無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

台風14号に警戒を!

2010-10-30 07:15:28 | その他
 季節外れの台風14号が、関東に上陸する可能性があるようです。関東では、これから風雨が強まるとのこと。無用な外出は避けた方がよさそうです。
 受信機を活用して、情報収集に努めましょう。以下の無線で、通話が多くなると思われます。

  • 消防無線
  • 防災行政無線
  • 鉄道無線
  • バス無線
  • 国際VHF

    ‥‥主だったものは以上ですが、ほかにも頻繁に通話を行う無線もあるでしょう。

     消防無線や防災行政無線では、水防警戒や土砂災害の警戒に関する通話が聞こえてきます。消防無線では、屋根や看板などの落下危険や、川に人が流されたなどの救助活動など、災害の通話が多数受信できるはずです。
     鉄道無線やバス無線では、大雨や強風での運行確認が行われます。特にバス無線では、道路冠水の情報がやり取りされるかもしれません。
     また、国際VHFでは、海上の気象警報が流されます。国際VHFは沿岸部だけしか受信できないと思っている人も多いかもしれませんが、屋外にアンテナを出すなどすれば、海から20km以上離れた場所でも受信が可能です。

     台風の被害を最小限に食い止めるためにも、受信機で正確な情報を入手するのが賢明といえます。

  • 羽田空港D滑走路

    2010-10-22 22:39:18 | 航空無線
     昨日、羽田空港のD滑走路と新たな国際線ターミナルがオープンしました。その模様は、あらゆる情報番組で取り上げられたので、テレビで見た人も多いでしょう。
     新たに滑走路が増えたことで、航空管制も変わっています。周波数は以前お伝えしたとおりですが、周波数の使い方も変わりました。

     D滑走路用のTWRは、118.725MHzです。昨日は34L/Rで着陸、05と34Rで離陸が行われていました。34Rの着陸機と05の出発機が交錯するような状況では、05の出発機に34Rの着陸機が通過してから離陸するよう指示を与えています。
     4本の滑走路を使うことで、管制官に負担も増加しているはずです。羽田空港の敷地内にシミュレーターが設置され、管制官が新滑走路の運用を訓練している模様が「ガイアの夜明け」で放送されました。滑走をが増えたことで、スキルを持った管制官の技量を問われる、複雑な運用といえそうです。

     さらにいろいろな運用変更がありそうですが、今後も調査したいと思います。

    『周波数帳2011-2012』購入!

    2010-10-16 20:47:55 | 書籍
     前回から3年ぶりの登場となる三才ブックスの『周波数帳2011-2012』。本日発売となり、早速入手しました!

     本文は1614ページとなり、前回の『周波数帳2008』から115ページも増量。そして、最大の特徴はCD-ROMが特別付録として綴じ込まれています。
     周波数からの検索しかできないようですが、今まで要望が多かった周波数帳のデジタルデータ化にこたえた形となりました。モバイルノートのHDDにコピーしておけば、外出先で周波数を調べたいときに重宝しそうですね。

     ジャンル別では、高速道路無線が削除されました。NEXCO各社や首都高速などがデジタル化したため、ジャンルそのものをカットしたようです。ところが、有料道路は県の道路公社や民間が管理するものもあります。これらは、各種業務無線のジャンルに吸収されてしまいました。
     しかしながら、すべてがデジタル化して久しい警察無線の署活系は健在。確かに、かつてはもっとも人気がジャンルでした。スピード取り締まり波350.1000MHzとカンパニー135.950MHz以外はほぼすべて受信できなくなっても、あえて掲載する必要はあるのでしょうか?
     どうせなら、今現在判明しているAPRの周波数をジャンル別に掲載した方がいいかもしれません。その方が、資料的価値が上がるはずです。実際問題、デジタル化で聞けないのに警察無線の周波数を調べている人がどれだけいるのかわかりませんが‥‥。

     いずれにせよ、「周波数の大辞典」ともいうべき周波数帳の待望の最新版です。ボリュームアップと付録で前回より1000円の値上げとなりましたが、受信活動には必須の資料といえるでしょう。ぜひ、受信機の傍らに常備してみてください。

    G6 AVIATORのタイムゾーン設定

    2010-10-10 19:28:28 | 短波・中波・長波
     イートン社の短波ラジオ「G6 AVIATOR」。このブログでは、前回から、実に1年9か月ぶりの登場です。

     G6 AVIATORは時計が内蔵されており、時刻が設定できます。もちろん、海外への持ち出しも想定しているので、現地のタイムゾーンに合わせれば時差も自動的に設定できるのです。
     タイムゾーンは、電源がオフの状態で「8」キーを長押しすることで設定が可能。画面には「Tzone」と表示され、都市名が3レターコードで現れます。ジョグダイヤルを回すと都市名が変わりますが、並びはあくまでアルファベット順。そのため、目的のタイムゾーンに設定するには、最寄りの都市を選ぶ必要があるのです。
     そこで、タイムゾーン順で都市名を並べてみました。
    表示都市名国・地域UTCとの時差日本との時差
    WLGウェリントンニュージーランド+12+3
    NOUヌーメアニューカレドニア+11+2
    SYDシドニーオーストラリア+10+1
    TYO東京日本+9±0
    BEG北京中国+8-1
    HKG香港中国+8-1
    BKKバンコクタイ+7-2
    DACダッカバングラデシュ+6-3
    DELデリーインド+5-4
    KHIカラチパキスタン+5-4
    DXBドバイUAE+4-5
    JEDジェッダサウジアラビア+3-6
    CAIカイロエジプト+2-7
    PARパリフランス+1-8
    LONロンドンイギリス±0-9
    GMTグリニッジ標準時±0-9
    RIOリオデジャネイロブラジル-3-12
    CCSカラカスベネズエラ-4-13
    NYCニューヨークアメリカ-5-14
    CHIシカゴアメリカ-6-15
    DENデンバーアメリカ-7-16
    LAXロサンゼルスアメリカ-8-17
    ANCアンカレジアメリカ-9-18
    HNLホノルルアメリカ-10-19

     全部で24都市が登録されているものの、人がほとんど居住していないUTC-1、-2、-11は設定できません。その代わり、UTC+8には北京と香港、+5にはデリーとカラチ、±0にはロンドンとGMTになっています。不思議なのが、ロンドンがあるのにわざわざイギリスの標準時であるGMTもあるのです。どうせなら、UTC(協定世界時)にしておけばと思うのですが‥‥。
     なお、G6 AVIATORは時刻と曜日が設定できますが、サマータイムは設定できません。サマータイムは、手動で設定する必要があるのです。
     また、3レターで表示される都市のうち、本来「PEK」となるはずの北京が「BEG」となっています。英語圏では、やはり「Peking」よりも「Beijing」でないとピンと来ないのでしょう。

     今後も、G6 AVIATORのTIPSをお届けする予定です。