無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

デジタル子機

2010-02-27 16:59:40 | 鉄道無線
 今月発売の『ラジオライフ』によると、JRデジタル列車無線で導入した子機が、アナログで受信できるようです。しかも、周波数はCタイプとのこと。これで、デジタル化した路線でもアナログで受信できる可能性が出てきました。

 記事中では、東京駅で行われる「成田エクスプレス」での併結作業を取り上げています。元々ここはCタイプの入換波(414.4250MHz)が使われていましたが、E259系導入に伴って子機の使用を開始しました。
 運転台の無線機には「子機」ボタンがあり、このボタンを押すことでデジタル列車無線とCタイプ子機がリンクするようです。子機は、乗務員が運転台を離れる場合に使われるようですが、その使用実態が明らかになったのは今回が初めてではないでしょうか?

 最近増加している人身事故では、床下点検の際に子機が使われるかもしれません。そうなったら、出力が弱いので場所は限られそうですが、アナログのCタイプでデジタル列車無線が受信できるでしょう。
 なお、Cタイプの周波数は以下の通りです。

下り415.2000
入換414.4250
上り414.5500
※周波数はMHz。

 すでにデジタル化した区間では、Cタイプのワッチに励んだ方がよさそうです。

6号線区のデジタル波開局

2010-02-09 17:37:46 | 鉄道無線
 完全デジタル化までもう少しとなった、首都圏のJR列車無線。いよいよ、6号線区と7号線区を残すのみとなっています。
 このうち、次にデジタル化される6号線区のデジタル波の開局を本日確認しました。周波数は、以下の通りです。
352.53750
352.56875
352.66250
※周波数の単位はMHz。
※移動局の周波数は、上記周波数の16.5MHz下。


 6号線区は、現在A6chの京浜東北・根岸線。このままで行くと、早ければ3月末、遅くとも4月中にはデジタル化されそうです。
 気がつけば、かつて「ピー」という空き線信号が受信できた周波数では、デジタル波特有の「ザー」という音が大勢を占めてしまいました。本当に寂しい限りですね。

 ところで、未確認情報ですが今年7月には京王がデジタル化を予定しているとのことですし、東武もデジタル化を検討している模様。また、相鉄ではJRとの直通運転に伴い、JRと同じデジタル列車無線を導入することになっています。
 一方、JR西日本ではデジタル列車無線の実験局が開局し、吹田工場と和歌山線内で試験が行われている模様です。今まで首都圏と新幹線以外では無縁だった列車無線のデジタル化も、全国的に波及する可能性が出てきました。今後の動向に注意が必要です。

首都圏は雪に注意

2010-02-01 23:34:15 | その他
 東京では、昼間から降っていた雨も雪に変わり、積もってきました。久しぶりの本格的な降雪です。
 今現在、雪の重みと風で樹木が線路にもたれかかり、運転を見合わせている路線もある模様。ちょっとずつですが、交通機関に影響が出始めています。
 雪そのものは明日朝までにはやむようですが、問題はそのあと。路面の凍結が考えられます。また、鉄道への影響もあるかもしれません。朝ラッシュ時には、大幅なダイヤ乱れも予想されます。

 明日は、早めに家を出るとともに、受信機を活用した情報収集に努めた方が賢明です。鉄道無線では運行状況を把握できますし、バス無線では路面凍結や渋滞情報も流されます。
 交通機関が正常に機能しないときこそ、受信機を駆使して具体的かつ正確な情報をリアルタイムで入手しましょう。理由を知って待つのと、理由を知らずに待つのとでは、イライラする度合いも違います。

 明日の朝は、普段通勤に受信機を持たない人も、ぜひ受信機を携帯してみてください。情報収集で、朝の大混乱を乗り切りましょう。