝の起床時から、テレビで台風の状況を確認するとともに、鉄道無線やバス無線で運行状況の収集に努めましょう。家を出る前に運休を知ることができれば、代替手段を早い段階で選ぶことができます。
 また、川や崖の近くにお住まいの方は、消防無線や防災無線で氾濫や崖崩れにも警戒が必要でしょう。避難が必要になったら、受信機も忘れずに持って行った方がいいかもしれません。

 毎度のことですが、受信機をフル活用して正確な情報を入手しましょう。

『周波数帳2014-2015』三才公式サイトに掲載

2013-10-03 10:05:56 | 書籍
 『周波数帳』発行のアナウンスが出てから2か月あまり、10月22日発売を前に『周波数帳2014-2015』が三才ブックス公式サイトについに掲載されました。

 それによると、今回は「消防無線ファイナルバージョン」というサブタイトルがついています。これについて、編集者の私的ブログでは以下のように考えているようです。
「消防無線ファイナルバージョン」とサブタイトルにもあるように、
これが最後かもしれませんので、みなさん1冊購入してください。
 2016年5月末で使用期限を迎える150MHz帯アナログ消防無線の情報は、『周波数帳』としては最後になるかもしれないとのこと。暗に、向こう3年間は『周波数帳』を発行しないということを示しているのでしょうか?
 余談ですが、デジタル化する消防無線は150MHzのみです。460MHz帯の署外活動系(署活系)はアナログのまま残存しますので、消防無線すべてがデジタル化されるわけではありません。くれぐれも誤解しないでください。

 さて、付録のCD-ROMは前回の『周波数帳2011-2012』に比べ、検索機能が大幅に向上しているようです。ピンポイントでしかできなかった周波数検索が、帯域で検索できるようになった模様。総務省無線局等情報検索にも勝るとも劣らない使い勝手になったようです。「確かこの辺の周波数だったな‥‥」というときに、威力を発揮すること間違いないでしょう。
 なお、前回同様周波数データをテキストとしてぶち抜けるかは不明です。実際に入手して、試してみないとわかりません。

 いずれにせよ、発売まで20日を切りました。早売りしている店では、10月19日ごろには店頭に並ぶかもしれません。心して待つとしましょう!