今月発売の鉄道雑誌に、2008年3月開業予定の横浜市営地下鉄グリーンライン(4号線)用の車両10000系が紹介されていました。この路線は、日吉~中山13.1kmを結び、首都圏では都営大江戸線に次ぐリニアモーター方式の地下鉄となります。
さて、雑誌の車両紹介で、気になる記事を発見。何でも、列車無線はデジタル方式で、日立国際電気が製造したとのことです。
一昔前なら、「デジタル方式」といっても音声そのものはアナログで、制御信号がデジタルの列車無線でした。しかし、21世紀に入って7年目に入った昨今、音声もデジタルの無線が続々と登場しています。
タクシー無線や高速道路無線は、ここ数年で一気にデジタル化が進みました。鉄道無線でも、東北新幹線を皮切りに、在来線や私鉄まで列車無線のデジタル化が進行しています。
しかも、グリーンラインの列車無線は日立国際電子製。この会社は、実はつくばエクスプレスの列車無線も製造しているのです。
つくばエクスプレスの列車無線は、基地局147.8875MHz、移動局143.8875MHzの複信式。さらに、音声系、データ系、防護系をまとめたデジタル多重無線なのです。このことから、グリーンラインの列車無線はつくばエクスプレスと同様のデジタル多重無線であると容易に想像できます。
グリーンラインは、すでに一部で試運転が開始されているようです。試しに、総務省の無線局免許情報検索で列車無線基地局の検索をかけると、1局だけですがしっかり出てきました。
詳細はこちらをご覧いただくとして、注目なのは「通信事項」と「電波の型式」。列車無線だけなら、通信事項は「鉄道・軌道の貨客車の安全運行に関する事項」だけとなりますが、多重無線である証拠に「列車防護警報に関する事項」も併記されているのです。また、電波型式も「占有周波数帯幅24.3kHzのデジタル多重無線」という意味での表記がなされています。
参考までに、つくばエクスプレスの列車無線基地局の例も掲げておきますが、これを見る限りはほぼ同じようなシステムであるといえそうです。
なお、気になるグリーンラインの周波数ですが、現地調査を行っていないため特定できていません。鉄道雑誌の車両撮影場所が、地上駅であるセンター北付近なので、この周辺でならデジタル特有のキャリアをとらえられるはずです。
今後、新規の開業路線ではデジタル列車無線である確率が高くなりそうな予感。寂しい限りです‥‥。
さて、雑誌の車両紹介で、気になる記事を発見。何でも、列車無線はデジタル方式で、日立国際電気が製造したとのことです。
一昔前なら、「デジタル方式」といっても音声そのものはアナログで、制御信号がデジタルの列車無線でした。しかし、21世紀に入って7年目に入った昨今、音声もデジタルの無線が続々と登場しています。
タクシー無線や高速道路無線は、ここ数年で一気にデジタル化が進みました。鉄道無線でも、東北新幹線を皮切りに、在来線や私鉄まで列車無線のデジタル化が進行しています。
しかも、グリーンラインの列車無線は日立国際電子製。この会社は、実はつくばエクスプレスの列車無線も製造しているのです。
つくばエクスプレスの列車無線は、基地局147.8875MHz、移動局143.8875MHzの複信式。さらに、音声系、データ系、防護系をまとめたデジタル多重無線なのです。このことから、グリーンラインの列車無線はつくばエクスプレスと同様のデジタル多重無線であると容易に想像できます。
グリーンラインは、すでに一部で試運転が開始されているようです。試しに、総務省の無線局免許情報検索で列車無線基地局の検索をかけると、1局だけですがしっかり出てきました。
詳細はこちらをご覧いただくとして、注目なのは「通信事項」と「電波の型式」。列車無線だけなら、通信事項は「鉄道・軌道の貨客車の安全運行に関する事項」だけとなりますが、多重無線である証拠に「列車防護警報に関する事項」も併記されているのです。また、電波型式も「占有周波数帯幅24.3kHzのデジタル多重無線」という意味での表記がなされています。
参考までに、つくばエクスプレスの列車無線基地局の例も掲げておきますが、これを見る限りはほぼ同じようなシステムであるといえそうです。
なお、気になるグリーンラインの周波数ですが、現地調査を行っていないため特定できていません。鉄道雑誌の車両撮影場所が、地上駅であるセンター北付近なので、この周辺でならデジタル特有のキャリアをとらえられるはずです。
今後、新規の開業路線ではデジタル列車無線である確率が高くなりそうな予感。寂しい限りです‥‥。