無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

『周波数バイブル』最新版を入手

2013-08-27 22:09:39 | 書籍
 前回お伝えした、マガジンランドの『周波数バイブル』最新版発売情報。本日発売ですが、昨日早売りしていたものを入手しました。
 余談ですが、アマゾンには掲載されたものの、マガジンランド公式サイトには未だに掲載されていません。また、サイトにつながりにくい状況です。

 さて、今回の表紙にはアルインコDJ-X81が掲載され、色は赤。都道府県ごとにジャンルで分類され、コールサイン順に並べられています。
 ジャンルは、電力会社のデジタル化が進んでいることから、「ライフライン無線」としてガス会社と統合。また、消防・救急無線は「消防無線」「消防・救急無線共用」「救急無線」の3つから、消防無線と消防・救急無線共用を統合した「消防総合」と「救急無線」の2つになっています。

 内容ですが、1行に多くの情報を詰めようとしておかしな略記になっているところがあるのです。例えば、航空無線の航空路管制で「東京コントロール」を「東京コント」と略したり、同報無線で毎日流している曲名では、学校のチャイムでもおなじみの「ウェストミンスター寺院の鐘」を「WC」と略したり、しばらく考えないと理解に苦しみました。「W.M」や「mf」など一部の略記に関しては巻頭に明記しているものの、先に出した2つは解説にもありません。『WRTH』のように、しっかりとした略記集をまとめた方がよさそうです。

 そうはいっても、『周波数帳』が毎年発行でなくなった今、『ラジオライフ』2月号付録の『ラジオライフ手帳』では掲載していないジャンルまでカバーしているのは『周波数バイブル』だけ。今後も、毎年継続して発行して欲しいものです。

『周波数バイブル』最新版は8月27日発売

2013-08-26 01:00:35 | 書籍
 マガジンランドの『周波数バイブル』といえば、小型の周波数帳として携帯する人も多いことでしょう。毎年8月に最新版が発売されますが、今年は8月27日に発売されるようです。
 公式サイトでの発表はまだとなっているものの、ヨドバシ.comでその情報が掲載されています。ほかにも、オンライン書店e-honセブンネットショッピングなどでも予約が可能なようです。

 これらを総合すると、『FB2014 周波数バイブル』は価格が600円。一部のサイトでは、消費税の端数調整の関係で1円安くなっています。
 毎年掲載順序を変える『周波数バイブル』ですが、今年は県ごとに業種別にコールサイン順となるようです。デジタル化が進む中、情報量の増減が気になるかもしれません。
 秋葉原の一部ショップでは、すでに発売されているものと思われます。私も、可能なら早売りで入手して中身をチェックしたいところです。

 一方、三才ブックスの『周波数帳』最新版は、10月22日に発売される模様。編集担当者のツイッターで、発売日が明記されていました。
 こちらは、実に3年ぶりの発売になります。2か月後ですが、今から楽しみです。

JR西日本、今度は防護無線のケーブル外れる

2013-08-22 22:32:52 | 鉄道無線
 JR西日本は本日、「山陰本線 防護無線機の機能が低下したまま列車が走行した事象について」と題したニュースリリースを発表しました。これによると、防護無線機のアンテナ線(同軸ケーブル)が何らかの理由で外れていたというのです。そのため、この事象が発覚するまでの間、防護無線機がアンテナと接続されていない状態になり、防護無線が正しく機能しなかったことになります。
 今のところ、原因は調査中とのこと。検査のために外したケーブルを接続し忘れた可能性もあるかもしれません。

 1か月半ほど前には、防護無線と乗務員無線の配線を間違えたばかり。「二度あることは三度ある」ということがないよう、しっかりとした管理態勢を取ってもらいたいものです。

小湊鐵道は150MHz帯

2013-08-10 15:32:02 | 鉄道無線
 以前お伝えした小湊鐵道の列車無線導入。運転台に富士通製の無線機が取り付けられたとの目撃情報もあります。

 総務省の総務省無線局等情報検索で検索をしていたところ、7月29日の更新で小湊鐵道の列車無線がヒットしました。
 これによると6月26日に免許され、周波数は200MHzとされています。鉄道無線の周波数は上2桁を四捨五入して表示されるため、150MHz以上250MHz未満に割り当てられているのです。
 しかし、上記の条件で実際に鉄道無線用として使える周波数は以下のとおりです。
150.23
150.37
150.39
150.53
150.79
150.93
150.97
151.05
151.09
151.25
151.33
151.61
151.65
151.77
151.79
152.19
152.49
153.29
153.39
153.47
153.65
157.69
157.97
158.07
159.17
(MHz)
 ただし、150.97MHzは新幹線架線延線作業用、158.07MHzは作業連絡用としての割り当てです。従って、実質的には上記の表からこれら2波を抜いた23波のうちのどれかということになるでしょう。

 なお、いすみ鉄道無線局等情報検索で検索すると100MHzと表示されます。50MHz以上100MHz未満の割り当てということで、下記のうちのどれかの可能性が高いでしょう。
59.87
59.90
62.72
64.25
64.28
148.05
148.09
148.71
 
148.93
149.07
149.09
149.19
149.47
149.51
149.83
149.85
(MHz)
 142~148MHzにも鉄道無線の割り当てがありますが、これらは複信式や半複信式用としての割り当てとなっていることから、この周波数の可能性は低いと考えられます。

 房総半島を横断する2つの鉄道会社の周波数が、未だに判明していません。現地へ行った折には、ぜひとも周波数を判明させましょう。