無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

ラジオライフ・東京エクスペディション

2008-12-25 09:08:39 | その他
 去る12月23日、東京・池袋で「ラジオライフ」の東京エクスペディションが開催。私も、早速訪れてみました。

 今回の目玉は、8月に亡くなった山田耕嗣先生の遺品であるBCLラジオの展示。遺族の協力の下、最初で最後になるであろう山田先生の愛機の展示とあって、多くの人が熱心に見学していました。特に、私はスピーカーのへこみや傷を見て、実際に山田先生の「酷使」ぶりがうかがえたような気がしてなりません。

 さて、一方で東京ペディのもう1つの目玉はフリーマーケット。無線機や各種無線グッズを始め、鉄道モノ、警察モノなど、まさにラジオライフ誌面そのままのバリエーションでした。
 今回は、友人からの頼まれものであるティーアール無線研究会のIRアンテナを購入。通販では送料が800円かかりますが、ここでは送料無料なのです。

 また、ステージ横ではおぐりゆかさんによるJJ1YQF記念運用が行われ、その場でQSLカードを発行。行列ができていました。

 さらに、ステージでは自ら「ラジオライフ読者だ」と公言する元祖アキバ系アイドル、桃井はるこさんによるトークショーも開催。司会進行を務める細田時弘さんとともに、無線系から萌え系へと変貌する秋葉原の現状を嘆いていました。
 そして最後は、10円オークション。各種グッズが、10円からスタートのオークションで売られていきました。

 毎月各県を回る通常のペディショと違い、東京ペディは毎年12月に開催され、その年の集大成的イベントです。おそらく来年も開催されるはずですので、皆さんも参加されてみてはいかがでしょうか?(ここでもペディの宣伝のようになってしまった‥‥)

G6 AVIATORその1

2008-12-15 15:59:07 | 短波・中波・長波
 イートン社がグルンディッヒブランドで出している短波ラジオ「G6 AVIATOR」。その、アメリカの宇宙探査50周年を記念したBUZZ ALDRIN EDITIONを、ボーナスが出たので買ってしまいました。
 この機種の魅力は、何といっても小型であること。そして、単3×2で動作するのです。
 ほかにも、なぜかVHF帯エアバンドも受信できます。そのせいか、ボーイング社の通販サイトでも売られているのです。

 円高なので海外の通販サイトでの購入も検討しましたが、「面倒そう」という理由でベストカカク.comで購入。ここでは、送料別で13,800円でした。

 さて、ざっと使ってみての感想を。日本の通販サイトでの購入でも、日本語の取扱説明書が付属するわけでもないので、英語の取説との格闘です。
 とはいえ、難しい英語を使っているわけではありません。そのため、何となく雰囲気は伝わってきます。

 ただ、メモリーの仕方が独特で、ちょっとうろたえてしまいました。この機種には700chのメモリーが用意されていますが、実質的には100ch×7という構成です。
 しかも、広帯域受信機のような「7バンクで100ch」ではありません。1つのバンクに7ch分書き込め、それが100個あるイメージとなります。
 これは、短波の放送形態を考えれば理にかなっているのです。1つの局でも、時間帯によって複数の周波数を使い分けて送信するため、1つのメモリーネームに複数の周波数を書き込めた方が効率がよくなります。広帯域受信機の考え方でメモリーしていくと、100chしかメモリーできなくなってしまうことになり、「看板に偽りあり?」となってしまいそうです。

 まだまたじっくり受信していないので、受信性能のチェックは次回以降とします。

新型受信機続々発表!

2008-12-02 14:10:59 | 受信機・アンテナ
 ここへ来て、各社が新型受信機を続々と発表してきています。スタンダードのVX-8(これだけ広帯域受信機能付きアマチュア無線機ですが)や、アイコムのIC-RX7はすでに発売済みとなっています。

 さらに、間もなく発売されるのがエーオーアールのAR-mini。『ラジオライフ』によると、年内にも発売される模様です。ただ、エーオーアールの日本語版サイトではAR-miniに関する記述はありません。英語版でのみ詳しい商品説明がなされているのです。
 しかも、取扱説明書やUSB接続の際のドライバー、ユーティリティソフト「Programming Tool」もダウンロードできます。中身は英語ですが、取説を見ればどのような機能があるのかが一目瞭然です。
 見た目も性能も、アイコムのIC-R5を意識していることは間違いないでしょう。アメリカでは300ドル前後で売られているようですが、日本での実売価格はいかに?!

 そして、去る11月28日にユピテルから発表されたのが、MVT-7500MVT-5500。7500は中~上級者向けの、5500は初心者向けの受信機のようです。
 いずれも共通の筐体を利用し、見た目もほとんど一緒。違うのは、7500がテンキーなどが英語表記なのに対し、5500は日本語表記になっています。このことからも、7500はMVT-7300の、5500はMVT-3400の後継機であることが想像できます。

 画像を見る限り、7500はSSB/CWにも対応したオールモード機と考えられそうです。というのも、周波数が10Hz単位で表示可能となっており、そこまでの分解能があると思われます。(注・結局SSB/CWには対応しませんでした)
 また、microSDに対応しているの点も注目。20000ch分もの膨大な周波数のメモリーに使用できるようですが、録音機能の記述がないところを見ると、microSDに録音できるかどうか微妙なようです。

 一方の5500は、3400よりも盗聴器発見機能を強調しています。最近は、テレビでも「盗聴の恐怖」と題した密着ドキュメントが再び特集されるようになってきました。
 15年ほど前も、当時の『ラジオライフ』編集長が頻繁に出演し、盗聴の実態を放送していましたが、またもや「盗聴」がブームになりつつあるようです。そんな時代背景だからか、メーカーも「これで手軽に盗聴器を発見できます」というのを売りにしたいのでしょう。

 ユピテルの2製品は、価格、販売時期とも未定。あらゆる無線がデジタル化されていく中で、メーカーもあらゆる手段を使ってユーザー獲得に躍起になっているようです。
 また、秋葉原の無線ショップも、まさに風前の灯火。老舗が相次いで閉店していく昨今、ショップ側も新製品で起爆剤をともくろんでいるに違いありません。

 これらの新製品が無線界の活性化を担う人気商品となるか、要注目です!