無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

台風6号接近!

2011-07-19 13:33:31 | お知らせ
 台風6号が日本の南岸に接近しています。風雨が強くなることが予想されるので、受信機を活用して最新の情報を入手してください。
 沿岸の地方では国際VHFなどの船舶無線で波の情報を、それ以外の地方では防災行政無線や消防無線などで土砂災害や河川の増水などの情報を得ることができます。また、鉄道無線やバス無線でも、風雨に伴う運行状況を把握することが可能です。
 皆さんも、傍らに受信機を用意し、正確な情報の入手に努めましょう。

JRデジタル化から1年

2011-07-11 18:49:52 | 鉄道無線
 昨年7月4日には首都圏JRの列車無線がデジタル化され、その5日後の7月9日には旅客一斉情報もデジタル化されました。早いもので、アナログが停波してから1年がたちます。

 運行情報はウェブでも確認ができますが、必要最低限のことしか書かれていません。詳細を知るには、やはり列車無線を聞くのが一番なのです。
 しかし、それが今ではかなわなくなってしまいました。どの列車がどれだけ遅れているのか、今乗ろうとしている列車が今後どうなるのか、一般市民には知るよしもありません。
 残された道は、駅員連絡用で各駅に配備された簡易業務無線を受信することぐらいでしょうか? 駅ごとに周波数が違うため、それを把握する必要があります。
 主要駅は『ラジオライフ』でも掲載されたことがありますが、まとまったリストになっていません。また、複数波対応の簡易無線機だと簡単に周波数切り替えができるので、1つの駅で複数の周波数を使い分けることも考えられます。
 いずれにせよ、簡易業務無線の周波数をスキャンする必要があるでしょう。

 ところで、鳴り物入りで運転台に備えられた子機も、東京駅での成田エクスプレス併結作業以外に活用事例が聞かれないのが不思議です。Cタイプ無線機である子機を使い、運転台のデジタル無線機を介して指令と通話することを想定しているはずですが、使われたという情報が一切ありません。一部の子機は運転台から撤去されているようなので、何か不具合でもあったのでしょうか?
 また、役目を終えたアナログの旅客一斉情報の受信機が、未だに撤去されずに運転台に取り付けられたままになっています。デジタル化されたらさっさと撤去するかと思われていただけに、なぜまだ設置しているのか理由が気になるところです。

 あれから1年が経過しましたが、今まで入手できた情報が入手できない状況がストレスとなってしまい、「デジタル化ショック」の傷が癒えていないような気がします、個人的に(苦笑)。

VORとNDBが続々と廃止へ

2011-07-03 23:50:03 | 航空無線
 航空無線の中でも、無線航行でフライトを支え「縁の下の力持ち」ともいうべきVORとNDB。無線航行の近代化、高度化に伴い、相次いで廃止が予定されています。
 ここで、2012年3月までの廃止計画をご紹介します。なお、一部のDMEを併設したVORは、DMEだけの運用になるようです。
廃止日VORNDB
局名ID周波数(MHz)局名ID周波数(kHz)
2011年6月30日信貴VORSIE111.6新潟NDBGT253.0
2011年7月28日高松VOR
秋田VOR
浜松VOR
TZC
ATE
LHE
117.5
116.1
110.0
粟国NDB
久米島NDB
大島NDB
八丈島NDB
AN
KX
XA
HC
268.0
295.0
214.0
340.0
2011年11月17日   喜界NDBKI382.0
2011年12月15日   佐渡NDB
上五島NDB
波照間NDB
NI
CA
HR
369.5
367.0
332.0
2012年1月12日那須VORNZE114.8館山NDB
福江NDB
PQ
FU
373.0
263.0
2012年2月9日   鹿児島NDB
永良部NDB
沖縄NDB
南大東NDB
宮古島NDB
HK
ON
OK
MD
MY
390.0
398.0
308.0
405.0
340.0
2012年3月8日   熊谷NDB
名古屋NDB
大宮NDB
荏田NDB
AY
KC
MI
RB
283.0
360.0
228.0
357.0

 自宅でも受信できていた荏田NDBや館山NDBが廃止になってしまうのは、実に残念です。特に館山NDBは、出力が5kWと強いため首都圏の広範囲で受信可能でした。
 受信していてもIDがモールスで流れるだけですが、上空の航空機に向けて電波を出し続けてその存在をアピールする「電波の灯台」の役目を果たします。VORやNDBが続々と閉局となるのも、時代の流れなのでしょう。